大人の発達障害、障害者として生きる

障害者雇用で就職し、障害者年金をもらうまでを描いた漫画。その漫画を「僕」の「母」が解説をつけて紹介します。

⑦ 障害者年金も、もらっちゃえ!

2024-04-18 09:56:03 | 情報提供
この投稿記事は
① 仕事ができない「僕」の話(← リンクしてます)からの続き記事です。そちらも読んで頂けると、話しがつながると思います。

さて今回の投稿は、「障害者年金」をもらおう!
 です。

 1.この投稿を読んでもらいたいひと 
仕事をする上で、(怒られることも多く)なにかしらうまくいかず、「もしかしたら自分は発達障害かも」と思っている以下の方

A 仕事が長続きしなくて困っている
B 正社員の仕事は長続きせず、アルバイトをしている
C「障害者雇用枠」で就職した

読んでもらいたい理由は
A の場合
● 就活中は収入がない
● 転職するたびに「初任給」から始まり、「昇給」につながらない

B の場合
● アルバイトは時給制、正社員より給料が低い場合が多い
● 長く勤務していれば、バイト料は微妙に上がるものの、あまり多くは上がらない

C の場合
「障害者雇用」は
● ほとんどがアルバイトとして採用 → B の場合と同じ理由
● フルタイムでない場合も多く、時給制だからその分給料も少ない

 2.読んでもらいたい理由 
上でも細かい理由を挙げましたが、つまり!
正社員で働くより 収入が少ない! 
ここです。

もしも「発達障害」だったら、「障害者年金」がもらえるかもしれない んです。
今日は、その情報を書いていきたいと思います。

 3.障害者年金とは 
[日本年金機構のサイト](← リンクしてます。) に書かれていますが、ちょっとわかりにくいです。

[LITALICOワークスのサイト](← リンクしてます。)
なら、詳しく・分かりやすく書かれています。「受給要件」なども詳しく書かれています。たいへん参考になります。

でも、具体的なこと(受給要件など)は、直接「年金事務所」に相談すればよいので。
ここでは、要点だけおさえておきます。

① 正しくは「障害年金」と言います。
② 公的な年金制度「老齢年金」「遺族年金」「障害年金」のひとつです。
③「障害年金」には「障害基礎年金」と「障害厚生年金」の2種類があります。
④「障害基礎年金」は「障害等級1・2級」の場合にもらえます。
⑤「障害厚生年金」は「障害基礎年金」に上乗せして支給され、「障害等級3級」の場合にももらえます。
日本年金機構の管轄で、障害年金の申請は、住所のある地域を管轄する「年金事務所」でします。
⑦ 障害年金を受給する受給要件を満たしていれば、「障害者手帳」は必要ありません。

補足説明
④ 障害等級
● 1・2・3級があり、1級がもっとも重い。
● 医師の診断書をもとに「国民年金法」に照らして決められる。
● 障害者手帳の等級とは無関係(管轄が違うので)

⑤ 障害厚生年金
● 重要なので、このあと書きます。

⑥ 日本年金機構
●「国(厚生労働大臣)の監督」のもと公的年金制度の運営を国から任されている「特殊法人」

⑦「障害者手帳」は必要ありません。
● 年金には関係しません。ちなみに「障害者手帳」は厚生労働省の直轄です。


 4.「障害厚生年金」をもらうには? 
上記の補足説明で「障害厚生年金」をとばしましたので、ここで書きます。

まずは「障害」があるのかないのか?その障害はどの程度なのか? これはお医者さんに診断してもらうしかありません。
なので、とりあえず病院を受診する必要があります。(「発達障害」かもしれない。と受診するとします。)
次が「重要!」です。

