なまはげ炎上

最近なまはげの不祥事が全国版のテレビで取上げられているが、ずーっと昔から続いてきた厳かで伝統のある祭りが、ルールだのマニュアルだのって最近の軽い言葉で片付けられる事に、ものすごい違和感を覚える。

観光協会の会長が言われてたように、なまはげの暴れ方マニュアルなんか作ったら、なまはげの存在意味･意義が失われるのは明らかだし、今回の件にそんな物を求める事自体ナンセンスに思える。

そもそも今回不祥事を起こした若者が伝統あるなまはげ祭りを軽視してた事が問題なはずなのに、関係者がガンクビ揃えてルールだのマニュアルだのを話し合う構図って、一人の異端児が起爆剤となり、組織の無能さを露呈する羽目になったどこかの国技の協会に共通するものを感じてしまった。

更にくだらない便乗者も何人か出てきてるみたいだし、こうなれば公共放送を使った別の意味の｢祭り｣に見えてきて、クイズ番組でバカ回答を並べる若者を見てるような強烈な腹立たしさを感じる。

来月行われる刈和野大綱引きも伝統のある祭りの一つである。
綱引きの運営に携わる関係者の話を聞けば、年中ある呑み会を通じて上手く伝統が引継がれ、建元を敬い祭りを敬う精神が浸透し、自然に統制が取られているように感じる。

ルールだとかマニュアルだとかその場凌ぎの子供騙しじゃなく、なまはげ祭りの建元(?)の皆さんが、酒飲みを通じて規律と伝統を厳しく若者に伝える事こそが、なまはげ騒動の唯一の再発防止策に思えるのだが。