鈴木 照雄 ~陣ヶ森窯ブログ~

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青山 蔦サロンでの展覧会の御礼

2012年11月24日 | 展覧会情報

先の青山 蔦サロンでの展覧会では、多くの御厚意、励ましを頂き、ありがとうございました。

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今回は未完成のままにしていた「蛇窯」をようやく焼けるよう整え、二回焚いて臨みました。

二度とも窯後部の温度が上がらず、残念にも今後に課題が残りました。

しかしながら、今までの連房式登窯と比較し、より自然な趣きに焼けたものもあって、これからの手掛かりともなったかもしれません。

過度の変化や“味”を狙うのではなく、より深みのある自然体のものとなっていく仕事を願っての作業と考えています。

どうぞ今後とも、御覧下さり、見守って下さいますよう、宜しく御願い申し上げます。


鈴木照雄作陶展-蛇窯による器を初出展

2012年11月13日 | インポート

2012年11月7日(水)-11日(日) 10時-19時〈最終日午後4時閉場〉

一昨年に続き、2年ぶりの東京での作陶展となります。
    新しい窯での初めての作品を展示致します。
    ぜひ御来場いただければ幸いです。

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会場:蔦サロン
東京都港区南青山5丁目11-20
電話 03-3409-8645(会場直通)
地下鉄表参道駅下車
B3またはB1出口 徒歩3分

土地の粘土を練り、身辺の釉薬を用い、昔ながらの薪窯で焚き、普段使いの器を生む。このような自然に寄り添う当たり前な品を、鈴木照雄さんはも う三十年以上作っています。かつて柳宗悦たちが賛えた日本の焼物も、多くは地域に根ざした当たり前な実用品でした。しかしこの当たり前を実現させること が、今日どれほど困難であるか。鈴木さんの仕事は、その困難と真摯に向き合う行ないでもあります。
    この夏、数年前から手がけていた蛇窯が完成しました。今回はその原初的な窯で焚いた器が初出展されます。製作に伴うさまざまな束縛は、実は自由で生き生き した物、本当に美しい物をもたらす要因だと鈴木さんは思っています。「もっと原初的な方へ、もっと自然の方へ」という作り手の願いが、いま形になりまし た。(月森俊文)