「障害厚生年金」は、厚生年金に加入している人が対象

ですので、「厚生年金に加入している日」に受診します。「発達障害」について、一番最初に受診する日(初診日)だけでいいです。

<質問1 > あなたは今、仕事に就いていますか?
  No → お薦め2へ
  Yes
   ↓
<質問2 >直近の給与明細を見て下さい。厚生年金保険料が引かれていますか?
  No → お薦め2へ
  Yes
   ↓
< お薦め1 >今の仕事を辞めないで(辞める前に)病院を受診しましょう。

< お薦め2 > 厚生年金保険へ加入している事業所に就職(バイトでもOK)してから、病院を受診しましょう。念のため、給与明細を見て厚生年金保険料が引かれているのを確認してから、でもよいと思います。

<注意点>事業所が厚生年金保険へ加入していても、労働時間が少ないなど、あなたが対象者にならない場合があります。会社側に確認しましょう。

とにかく 初診日厚生年金に加入している日 にします。

そうでないと対象者(厚生年金に加入している人)にならないので、「障害厚生年金」はもらえません。
● 障害等級1・2級の方は、「障害基礎年金」だけはもらえます。
● 障害等級3級の方は、「障害基礎年金」は、はじめからもらえないので、つまり、なんにももらえません!

 4.具体的に何をどうしたら良いか 
① 自分が「厚生年金」に加入しているか確認します。
②「厚生年金」に加入している状態で病院に行って、「発達障害」かどうか検査してもらいます。
③「障害厚生年金」の申請は「初診日から1年6ヶ月を経過した日」以降なので、それまで待ちます。
④ その間に「年金事務所」へ行って、申請に必要な書類や手続きなどについて教えてもらっておきます。
⑤「初診日から1年6ヶ月を経過した日」なったら「年金事務所」へ行って、申請します。



さらに3・4ヶ月ほど待たないと「年金証書」は手に入りませんが、出来ることは全部やりました。

今日の記事の内容は

仕事ができない「僕」の話

という漫画の後半部分でも描かれています。また違った角度で描かれているので、こちらも合わせてお読み下さい。(画像リンクしてます。)



さて、私のブログ 仕事ができない「僕」の話  シリーズは、上に紹介した漫画を補足(蛇足?)する目的で書きました。
漫画の「僕」が「年金証書」を手に入れるところまできたので、あとは補足することもなさそうです。

「僕」は「障害年金」「障害者雇用」(「障害者手帳」取得者のみ応募可能な雇用枠)という公的な社会保障制度を利用することにしました。
社会保障制度を利用して生きていったほうが楽ならば、そうすれば良いし、利用しないほうが都合がよければ、それもアリ。どちらでもお好きなほうを。^.^

ということで「仕事ができない「僕」の話 」シリーズは終了です。
読んで下さった方、ありがとうございます。
今回の、この投稿しか読んでいない方、ぜひ最初から読んで下さい。以下にリンクしておきます。

① 仕事ができない「僕」の話

⑥ 障害者雇用枠で就職 STEP2・3・4

2024-04-17 18:08:50 | 情報提供
この投稿記事は
⑤ 障害者雇用枠で就職 STEP1(← リンクしてます)からの続き記事です。
前回は「障害者雇用枠で就職する」ために「病院で検査をしてもらう」ところまできました。
障害者雇用枠で就職する」ためには、「障害者手帳」が必要です。
「障害者手帳」を手に入れるためには、「医師の診断書」が必要になります。そのために、病院へ行ったのでした。

病院で「発達障害」だと診断されたら、次は何をすれば良いか?順を追って書いていきます。


 6.障害者雇用枠で就職するには 
 6-2.6ヶ月、待機 
 障害者雇用枠で就職 STEP2

待ちます。
「障害者手帳」の申請は、病院に初めて行った日(初診日)から6ヶ月以上たたないと申請できません。

6ヶ月待つ間
① 3ヶ月ごとの定期検診が一回はあります。(病院へ行く)

② 申請できる日(6ヶ月目の日)が近くなったら、「障害者手帳申請のための診断書が欲しいです。」
と、病院(受付の人)に電話します。診断書はすぐには書いてもらえないからです。しかしながら「診断書」はなるべく直近のものが良いので、あまり早くにお願いしないで下さい。

