Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

ネコのマクリーン & More.

2007年04月06日 | Jazz
1,The New Tradition/Jackie Mclean (Ablib) 1CD 1,500円
少し前に買ったブルーノート時代のマクリーンを聴いてこのネコのマクリーンの愛称で知られるマクリーンのデビュー盤が聴きたくなって検索していたら、あらら、1,500円でAdlib盤ジャケで復刻されているのを知って思わずオーダーしちゃいました。私が初めて聴いた70年代には再発のふくろう(?)ジャケのJubilee盤で何度も再発されていましたね。

で 久し振りにきいたこれ、マクリーン23歳の1955年10月録音の初リーダー・アルバム。甘く切ないマクリーン独自のアルトはもう完璧に萌芽。初リーダー作で気合が入ったのかがむしゃらに吹きまくる様はやっぱり最高。ロナルド・タッカーのドラムスが単調だったりドナルド・バードが平凡なプレイだったりして全体の出来は三ツ星半というところでしょうが、ことマクリーンのプレイは四ツ星半。
その後、例の「レフト・アローン」で再び組んで名演を残すマル・ウォルドロンのピアノも聴き物。また"Blue Doll" "Little Melonae" "Mood Malody"といったオリジナル曲がこれまたいいのです。


Jubilee盤ジャケはこれ。「Comprete Jubilee Sessions」として「アイスクリーム・ジャケ」との2in1で復刻されています。

Mclean Jubilee


2,The World of Cecil Taylor (Candid) 1CD 500円
アーチー・シェップの初レコーディングとしても知られる60年11月録音のCandid盤。今ではそのセッションのアウト・テイクを集めたアルバムもCD化されているようです。

で 先ずはそのシェップの入った(全5曲中シェップ参加は2曲)"Air"。これが昔から好きで。実直なドラムスとうねるベース、ふとコルトレーンを思わせる音色で吹きまくるシェップのテナー、ここまでは枠内。その枠を一人でぶち壊そうとする勢いのパーカッシブなセシル・テイラーのピアノ、そのギリギリの均衡がとてもスリリング。セシル・テイラーのファンにはリズム隊が実直過ぎてもの足らない演奏なのかも知れませんが、実は本盤の面白さはこの実直と破壊のせめぎあいにあるように思います。

World of Cecil

コメント    この記事についてブログを書く
« IDHA | トップ | Eleki Inst. & Summer Sounds »

コメントを投稿