児童虐待の回復の戦いを制するには 其の２２

【僕の居場所だった処】

僕はＡＣの治療を始めて暫くは仕事をするのを主治医から止められた。でも規則正しい生活をするため３か所居場所を作ることになった。初めの頃は、障碍者の方達のガイドヘルパー、子育て支援のＮＰＯのお手伝い、そして一番多く時間を割いたのが不登校の青少年たちの集まるフリースペースだった。僕は不登校ではないがフリースペースには僕も通った通信制の高校に通っている人もいて、メンタルフレンドの女子大生も多く楽しんで様々な行事に参加した。

その後難病を発病し、入院生活が続き精神的にもどん底を味わったが、若い人達と過ごした僅かな時間は思い出として残っている。クリニックの治療も中断してそれ以後も薬だけ郵送してもらい、何とか一人で乗り切った。けれどそこで出会った子供達も皆高卒の資格を取ったり、大検で進学して就職したり皆それぞれの道を歩んで行った。そして良い思い出だけが残っているその居場所も解散になった。

そして書き遅れたがそのフリースペースに出かける前にも図書館で見つけた居場所ガイドに載っているお寺のフリースペースで一部屋１５０００円で借りてアルバイトをしながら生活をしていた。仕事は郵便配達で１２万円くらいでつつましく暮らしながら時期を待った。同部屋には二十歳くらいの美少年と暮らしたが、高校で苛めに遭いアイスピックで腹を刺され、右手の拳は砕けプレートが入っていた。そして頭蓋骨も骨折していた。誰にも心を開かない青年だったが、僕には君は時々優しい目をすると話しかけて来た。自慢ではないが多くの他人にあなたは優しいと言われた。

半年くらい暮らしたが、やはりみんな巣立って行き、僕もクリニックに繋がりようやく明かりが見えだした時期だ。先程書いた青年の父親が一度お寺を訪ねてきたが、物凄い共依存症者だった。これからも解る様に不登校、引きこもりは共依存の末路だ。或るブロガーが不登校の原因は食べ物によることが解ったと書いていたが、とんでもない勘違いだ。

でもフリースペースに通いだしてから女性と多く接する機会が増えた。男の世界は分かるが女性の醜い部分をもっと見てみたい。居場所は大切だ。どんな居場所に所属するかで人生も決まる。これからもコロナに負けずありとあらゆる手段を用いて居場所を増やして行きたい。

児童虐待被害からの回復への戦い 其の２１

今初めてＡＣの治療を受けだした頃の自分を振り返ってみた。その時は共依存の事など解るはずもなく、ただ親密性と言う言葉が妙に心に残った。親友だと思っていた関係は共依存でこれは偽の親密性、言い換えれば自分勝手な優しさの事だ。今何年も経ちようやくべたべたしない関係を作れるようになって来た。共依存を辞めたかったら簡単な方法がある。今ある人間関係をすべて断つことだ。確かに寂しくなるが慣れれば案外一人でも生きられる。そう言った人間関係の断捨離を２度行って来た。

共依存にはくどいほど時間を割いているが、止めるのに苦労している人も多い。僕は今クリニックのカウンセラーが退職したので大学の心理臨床相談室なら低価格なので申し込んであるが、もう既に私たちには無理です、と断られている。僕もクリニックの心理士は物足らないと感じたが、大学院生だと話について来れないかもしれない。まぁ、やってみなければ解らない。心理士でも嗜癖行動学会に所属している人も東京にはいたので、でも僕の街では無理だと思う。

心理士さんのカウンセリングは傾聴のみだ。一切話しかけてこない。でも話すことで自分で気持ちの整理が出来るので、指示やアドバイスは必要ない。以前養護施設出身者の茶話会があることを突き止め承諾を得て参加した。みな早い時期に保護されているので傷は浅いが、一人の臨床心理士の男性は僕が親の話をしたら怒りが出始めて止まらなくなった。虐待は心理士の心まで影響するようだ。やはり心に悩みを持つ人が心理学を学ぶようだ。けれど先日まで僕のカウンセリングをしていた女性は思春期もいつもどんな時も気持ちが乱れたことが無いと言っていた。流石だ。愛情をもらうと強くなれる。

でも心理士は知識は遭っても体験が無いので、本当に虐待を理解できるのか分からない。ちなみに以前書いた復職支援のセンターの心理士は沢山いたが皆レベルが低かった。でも今カウンセリングもないし、コロナでお家時間が増えストレスが溜まる。笑いヨガも閉鎖になっている。

今はオンラインでの繋がりがメインだが、実際人の温もりを感じないので物足りない。でも今は昔と違いもたれ合う関係の共依存には関心が無くなった。でも昔の独りぼっちの時期には共依存と言えど必要だったと思う。今僕はこうして一人きりでパソコンに向かっているが、出来るのなら友人と一緒に食事でもしたい。これは健全な感情なので自分を責めないようにしたい。