③「診断書を書いてもらう専用の用紙を持って行ったほうがいいですか?」も、聞いたほうが良いです。
「市役所でもらって来て下さい。」と言われるかもしれません。

 6-3.障害者手帳の申請 
 障害者雇用枠で就職 STEP3

市区町村役場(簡略して市役所)で「障害者手帳」を取得するための申請ができます。
必要書類(病院でもらった診断書を含む)をそろえて(市役所に確認してそろえる)、市役所に手続きに行きます。

この投稿のもとネタ
仕事ができない「僕」の話
という漫画(画像リンクしてます。)に、市役所での様子が描かれているので、そちらもお読み下さい。

 6-4.ハローワークへ行こう! 
 障害者雇用枠で就職 STEP4

①「障害者手帳」がもらえることが決まったら、市役所から連絡が来るので取りに行きます。(市によって対応が違います。)
② これを持ってハローワークへ行きます。
③ ハローワークには「障害者求人窓口」があるので、「障害者雇用で仕事を探したいです。」と言って「障害者手帳」を出します。

これで「障害者雇用枠で就職する」ための条件が整いました。



さて、前回 ⑤ 障害者雇用枠で就職 STEP1(← リンクしてます)からの目的であった、「障害者雇用枠で就職する」まであと少しです。
ここから先は、先程紹介した
仕事ができない「僕」の話
が分かりやすいので、そちらをお読み頂きたいと思います。

病院の先生も、ハローワークの人も、なんだか意地悪に描かれていますが(多少盛ってるとはいえ)息子の場合、こんなカンジだったそうです。息子の中ではこのイメージ。
なかなか人生、スラスラいかないものです。

では次回、めげずに「障害者年金」の申請をしていきましょう。
⑦ 障害者年金も、もらっちゃえ!(← リンクしてます)へどうぞ

⑤ 障害者雇用枠で就職 STEP1

2024-04-14 22:08:43 | 情報提供
この投稿記事は
④ 仕事をする上で、つらい想いをしているのなら(← リンクしてます)からの続き記事です。
以下に前回の目次を列挙します。

  1. 発達障害とは

  2. 発達障害を持っていると

  3. 仕事をする上で、困ることが多くつらい想いをしているのなら

  4. 障害者雇用とは

  5. 障害者雇用枠で就職するデメリット


今回の記事は、デメリットはあるものの「障害者雇用枠で就職する」と決定したら、何をすればいいのか?
と、いうところから始めます。

 6.障害者雇用枠で就職するには 
 障害者手帳が必要です。
これをもらうには、市区町村役場指定の病院で、診断書を書いてもらって申請します。

簡単に書きました。
以下もう少し詳しく、行動すべき順に書きます。

おっと!その前に、もっとも大事なこと
もしも今「厚生年金」に加入している職場にいるのなら、病院を受診する前に 今の職場をやめないで 下さい。
それは何故かというと、⑦ 障害者年金も、もらっちゃえ! を読んで頂けると分かります。リンクしていますので、先に読んでもOKです。

それから、もし「障害者手帳か~」と「ちょっと考えよう」ということなら、以下のサイトに相談してみるのも良いかもしれません。リンクしておきます。
[LITALICOワークスとは]

 6-1.まずは、検査をしてもらう 
 障害者雇用枠で就職 STEP1

「障害者雇用枠で就職する」ためには「障害者手帳」が必要です。障害者手帳はお住いの市区町村役場(簡略して市役所)に申請をして取得します。
そのためにすることを列記します。

