Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

Let's Go with the Ventures !

2021年01月22日 | The Ventures
1,Let's Go!/The Ventures (Liberty) 1LP 180円
本国ではDoltonから1963年8月発売、入手盤は同年に発売された東芝盤(SLBY 1071)です。邦題は「レッツ・ゴー」でジャケット・デザイン共々Dolton盤を踏襲、が、このころの東芝盤の常で曲順が大幅に変更されています。シングル盤プッシュのためなのでしょうが、何もここまで変えなくともと思うほど変えられています。本盤からのシングルカットは「果てしなき慕情 b/w 悲しき街角」と「行け!行け!ドンドン b/w スキヤキ」。

ライナーは木崎義二さん、これが面白くて。冒頭「ギター・デュエット・コンビで、ここ数年来第一線の活躍を続けるヴェンチャーズ(この頃はまだベンチャーズ表記ではないのですね)が最新のヒット曲を従えて登場です」で始ります。以降このライナーには最後までノーキーやメルの名は出てきません、この63年の時点では今だドンとボブの二人組だと思われていたのですね。

本国では本盤リリースの前年62年8月からの翌63年8月までの1年間で手を変え品を変え7枚ものアルバムをリリースしています。因みに本盤の次の発売があの名作「The Ventures in Space」。もう一つ因みに、日本でベンチャーズ人気が爆発する65年3月にこの「レッツ・ゴー」は同じ装丁/曲順で番号だけ変えて再度発売されます(LP 7208)。

で、中身は63年前半の全米でのヒット曲のカバーが大半を占める「1963年前半のヒット曲集」となっています。

Side A
1,果てしなき慕情 (More)
2,行け!行け!ドンドン(Walk Right In)
3.スキヤキ
4,メンフィス
5.レッツ・ゴー
6,エル・ワッシ
Side B
1,悲しき街角
2,ニュー・オルリーンズ
3,ソー・ファイン
4,ワイプ・アウト
5,ホット・パストラミ
6,海越え、山越え (Over The Mountain Across The Sea)


More




New Orleans




Walk Right In




Runaway








2,木の葉の子守歌 b/w アパッチ/ベンチャーズ (Liberty) 45's 100円
1965年だけでシングルは15枚もリリース、これに4曲入りのコンパクト盤にLPも出ていたわけですからもうこの1965年は明けても暮れてもベンチャーズ、ベンチャーズだけでこれですから日本中を沸かせたエレキブームが如何に凄かったが伺い知れますね。

ということで、このシングル、その人気が最高潮真っ只中1965年10月発売のシングル。が、2曲とも録音されたのは古くリードギターはボブ・ボーグル、ドラムスはハウィ・ジョンソンの時期のものではあるまいか。
"木の葉"は「急がば廻れ~パーフィディア~木の葉の子守唄」のベンチャーズメドレーとして人気爆発の起爆剤となった来日公演で人気となってアマチュアバンドがこぞってカバーした曲、"アパッチ"も同様。ということで、古い曲ながら人気便乗で引っ張り出してきて発売したシングルなのでしょう。

木の葉の子守歌


The Ventures Lullaby Of The Leaves (Super Sound).wmv




Apache - The Ventures

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4 コメント

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Unknown (uni)
2021-01-23 05:50:37
初期のベンチャーズ ジャケットが良いですね。
東芝の内スリーブでの鑑賞でしたが.....
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Re:内袋 (Jahking@管理人)
2021-01-23 07:30:15
あの頃のレコード内袋広告は夢を育みましたね、国産だと東芝、向こうものだとAtlantic。
いつか、手にしてやるんだと、眺めまわしたものでした。
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The Ventures (Gravenites)
2021-01-23 13:59:11
先日1963年のスイング・ジャーナルを読んでいたら、ポピュラー・アルバム・コーナーにベンチャーズのツイストやマッシュ・ポテトのアルバムを中村とうようが低評価しており、扱いがイージーリスニングで、あの1965年の大ブームが来る前の潜伏期でした。探すと意外とないのがツイスト関係の3枚です。
まあ今回のは人気が安定してからのもので、ジャケットも明るく、出た当時はその存在すら知らず、シングル盤だけで満足していました。しかし白人女性を使ったジャケットはいいですね。
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Re:The Ventures (Jahking@管理人)
2021-01-23 21:51:58
63年というと今回取り上げた盤がリリースされた年、日本ではとうようさんの評価が一般的だったのかもしれませんね、上記の通り木崎さんもまだ二人組だと思っていた時代ですから。
「ギターはモズライト社の提供」というクレジットの入った初めての盤1964年の「In Space」あたりから日本でもジワジワ評価を上げていったのではないでしょうか。
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