たまにはブリティッシュ・ハード・ロックでもということで、一夜だけのスタジオ・プロジェクトのGreen BullfrogとUFOです。
1,Green Bullfrog(ECY Street) 780円
プロデューサーのDerek Lawrenceのアイディアによる一夜だけのスーパー・セッション・アルバムです。発売当初はメンバーはニックネームだけで実名は伏せられていました。この80年の再発盤では78年のGuitar Player誌に載ったリッチー・ブラックモアのコメントも掲載されてある程度のメンバーが明かされています。で、メンバーは、
* Albert Lee = Pinta
* Matthew Fisher = Sorry
* Ian Paice, of Deep Purple = Speedy
* Tony Ashton = Bevy
* Rod Alexander = Vicar
* Chas Hodges = Sleepy
* Earl Jordan = Jordan
* Big Jim Sullivan = Boss
* Ritchie Blackmore, of Deep Purple = Boots
A few originals (penned by Lawrence) were played, as well as many blues-inflected covers of rock songs. A record of this session was released in 1972. It was distributed by Decca records.
Producer: Derek Lawrence
Engineer: Martin Birch
Recorded at De Lane Lea Studios, London.
と、なかなかに興味深いメンツとなっています。
で聴いてみるとこれが面白いのです。基本的にはあの頃のブルースっぽいハード・ロックなんですが、リッチー、イアン・ペイス、ロジャー・グローヴァーのPurple組が全開。それにアルバート・リーとジム・サリバンのギターも絡んで聴き応え充分。何曲かでギター3人の掛け合いが聴け、夫々の個性がまったく違うのでこれまた面白いこと。ボーカルは基本的にはトニー・アシュトンだと思いますが、もう正にあの頃のブリティッシュ・ロックそのものの唱法で嬉しくなります。
本盤を聴いてあらためてDeep Purpleって凄いバンドだったんだと再確認。本盤のような他流試合でもPurple3人組の存在感たるや群を抜いているのです。
2,Landed Japan:Live at Hibiya Park/UFO(東芝)880円
こんなのを手に入れて喜んでいるのは私くらいのものでしょう、UFOのアルバムとしては3枚目となる71年来日公演のLive盤です。今ではCD化もされていますが、入手したこれは東芝の初回盤でこれが欲しかったのです。当時仲の良かったバンドがここにも入っている"Prince Kajuku"を必死にコピーしていたの本盤を見ると思い出します。しかし、この公演の歓声の凄いこと。盛り上がりまくっています。当時は海外アーティストの来日なんて限られていたからでしょう、演奏自体は今聴けばそう大したものでもないのですけど。これも時代ですね。
ライナーに面白い記述が。UFOはこの年の9月18日に来日したのですが、おりしもあのLed Zeppelinも同時期に来日していて21日には赤坂でこの2つのバンドが遭遇したらしいのです。その影響(?)でZepはその後の大阪公演ではUFOのデビューヒットの"C'mon Everybody"を取り上げたらしいとあります。(事実、Zepは9月28日の大阪フェスティヴァル公演ではその曲を演っています)
本盤のジャケ写真が用意できないので再発ジャケを載せておきます。
1,Green Bullfrog(ECY Street) 780円
プロデューサーのDerek Lawrenceのアイディアによる一夜だけのスーパー・セッション・アルバムです。発売当初はメンバーはニックネームだけで実名は伏せられていました。この80年の再発盤では78年のGuitar Player誌に載ったリッチー・ブラックモアのコメントも掲載されてある程度のメンバーが明かされています。で、メンバーは、
* Albert Lee = Pinta
* Matthew Fisher = Sorry
* Ian Paice, of Deep Purple = Speedy
* Tony Ashton = Bevy
* Rod Alexander = Vicar
* Chas Hodges = Sleepy
* Earl Jordan = Jordan
* Big Jim Sullivan = Boss
* Ritchie Blackmore, of Deep Purple = Boots
A few originals (penned by Lawrence) were played, as well as many blues-inflected covers of rock songs. A record of this session was released in 1972. It was distributed by Decca records.
Producer: Derek Lawrence
Engineer: Martin Birch
Recorded at De Lane Lea Studios, London.
と、なかなかに興味深いメンツとなっています。
で聴いてみるとこれが面白いのです。基本的にはあの頃のブルースっぽいハード・ロックなんですが、リッチー、イアン・ペイス、ロジャー・グローヴァーのPurple組が全開。それにアルバート・リーとジム・サリバンのギターも絡んで聴き応え充分。何曲かでギター3人の掛け合いが聴け、夫々の個性がまったく違うのでこれまた面白いこと。ボーカルは基本的にはトニー・アシュトンだと思いますが、もう正にあの頃のブリティッシュ・ロックそのものの唱法で嬉しくなります。
本盤を聴いてあらためてDeep Purpleって凄いバンドだったんだと再確認。本盤のような他流試合でもPurple3人組の存在感たるや群を抜いているのです。
2,Landed Japan:Live at Hibiya Park/UFO(東芝)880円
こんなのを手に入れて喜んでいるのは私くらいのものでしょう、UFOのアルバムとしては3枚目となる71年来日公演のLive盤です。今ではCD化もされていますが、入手したこれは東芝の初回盤でこれが欲しかったのです。当時仲の良かったバンドがここにも入っている"Prince Kajuku"を必死にコピーしていたの本盤を見ると思い出します。しかし、この公演の歓声の凄いこと。盛り上がりまくっています。当時は海外アーティストの来日なんて限られていたからでしょう、演奏自体は今聴けばそう大したものでもないのですけど。これも時代ですね。
ライナーに面白い記述が。UFOはこの年の9月18日に来日したのですが、おりしもあのLed Zeppelinも同時期に来日していて21日には赤坂でこの2つのバンドが遭遇したらしいのです。その影響(?)でZepはその後の大阪公演ではUFOのデビューヒットの"C'mon Everybody"を取り上げたらしいとあります。(事実、Zepは9月28日の大阪フェスティヴァル公演ではその曲を演っています)
本盤のジャケ写真が用意できないので再発ジャケを載せておきます。
肝心のUFOの演奏は、指摘のように可もなく不可もなくという程度でしたが、本人達もかなりエキサイトして、現場ではかなり荒っぽかった印象が。ベースが指を切って血を流しながら弾いていた(と司会は言っていた)のが、何かプロレスの流血試合みたいでした。
来日が中止になったスリードッグ・ナイトの代わりの演奏がこれだったと記憶しているけど、その代償を客は求めていたのでしょう。
そうですか、現場にいらっしゃったのですか!前座がソウルバンドだったとははじめて聞きました(そういえば、今回入手盤のジャケ裏面にでっかく「MUGEN Presents U.F.O. Concert」って表記があります)。
ベースが指を切って50分で演奏が終わったってエピソードは有名ですね、"Boogie for George"が終わった後のMCでフィル・モグが”...his finger are so cut...”なんて云っているのも収録されています。
スリー・ドッグ・ナイトの来日中止で急遽UFOが来日することになったとはライナーにも書いてありますが、今思えば海外アーティストならなんでもいいとしか取れない随分強引な代役です。これも「時代」ですね。