Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

Savoy Brown Blues Band

2012年07月02日 | 60's,70's Rock
1,same/Savoy Brown Blues Band (London) 1LP 500円
67年、英Deccaから「Shake Down」のタイトルで67年にリリースされたサヴォイ・ブラウンのファースト・アルバム。その英盤から遅れること2年、69年にキング・レコードがLondonレーベルで出した日本盤を見つけました。
当時のキングにしては珍しく、ジャケット・デザインはタイトルを挿入しただけで大幅な改変はなくリリース。で、もちろん(笑)「アート・ロック・ベスト・シリーズ」の一枚として出ています。
CDは7年ほど前に紙ジャケで出ていてセカンドの「Getting to the Point」ともどもこちらで取り上げています。

マイク・ヴァーノンのプロデュースでボーカルとドラムスに黒人を入れてほぼ全曲が有名ブルース曲のカバー、真正面から本場の黒人音楽にぶつかり自らの血肉にしようとする姿勢は極めて潔し。ボーカルが今一つ何かが欠けていたりリズムが弱かったりと正直思いますが、1967年にこんなブルース・アルバムが作られていたという事実は押さえておきたいもの。その後、長きにわたりサボイ・ブラウンを率いていくキム・シモンズ、時に19歳。すでにそのギターワークには風格すら感じられるのは今聴いても驚きます。
因みに次作ではキム・シモンズを残してメンバーは全員入れ替わります。

ブリティッシュ・ブルース・ギタリストといったらチキン・シャックのスタン・ウェッブ、グランド・ホッグスのトニー・TS・マクフィー、そしてこのサヴォイ・ブラウンのキム・シモンズ。3人揃って今も現役でバリバリのブルース・ギターを弾きまくっています。このサヴォイ・ブラウンにスタン・ウェッブにキーフ・ハートレー・バンドにいたこれまた剛腕ブルース・ギターを弾くミラー・アンダーソンが在籍(アルバム「Boogie Brothers」時代)していたことがあって、そのメンバーによる74年S.F.はウィンターランドでのステージ写真がこちらに沢山アップされているのを見つけました。

Savoy Brown Blues Band:-'Little Girl'


Savoy Brown Blues Band , Let Me Love You Baby


Savoy Brown Blues Band:-'The Doormouse Rides The Rails'


Savoy Brown Blues Band - Shake 'Em On Down (1967)



アルバムに先立って66年に吹き込まれた一曲。
Savoy Brown Blues Band - Cold Blooded Woman




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6 コメント

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アート&ニュー・ロック (Jahking@管理人)
2012-07-08 11:36:09
今思えばよく出したなと頭をひねるリリースをしていたのは日本グラモフォンもそうでしたね。思い出すままに挙げれば、Verveのコールドウェル‐ウィンフィールド・ブルース・バンド、MGMのビーコン・ストリート・ユニオン、オーフェウス、Atcoのカートゥーン等々。(それでいて、バッファーロー・スプリングフィールドはベストしか出さなかった、という疑問も)
当時のレコード会社の洋楽担当者は売れるかどうか以前に新しいロックの伝道師であらねばといった使命感に燃えていた.....かどうかは知りませんがそんな気概を持っていた人も少なからずいたような気もします。
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Climax & Groundhogs (Gravenites)
2012-07-06 11:36:54
東芝の方がきちんとホワイト・ブルーズ関係、特にファーストは67~69年頃はこまめに出していました。クライマックス、グラウンドホッグズ(ただしセコンドは未発売)、スティーブ・ミラー、グレートフル・デッド、ジョニー・ウィンター等など。

でもあの当時、どのような理由があって、どのレコード会社もヒット曲はほとんど含まないアート・ロック、白人ロックのせいぜい1000枚も売れればいいものをせっせと出していたのか知りたいですね。
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Savoy Brown (Jahking@管理人)
2012-07-06 08:15:17
云われてみればあれだけ日本でも出回っていたセカンド"Getting To The Point"以降のサヴォイの米London盤なのにこのファーストだけは目にしませんでした、そうか、出ていなかったのですね。
そんな中、日本ではしっかりオンタイムで出ていたというのも考えてみれば凄いこと、英断というか無謀無知(笑)というか。

ふっと思い出したのですが、クライマックス・ブルース・バンドのファーストは当時東芝がリリースしていましたね。
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Savoy Brown 1st (Gravenites)
2012-07-04 22:18:23
このアルバム、日本ではすっかり未発売だった思っていましたが、今回目にしてニューミュージック・マガジンの1969年10月号で紹介されていました。桜井ユタカが72点つけています。当時アート・ロックのレコード、かなり厳しい点をつけられていましたが、聞き手(評者)もあまりなれていないので、あまりフェアな点数とはいえません。しかしまさかジャケットまでUK盤と同じものが出ていたとは....。
あれだけサボイのアルバムを出していた米国ロンドンからはこのファーストだけが発売されていませんでした。米国での方が人気あったのにね。

次の"Getting To The Point"から日本独自のあの緑ジャケットなんですね。

しかしよくこの値段でこのファースト、ありましたよね。
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Looking In (Jahking@管理人)
2012-07-02 22:35:17
帯が無ければ今回入手盤の如く二束三文、帯が付いていたら軽くその10倍から20倍でしょうか。
どうぞ、大切にしてやってください。
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Savoy Brown の日本盤 (通りすがり)
2012-07-02 21:00:05
なぜか、Looking In (SLC 341)
帯付きが手元にあります。
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