木曜日休み&東京が雪ということで、1年半ぶりに大阪に来ちゃいました。目的は、大阪フィル音楽監督、尾高さんのブルックナー第5番。大阪フィルの本拠地フェスティバルホールに初めてお邪魔しました。
プログラムは、
- ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調 (ノヴァーク版)
指揮:尾高忠明/大阪フィルハーモニー交響楽団/コンサートマスター:崔文洙
朝比奈隆時代が終わってから20年経ちますが、ブルックナーと言えば大阪フィルの代名詞のようなものです。尾高さんのブルックナーも定評があるので期待が持てます。
初めてのフェスティバルホールは、空間が広く、響きも良い感じ。なるほど、大阪フィルがブルックナーを得意とする理由がわかった気がします。
演奏時間約80分の交響曲第5番ですが、インテンポで演奏しても最後は盛り上がりますが、聴いてる側とすると徐々に飽きてくることがあります。その点尾高さんは、テンポでメリハリをつけ、聞き手にも飽きさせない工夫があったように思われます。特に第4楽章のテンポの緩急は凄まじく、一気に駆け抜けたかと思うと、穏やかな箇所でテンポを落としたり、コーダで曲が終わるのを惜しむような一音一音アクセントを加えたスローテンポを取ったりと、目まぐるしく風景が変わるようで面白さがありました。
オケは16型の2管編成。ブラスのドスの効いた迫力は朝比奈時代の演奏を思わせます。安定のホルン。そして管楽器も素晴らしい。弦楽器に美しさと荒々しさと両方を併せ持たせたのは、ブルックナーのロマンティシズムと野生味を表現したように思えました。
また大阪に来たい。今度はゆっくりと2泊以上で満喫したいです。
明日は9時台の新幹線で戻り、都響です。
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