Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

ダンドゥットの女王様

2018年01月21日 | World Music
インドネシア歌謡、ダンドゥットの女王、エルフィー・スカエシのLPとCDを仕入れました。


1,The Best of Elvy Sukaeshi (Overheat) 1LP 108円
80年代に入ったころだったでしょうか、マレイシアの音楽に影響を受けたインドネシア歌謡にアラブ音楽のサウンドを取り入れ、更にロックの要素をも取り込んば「ダンドゥット」なる音楽が一躍注目をされだしたのは。今思えば、これは中村とうようさん及びニュー・ミュージック・マガジン周辺の大プッシュ寄るものだったのは明白。当時(いや、NMMの創刊当時から今もかも)の私はとうようさんの影響がめちゃめちゃ大きく、氏が右と云えば右に行き、左と云えば左に行くという音楽趣向を持っていたので、当然このダンドゥット、男性歌手だとロマ・イラマ、女性ならエルフィにもまっしぐらで、今回入手の85年発売のLPが日本で出る以前からインドネシア製のカセットを買い込んでおりました。とうようさんはその後Soup Recordsを主宰してダンドゥットのみならずアジアの様々な音楽を紹介しておられ、CDの時代になってもオーディオブックという新しい形態のCDで更に世界を広げたCDを制作しておられたのは記憶に新しいところ。

そんなインドネシアの大衆音楽ダンドゥットも今回入手のポニー・キャニオン傘下のOverheatレーベルから出たエルフィのベスト盤が我が国での御披露目盤で、以降、エルフィは90年代には来日も果たし、更には久保田麻琴氏プロデュースでアルバムを残したりもしています。

ということで、エルフィを聴くにはまずこれをという"マンディ・マドゥ"を初めとする70年代から80年代初めまでエルフィの全盛期を捉えた濃密すぎるLPがこれ。あにはからんや、アルタのHMVで100円で打ち捨てられていて唖然。当然の救済をした次第です。




elvy



MANDI MADU - ELVY SUKAESIH



Elvy Sukaesih - Mandi Madu




Ratu Dangdut Elvy Sukaesih - Maharaja










2,Syrin Farthat/Elvy Sukaeshi (Overheat) 1CD 108円
で こちらのCDは上掲のベスト盤にも最後に入れてある"Syrin Farthat"をフューチャーしたインドネシアでは84年に発売された最高傑作とも云われるオリジナル・アルバム。濃密さからより円熟した歌唱に移ってより親しみやすくなった感のあるアルバム。これまた100円とは悲しく寂しい限り。



elvy


Elvi Sukaesih - Sirin Farhat




Elvi Sukaesih feat Tokyo Ska- Bisik Bisik Tetangga


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2 コメント

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Re:同様です (Jahking@管理人)
2018-01-21 11:59:14
ですよね、今思えば「乗せられた」って表現が確かにピッタリかも、ですね。でも、その乗せられたお陰でいまの私があるのですが(笑)

オンエア、私も何度かあの階段/坂を上って行きました、一番覚えているのはセンチメンタル・シティ・ロマンスの30周年ライヴですかね。
確かにカップルで歩いたら妙な誤解は確実な凄いロケーションですね、あの地帯は。
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同様です (t-izu)
2018-01-21 11:38:31
エルフィ・スカエシにヘティ・クース・エンダン、デティ・クルニア、ロマ・イラマと、私も明らかに当時のMM誌(故中村とうよう氏)に乗せられて聴きまくりました。
スカエシの来日コンサートにも足を運びました。そういえば、この時の会場が渋谷円山町のラブホテル街ど真ん中にあったオンエア・ウエスト、何故か会社の後輩の女の子が一緒で知り合いにあったら妙な誤解を受けそうでいささか閉口したのを思い出しました。
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