① 市役所に電話する
● 障害者手帳の申請がしたい。
● 申請のための診断書を書いてくれる病院を教えて欲しい。
この2点を伝え、病院を紹介してもらいます。

市役所で指定した病院の診断書(診断書の用紙も市役所指定のもの)でないと、「障害者手帳の申請」が出来ません。

診断書の用紙は病院にもあるはずですが、「用紙を市役所にもらいに行ったほうが良いか」も聞いておけば確実です。

② 病院に電話する
市役所が教えてくれた病院に電話します。受信理由は(「どうされましたか」と聞かれたら)「障害者手帳の申請のための検査をして欲しい。」でOKです。
予約が必要な場合がほとんどです。

③ 予約日に病院に行く
対応してくれるお医者さんによって、話し方が色々になってしまいますが、なんとか
● 仕事で困っている。
● 障害者雇用で就職したいから、そのために必要な検査をして欲しい。(障害者手帳の申請のための検査をして欲しい。)
この2点を伝えます。

④ 検査をしてもらう
検査の日を、また別に予約しなければならない場合もありますが、
検査をしてもらえれば、結果はすぐに分かるはずです。

● 発達「障害だ」と診断された場合 → ⑤へすすむ

● 特に「障害はない」と診断された場合 → 障害者手帳の申請ができません。
障害の程度が軽いと、どんなに困っていても、そういう診断結果になる場合もあります。
でも困っているのです。支援してくれるトコロを探しましょう。
先程でてきた [LITALICOワークスとは] ← リンクしてます。
でもいいですし、以下のサイトも参考になると思います。
[S-POOL] ← リンクしてます。

⑤ 帰る・・・前に
大切なことです。
今日の日を記憶しておきましょう。手帳のカレンダーでもメモ帳でもいいです。病院の支払いをした「領収書」をとっておいても構いません。
なぜかといういと、今日は(発達障害のことで)初めて病院に行った日。すなわち「初診日」だからです。
「初診日」は色々な申請の基準になります。

● 障害者手帳の申請は「初診日」から6ヶ月以上たってから
● 障害者年金の申請は「初診日」から1年6ヶ月以上たってから

もうひとつ、 医師の「診断書」
障害者手帳の申請には、医師の「診断書」が必要です。
「診断書」は何か月も前のものではダメで、直近のものが必要です。

ですが、「書いて下さい。」と、病院(医師)依頼してから手もとに入るまで、多少の時間がかかります。待たされます。
「初診日」から6ヶ月以上たって、なるべく早く「障害者手帳の申請」したいですよね。待つ日にちが少なくて済むように、
「診断書を書いてもらうのにどのくらいの日数がかかるのか」帰りぎわ、受付の人に確認します。



今日できることは、ここまでです。お疲れ様でした。
明日になったら、今の職場に退職願いを出してもいいですよ。

私のブログ 仕事ができない「僕」の話  シリーズは
仕事ができない「僕」の話
という漫画が元ネタだ。(画像リンクしてます。)

今日書いた投稿記事の内容は、漫画でも分かりやすく描かれている。合わせて読んで頂ければ、より分かりやすいのでは、と思う。

私のブログのほうは、次回 ⑥ 障害者雇用枠で就職 STEP2・3・4(← リンクしてます) に続きを書きました。ご覧下さい。

④ 仕事をする上で、つらい想いをしているのなら

2024-04-13 06:22:55 | 情報提供
この投稿記事は
① 仕事ができない「僕」の話(← リンクしてます)からの続き記事です。そちらを先に読んで頂けると、ありがたく思います。

仕事ができない「僕」の話(← リンクしてます)の漫画がもとネタです。

前回の投稿 ③ 仕事ができない「具体例」の話(← リンクしてます)を読んで頂いた方は
仕事ができない「僕」が、どんな具合に「仕事ができない」のか分かって頂けたと思います。
漫画では、そんな「僕」に対して
   発達障害じゃないの? と、続きます。

この「母」このあと
● 障害者手帳
● 障害者雇用
● 障害者年金

と、あまり使うことのない言葉を連発しますが・・・
この「母」私でしょうか?・・・いいえ違うと思います。
なぜなら、うちの息子は 一度に多くの情報を与えられると混乱する。 という特性を持っているからです。
「いっぺんにワ~~って言われると訳わからなくなる。やめてくれ。」と言われていますので。

