保育園に着く直前に降り始め、
着いたらざばざば降ってきた。
ぎりぎりセーフ。
レインコートは持ってるけど、
このなかに飛び込む勇気はないなぁ…
と思っていたら、真上で雷が。
ものすごく近い。
これは無理だ。
遅刻だな…最近時間に厳しく言われるけど、
これはさすがに理解してくれるだろう。
書類は作らなきゃだけど、理由は…
雷と豪雨?
少し長かったけど、過ぎた後には青空が。
小笠原の人たちは、スコール後は虹を探すんだって。
そういえば、滞在中はよく虹を見たな。
そんなことを思いだして、空を見あげた。
夕食後、なにやら花火の音がして、
またマリンで上げてるのかな?と言ってたら、
ずいぶん長い。変じゃない?
とベランダに出ると、花火の端っこが
遠くの家の向こうに見える。
花火だ!花火だ!とおおはしゃぎ。
やっぱりこの音、いいなあ。
ちょっぴりしか見えないけど、
花火、好きだなぁ。
そんな感じで、空を見あげるというのが
好きなので、インスタで見かけた本が
とても気になった。
久しぶりに美しい文章に震えた。
こういう世界の作り方というか、
透明できれいな印象を受ける文、
なかなかなくて、そういう言葉に出会うのが
とても好きで、読書が好きなことを
思いださせてくれた。
流しの床屋をしている男が
物語の端々に登場し、主人公が必ず
空を見あげるシーンがある短編集。
なかでも、「水平線を集める男」と
「永き水曜日の休息」が好き。
自分はドン・キホーテだという男が、
旅行鞄いっぱいに集めている
青い線が1本引かれた絵、
水平線である。と言う。
夫に先立たれた女性がずっとぽっかり空いた
穴を持ちつつも、それに気付いたり
気づかなかったりしながら、
司書として生きていく姿。
子どもの頃にはわからなかったことが、
おとなになって思いだして理解することや
本の海のような部屋で暮らす彼女、
想いを告げられない中年男性、
いろんな人生があって、みんなそれぞれに
想いを抱えながら生きているんだ。
というような内容。
きれいな文章で、想像した世界が
自分の中にくっきり見える、
そんな1冊でした。
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