テン・テン・ツク・テン・テケ・テン・テン・テケ・ツク・テン・シャン・テン
え〜、江戸っ子はどんな正月の迎え方をしたかと言いますと、
まず、大晦日の晩は、寝ないで元旦を迎えたんだそうです。
そうしますと寿命が延びるって信じられていたんだそうですな。
それから、年が明けたらすぐに水を飲むんだそうで、
これを「若水」といいまして、これで病気をしないんだそうです。
それから、初日の出を見に行きまして、
これでまた、寿命が延びるとされてましたそうで。
江戸っ子は、初日の出見物と若水汲みが済んだら、
あとは元旦は一日中、寝ててもいいと考えていたそうですな。
初詣といいますと、ここに江戸っ子のこだわりがありまして、
その年の「恵方」(えほう)てのがありますな。
てまえの住んでる処から見まして、
この恵方の方角にある神社に行って、お詣りしたんだそうです。
それから、若水を湧かして「福茶」をいただく。
これで身体壮健になるんですな。
ついでに「お屠蘇」(おとそ)でも飲めば、長寿延命まちがいなし。
それから、三が日嫁さんを楽させると、家が繁昌するといわれてまして、
三日間は、かかあ天下ですな。
それから、囲碁・将棋などの負けても腹が立たない程度の勝負事をする。
勝てば幸先良し、負ければ厄落としというわけで、
どっちに転んでも開運・出世に繋がるんだそうで。
元旦の姫ごと(房事)・・わかりますね? ・・厳禁だそうです。
なぜ・・? 早く老けるからなんだそうです。
(なんとか局) 「あれ、ううう上様」
(上様) 「余は、豊満な年増が好みじゃ」
・・・なんて元旦早々やってるもんだから、将軍は早死にでした・・・。
町人はってえと、
そのかわり、猥談(わいだん・・・エッチな話し)での初笑いは
強運を呼ぶんだそうで。
そして初湯に入って若返って、
宝船の絵を布団の下に敷いて初夢を見るんだそうです。
(船の側舷を飾っている宝石は、12ヶ月の誕生石です)
本年もご来場ありがとうございました。
どうぞ良いお年をお迎えください。