今こうして文章にしているが読んでくれる人はいるのだろうか。一般には馴染みのない分野なので興味のない人も多いだろう。けれど僅かでも関心を持ってもらえれば幸いだ。

児童虐待被害からの回復の戦いを制する 其の２０

今僕のアパートの部屋は大変な事になっている。２か月くらい前からクマネズミが現れ部屋中おしっこと糞だらけだ。衣類も糞がかぶり新品のウレタンマスクも糞まみれになっている。大家に頼んでも駆除にはお金が掛かるのでバルサンを持って寄こしただけだ。毒餌も与えたが却って餌になるだけで業者に頼むしかなくなり、でもお金を出し渋る家主との戦い真っ最中だ。

もうこのアパートに移り住んで３０年が経つ。窓ガラスも木っ端みじんで今窓が開ない状態だ。立った一匹のネズミのせいで転居も視野に入れている。このアパートは衛生面で劣っていて以前はノミとダニに噛まれ皮膚科を受診したくらいだ。でも転居する費用もなく瀬戸際に立たされている。救いの手は法テラスを利用した弁護士だけだ。

今朝深夜から文章を書いていて、ちょっと疲れたがアメブロの時は１８話一気に書いた時もある。僕の話はありきたりのものでは無いと思う。精神科入院中は極道の世界のおじさんと花札もした。キャバ嬢ともホストとも話をした。人生の裏街道を歩んだ道のりだが今思い返せば楽しくもある。以前テレビにお笑いタレントと音声のみで共演したが、タレントさんにどうして何でも知っているのですかと聞かれたくらいだ。今さらタレントにはなれないが楽しい安定した生活を送りたい。

回復を実感できるようになり、ようやく軌道に乗った気がする。ＰＴＳＤ、アディクション、課題はあるが今は健康を一番に考えたい。人生深みが出ると楽しくなる。けれど過去の封印している負の感情は吐き出さなければ回復はない。いまだに過去の事を文章にすると、キーを叩く手が震える。まだ気づかぬ課題がありそうだ。

児童虐待の被害との戦いを制する 其の１９

僕には２年ほど前まで親しい女性の友人がいた。二人とも僕よりずっと若い人で高学歴の人達だった。でもちょっとしたすれ違いから関係が壊れ、フェイスブックからも削除してしまった。あんなに仲が良かったのにどうしてこんな結果になったのだろう。

それで僕は学んだ。男女では考え方、物事の捉え方に性差がある。だから品案に連絡を取り合わないとすれ違いが生じて大きな傷になることがある。今回の別れがまさにそれだ。あんな洗練された美人女性とは地元では知り合えないと思う。でも学びがあったので良しとしよう。

電話相談では少し前２０代の女性とお話しした。彼女に言わせると私とこれだけ話せれば２０代の女の子と友だちになれますよ、と言われた。でも知り合う場所がない。こうして母親の存在を知らない心を他の女性で満たしている。でもその２０代女性はＫさんは強いので弱みを見せてくれたら、もっと母性本能をくすぐられるのに、と話していた。でも本当にそうだろうか。

今回の文章は虐待から逸れているが、女性の気持ちが解りつつある自分の成長を書いているつもりでいる。相談員の中には女性からの恋愛相談が多いと言う人もいて僕にも教えて欲しいと伝えたが、お話はもう既に自分で気づいている事ばかりだった。何事も真剣になれば願いは叶うという事だ。

そして男性だが接するのが気持ちが悪い。昔は強い男に憧れたが今は女性のきめ細やかさに惹かれている。男性は行動が荒っぽいし、口数も少ない。接して面白いのは女性だ。でも多くの女性が男性を求めコイバナに酔いしれている。僕も胸キュンとする体験が最近あった。以前にはなかった出来事で初めて心が時めいた。

児童虐待被害との戦いを制する 其の１８

僕はずっと女性の良い点ばかりを書いてきたが、嫌な女性にも何度も遭遇している。今週の初め難病で大学病院を受診したが、診察を受けるのは３回目の女性医師にうんざりする態度を取られた。一言でいえば無視同然の扱いを受けた。患者相談室はその病院では医師を擁護するのが解ったので、転院することを考えている。

また昔働いていた会社の経理の女性は、他人を侮辱し貶める所があり、人格障害ではないかと思ったことがある。執念深く悪意に満ちていた。そしてアルコール依存症だとも思った。あと市民運動をしている女性には高学歴なのに炊き出しなどをしている人もいた。僕はそう言ったものが大嫌いだ。そんなことで世の中は動かない。

後大学生の女性から聞いたが、今はどうか知らないがグループがあると言っていた。女性は女性同士で集まる傾向があるが、女ばかりだと難しいのよと話している。理解できない。過食が止まらない時摂食障害の電話相談に電話したが、男性が出た。気持ちが悪い男だと思ったが女ばかりの中にいるとそうなってしまうのだろうか。

こういう人柄の問題は男女関係はないのだろう。素敵な人との出逢いを大切にしたい。両親が狂っていたので真面な両親がイメージできない。優しさを知らなかった分自分が優しくなれたらと思う。仲間ではあるが自助グループの人達とは関わりあいたくない。そんな出会いに拘ってＡＣグループを運営している人達には疑問を持っている。グループは卒業するものだ。心的外傷からの回復はとても難しい物だ。