3メートルの槌 ~ほぼクラシック音楽ブログ~

その日に聴いたクラシック音楽の演奏会やCDを気ままに書き綴っていきます。

テンシュテットのブラームス/交響曲第3番ヘ長調

2022-02-05 21:33:16 | CD

昨日のケネディのブラームスに引き続いて、今日はクラウス・テンシュテットが指揮したブラームスの交響曲第3番を聴くとします。

クラウス・テンシュテット(1926-1998)は、ドイツのメルゼブルクで生まれ、ライプツィヒ音楽大学でピアノをローデン、ヴァイオリンをダヴィッソンに学び、1948年にハレ市立劇場の第1コンサートマスターになりました。52年同劇場の首席指揮者になって本格的に指揮活動を開始。58年からラーデボイル州立劇場の音楽総監督、62年よりシュヴェーリンのメクレンブルク国立劇場の音楽総監督。70年にはベルリンのコーミッシェオーパーに登場と、活動のほとんどが旧東ドイツだったために西欧には知られることがありませんでした。

71年に初めて国外に移り、スウェーデンのエーテボリ国立劇場、スウェーデン放送交響楽団に客演。72年当時の西ドイツのキール市立歌劇場の音楽監督に就任してから、次第に西側にも知られるようになります。79年北ドイツ放送交響楽団の首席指揮者、翌年にミネソタ管弦楽団の首席客演指揮者に就任。

そして、83年からロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督となります。85年に癌を発症してポストを辞任しますが、オーケストラから桂冠指揮者の称号を与えられます。

テンシュテットのCDと言えば、デビュー時期のベルリン・フィルとのワーグナーが名盤です。手兵だったロンドン・フィルとはマーラーの交響曲全集がこれまた名盤。闘病生活から復帰した晩年の第6番&第7番の荒々しい演奏は感動的です。

 

  1. ブラームス交響曲第1番ハ短調Op.68
  2. ブラームス交響曲第3番ヘ長調Op.90
  • クラウス・テンシュテット指揮/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団

第1交響曲が1992年10月、第3交響曲が1983年4月のライヴ録音。テンシュテットによるブラームスの正規録音盤は、第1交響曲とヴァイオリン協奏曲、ドイツ・レクイエムしか見当たらず。第3交響曲は、このLPOレーベル盤だけかもしれない。放送録音らしく生々しい音が聞えてきます。


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