テン・テン・ツク・ポン・テケ・テン・テン・テケ・ツク・ポン
新作艶笑小咄 『上様お成り〜』
え〜、一頃、世の中は偽装流行りで困ったものでしたが、
江戸城大奥といいますと、1000人のおなご衆がおりましたそうで、
その中でも奥女中は400人ほどで、主に旗本や御家人の
娘たちだそうですナ。
え〜、さらにその中で将軍のお手付きになり、
男児を産みますとたいへんな出世をいたします。
お年寄り滝山 「これ、おこと」
おこと 「はい。御呼びでがざいますか?」
お年寄り滝山 「おこと。今宵は上様のお相手をいたせ」
おこと 「あの〜・・・」
お年寄り滝山 「上様には、まだお子が無い。 これはゆゆしきことじゃ」
おこと 「はい・・・」
お年寄り滝山 「上様のお子をもうければ、そなたも大層な出世じゃ」
おこと 「はい・・・」
お年寄り滝山 「粗そうの無いように心して相勤められよ」
おこと 「はい・・・。 かしこまりました」
・・てんで、その夜は上様のご寝所へ・・
上様 「これ、そなたは間違いなくおなごであるか?」
おこと 「はい? 左様にてござりまする」
上様 「では、裸になって見せよ」
おこと 「え? はい? このようでござりまするか?」
上様 「もそっとよく見たい。 逆立ちになって見せよ」
おこと 「ええっ? はい? う〜ん、このようでござりまするか?」
上様 「これは、まことにおなごか? 偽装ではあるまいな?」
おこと 「はい? 本物と認識してござりまする・・?」
・・・なんてやってるうちに夜が明けまして・・
お年寄り滝山 「これ、おこと。 昨夜の首尾はいかがであった?」
おこと 「はい。じつはかくかくしかじかでございまして、
わたくしは女であるという確信が・・・
え〜、さらにその中で将軍のお手付きになり、
男児を産みますとたいへんな出世をいたします。
お年寄り滝山 「これ、おこと」
おこと 「はい。御呼びでがざいますか?」
お年寄り滝山 「おこと。今宵は上様のお相手をいたせ」
おこと 「あの〜・・・」
お年寄り滝山 「上様には、まだお子が無い。 これはゆゆしきことじゃ」
おこと 「はい・・・」
お年寄り滝山 「上様のお子をもうければ、そなたも大層な出世じゃ」
おこと 「はい・・・」
お年寄り滝山 「粗そうの無いように心して相勤められよ」
おこと 「はい・・・。 かしこまりました」
・・てんで、その夜は上様のご寝所へ・・
上様 「これ、そなたは間違いなくおなごであるか?」
おこと 「はい? 左様にてござりまする」
上様 「では、裸になって見せよ」
おこと 「え? はい? このようでござりまするか?」
上様 「もそっとよく見たい。 逆立ちになって見せよ」
おこと 「ええっ? はい? う〜ん、このようでござりまするか?」
上様 「これは、まことにおなごか? 偽装ではあるまいな?」
おこと 「はい? 本物と認識してござりまする・・?」
・・・なんてやってるうちに夜が明けまして・・
お年寄り滝山 「これ、おこと。 昨夜の首尾はいかがであった?」
おこと 「はい。じつはかくかくしかじかでございまして、
わたくしは女であるという確信が・・・
あやふやになりましてございます・・・」
お年寄り滝山 「ホホホ・・。じつはナ、ここだけの話しじゃが、
上様は童貞であらせられ、まだおなごを御存じないのじゃ」
おこと 「まあ!!・・・」
お年寄り滝山 「で、昨夜の首尾じゃが、
お年寄り滝山 「ホホホ・・。じつはナ、ここだけの話しじゃが、
上様は童貞であらせられ、まだおなごを御存じないのじゃ」
おこと 「まあ!!・・・」
お年寄り滝山 「で、昨夜の首尾じゃが、
上様は男になられあそばしましたかのう?」
おこと 「(もじもじ・・)・・・存じません・・・」
お年寄り滝山 「これ、ことは将軍家のお世継ぎにかかわることじゃ。
おこと 「(もじもじ・・)・・・存じません・・・」
お年寄り滝山 「これ、ことは将軍家のお世継ぎにかかわることじゃ。
しかと答えよ」
おこと 「はい、・・・ただ今のところ、男ではあらせられませぬ・・・」
お後がよろしいようで・・
おこと 「はい、・・・ただ今のところ、男ではあらせられませぬ・・・」
お後がよろしいようで・・
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