夢と現実のおとぼけバラエティー

実際に夢で見た内容を載せています。それと落語や漫才・コント・川柳・コラムなどで世相を風刺したりしています。

じじババどうぶつえん(4)

2021-07-09 07:55:44 | 夢と現実のおとぼけバラエティー
介護老人保健施設の体験記(4):

同室の「赤ん坊爺さん」は甘ったれだ。いつも側に介護士さんが
居ないと落ち着かないらしい。
ナースコールをバシバシ押すので、ナースコールは手の届かない
ところへ片付けられてしまっている。
すると今度は、電動ベッドのリモコンパネルをベッドの手すりに
ガチャガチャ叩きつける。かなりうるさい。
夜中なのでこちらも迷惑だ。
介護士さんを呼んで「あれうるさいんだよ」と言ったら、
しばらくしてシーンとなった・・。どうなってるのかな?と
カーテンを開けてようすを見たら、ベッドごと室外へ出されてい
た。
女の介護士さん一人でやっちゃったみたい。豪傑だ・・・。

午前2時頃、トイレに行きたくなったので、ホールに面したトイ
レに行った。
するとテーブルの下で頭から薄い布団を被った人がもがいている。
立ち上がろうとしているらしいが、できないでいる。
遠くに男の介護士さんがいたので、手を叩いて呼んで「テーブルの
下に人がいるよ」と連絡したら、「あれはあれでいいんです」とい
う。
え〜?
病室に戻ってから考えたが、おそらく徘徊癖があって手に負えない
患者なのかもしれない・・。
ボケたら人生終わりだなと痛感した。
昼間は、通路の突き当たりの窓から外の景色を眺められる。
景色といっても周辺の民家や雑木ぐらいだけれども、何人かの患者
は車椅子に座りながらジーッと外を見つめている。
家に帰りたいんだなあ・・
殺風景な景色でも、観察しているといろいろわかってくる。
黒い屋根の二階家は空き家だ。昼間でも雨戸のシャッターは閉まっ
ている。庭の雑草は伸び放題で背丈の高い草は2メートルはあるだ
ろう。
だが日曜日などは、その庭に白い乗用車が駐車している?
雨戸は閉まったままだ。これは何を意味するのか?
いろいろ推理してみる。5ヶ月間もこのような状態なので、恐らく
白い乗用車は近所の住人のものだろう。空いている庭に無断駐車を
しているに違いない。庭を囲む背丈の高い雑草は格好の目隠しにな
っている。
この空き家が売れるまで無断駐車は続けられるだろう。








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