
スタジオに向かう繁華街。
スーツに身を包み、先を急ぐ人々。
自転車で、カッコ、カッコと鳴く青信号を渡る。
歩道を行くと、さえずりが聞こえた。
静岡一番の繁華街で、鳥の声。
最後の将軍、徳川慶喜公ゆかりの東海の名園から聞こえてくる。
街中のみどりは、思わぬやすらぎを与えてくれる。
市役所や県庁から程近い駿府城跡の公園には、堀がある。
ここには、白鳥やガチョウが悠々と水面を滑っている。
さらに、静岡市の鳥、かわせみの夫婦が3組ほど、住んでいるらしい。
公園内の紅葉山庭園のせせらぎにも、遊ぶ姿を見かけると聞く。
清流の野鳥だと思っていた。
河の宝石、かわせみ。
せみがつくので、鳥ではないと思っていたという落語のような話を聞いたこともある。
スズメより若干大きい14、5センチくらいの体長。
チーッ、と鋭い鳴き声。
翡翠と書いて、カワセミ。
その青い羽と、細く長い嘴、
河に泳ぐ魚を狙い、川面に張り出した枝の上からじっと狙う様子に、ファンが多い鳥。
圧倒的にオスの美しい鳥の中にあって、カワセミは、雌雄ほとんど同じ色をしている。
見分けのコツは、細長い嘴。メスの下嘴は、赤い。
メスには赤い口紅、と覚えるとわかりやすいでしょ、と
日本野鳥の会静岡支部の飯塚久志さんが教えてくれた。
その飯塚さんも所属するかわせみフォトクラブの写真展が、今月17日まで「しずぎんギャラリー四季」で開かれている。
瞬間の鳥たちの動きに、”生きる”力がみなぎる。

*写真は、藤枝市にある蓮華寺池公園で見かけたカワウ。
間もなく、サッカーワールドカップの熱狂の日々がやってくる。
静岡県には、J1の清水エスパルス、ジュビロ磐田がある。
そのジュビロのマスコットは、静岡県の鳥、サンコウチョウ。
"ツキ、ヒ、ホシ、ほいほいほい"とさえずるという、三光の鳥。
渡りをする鳥で、なかなか姿を見かけない鳥だが、静岡県においては、見ることが多く、
愛鳥家の間では、サンコウチョウを見る県訪問があるのだそうだ。
今頃、ちょうど静岡市の山々や、浅間神社界隈、日本平で、抱卵の季節。
声は聞こえても、姿を見るのが難しい鳥の一つとか。

先日、その日本平をヘリコプターにのって見渡した。
鳥は、こういう世界に住んでいるのだな。
自分の力で、翼で、こうして大空を泳ぎ、或いは、大海原の上を何日も飛び続け、
それができなくなった時には死を意味する掟の閾値を、自らの力で押し下げようと輝く。
飛び続けるためには、摂った食料の体内での滞留時間を短くしなければならない。
結果、起きている間は、忙しく食べ続ける。
食べ続けるために、飛び続ける。
その間に、巣作りや抱卵、子育てをやってのける。
「翼が欲しい、大空を自由に飛びたい、鳥のように」という一見ロマンチックな思いは、
飛ばない者の、隣の芝生だと気付く。
飛ぶものには、飛ぶものの、飛ばなければならない運命がある。
飛ぶものとして生まれた以上、一生は、飛ぶことに左右される。
ヘリが必死になるかのような音で回転数を上げて飛び立ち、旋回する時、
眼下の家並みや広がる海原を見て、様々な思いがよぎった。

明日日曜には、静岡市でも白鳥を見かけたり、と野鳥の多い麻機遊水地で探鳥会。
どんな鳥たちが、姿を見せてくれるだろう。
そして、何をその姿から語ってくれるのだろう。
スーツに身を包み、先を急ぐ人々。
自転車で、カッコ、カッコと鳴く青信号を渡る。
歩道を行くと、さえずりが聞こえた。
静岡一番の繁華街で、鳥の声。
最後の将軍、徳川慶喜公ゆかりの東海の名園から聞こえてくる。
街中のみどりは、思わぬやすらぎを与えてくれる。
市役所や県庁から程近い駿府城跡の公園には、堀がある。
ここには、白鳥やガチョウが悠々と水面を滑っている。
さらに、静岡市の鳥、かわせみの夫婦が3組ほど、住んでいるらしい。
公園内の紅葉山庭園のせせらぎにも、遊ぶ姿を見かけると聞く。
清流の野鳥だと思っていた。
河の宝石、かわせみ。
せみがつくので、鳥ではないと思っていたという落語のような話を聞いたこともある。
スズメより若干大きい14、5センチくらいの体長。
チーッ、と鋭い鳴き声。
翡翠と書いて、カワセミ。
その青い羽と、細く長い嘴、
河に泳ぐ魚を狙い、川面に張り出した枝の上からじっと狙う様子に、ファンが多い鳥。
圧倒的にオスの美しい鳥の中にあって、カワセミは、雌雄ほとんど同じ色をしている。
見分けのコツは、細長い嘴。メスの下嘴は、赤い。
メスには赤い口紅、と覚えるとわかりやすいでしょ、と
日本野鳥の会静岡支部の飯塚久志さんが教えてくれた。
その飯塚さんも所属するかわせみフォトクラブの写真展が、今月17日まで「しずぎんギャラリー四季」で開かれている。
瞬間の鳥たちの動きに、”生きる”力がみなぎる。

*写真は、藤枝市にある蓮華寺池公園で見かけたカワウ。
間もなく、サッカーワールドカップの熱狂の日々がやってくる。
静岡県には、J1の清水エスパルス、ジュビロ磐田がある。
そのジュビロのマスコットは、静岡県の鳥、サンコウチョウ。
"ツキ、ヒ、ホシ、ほいほいほい"とさえずるという、三光の鳥。
渡りをする鳥で、なかなか姿を見かけない鳥だが、静岡県においては、見ることが多く、
愛鳥家の間では、サンコウチョウを見る県訪問があるのだそうだ。
今頃、ちょうど静岡市の山々や、浅間神社界隈、日本平で、抱卵の季節。
声は聞こえても、姿を見るのが難しい鳥の一つとか。

先日、その日本平をヘリコプターにのって見渡した。
鳥は、こういう世界に住んでいるのだな。
自分の力で、翼で、こうして大空を泳ぎ、或いは、大海原の上を何日も飛び続け、
それができなくなった時には死を意味する掟の閾値を、自らの力で押し下げようと輝く。
飛び続けるためには、摂った食料の体内での滞留時間を短くしなければならない。
結果、起きている間は、忙しく食べ続ける。
食べ続けるために、飛び続ける。
その間に、巣作りや抱卵、子育てをやってのける。
「翼が欲しい、大空を自由に飛びたい、鳥のように」という一見ロマンチックな思いは、
飛ばない者の、隣の芝生だと気付く。
飛ぶものには、飛ぶものの、飛ばなければならない運命がある。
飛ぶものとして生まれた以上、一生は、飛ぶことに左右される。
ヘリが必死になるかのような音で回転数を上げて飛び立ち、旋回する時、
眼下の家並みや広がる海原を見て、様々な思いがよぎった。

明日日曜には、静岡市でも白鳥を見かけたり、と野鳥の多い麻機遊水地で探鳥会。
どんな鳥たちが、姿を見せてくれるだろう。
そして、何をその姿から語ってくれるのだろう。

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