今日は、今この記事を読んで下さっているあなたが、「いっぺんにワ~~って言われると・・・」というタイプの特性を持っていると仮定して。
この「母」のセリフを別の書き方で書いてみようと思います。

あなたは、仕事のできない「僕」です。職場では毎日、本当に毎日、なにかしら怒られます。あんまりつらいので転職を繰り返しますが、どの職場でもやっぱり怒られます。
今の職場は何社目でしょうか、またそろそろつらくなってきました。
発達障害じゃないの? ここから始めましょう。


 1.発達障害とは 
国ではどう定義しているのか、「政府広報オンライン」のサイトをリンクします。 → [発達障害ってなんだろう?]
今リンクしたサイトは、さらっと読むには長いし、医学的専門用語もたくさん出てくるので、以下に私が簡単にまとめてみました。

発達障害とは
● 脳機能の発達が関係する障害です。
● 年齢に応じて、色々な能力(コミュニケーション能力とか状況判断能力とか)が同じくらいに発達していきますが、発達障害を持っていると「同じくらいに」とはいきません。
(ある能力は、年齢よりも発達していて、別な能力は発達が遅れている。など)
● 発達している能力・発達が遅れている能力は、個々に違います。ですので、100人いれば100通りのパターンがあります。

 2.発達障害を持っていると 
困ることが多々あります。
● 仕事がうまく出来ない。
● 他者とのコミュニケーションがうまく出来ない。
などで
● 怒られるなど、つらい思いをする。
● 誤解を生んで、ますます他者とコミュニケーションを取りずらくなる。

そうじゃない発達障害を持った方もいるかもしれませんが、その方は困っていないので、考える必要はないでしょう。

 3.仕事をする上で、困ることが多くつらい想いをしているのなら 
仕事ができない「僕」の話(← リンクしてます)の漫画は、そんなあなたに向けて描かれました。
障害者雇用枠で就職し、障害者年金ももらえるようにしたらどうか? という提案です。

仕事がうまくいかなくてつらい想いをしているのなら、障害者雇用で就職することにはメリットがあります。

 4.障害者雇用とは 
企業は労働者を雇用するにあたって、「普通求人枠」のほかに「障害者雇用枠」をもうけて採用します。とりあえず
厚生労働省のサイトをリンクします。 → [障害者雇用対策]
このページの「施策紹介」を読んで下さい。

この中で重要な文言を抜粋します。
● 障害者等が希望や能力、適性を十分に活かし、障害の特性等に応じて活躍することが普通の社会を目指し、障害者雇用対策を進めています。
● 障害者本人に対しては、職業訓練や職業紹介、職場適応援助等の職業リハビリテーションを実施し、それぞれの障害特性に応じたきめ細かな支援がなされるよう配慮しています。

いいと思いませんか? 障害の特性等に応じて ですよ!

● 企業側も採用の際、あなたの特性をちゃんと認めた上で採用してくれるはずです。
   ↓
● あなたの特性に合わない仕事をやれとは言われないはずです。
   ↓
● 苦手なことはやらないで済む → 失敗が激減 → 怒られることが減る

うちの息子の場合はそうなりました。

 5.障害者雇用枠で就職するデメリット 
● 正社員としての求人はほぼない。アルバイト待遇なので時給制・ボーナスは寸志・昇給もアルバイトと同じくらい
● フルタイムの求人はものすごく少ない。(長時間勤務が苦手な方は逆にメリット)



さて、「障害者雇用枠で就職」いかがでしょう?
漫画の「僕」は、ほぼ悩むことなく「障害者雇用枠で就職」するための行動を開始しました。このブログは、漫画のストーリーに沿ってすすめていますので、

次回 ⑤ 障害者雇用枠で就職 STEP1(← リンクしてます)では、早々ながら  6.障害者雇用枠で就職するには  から始めたいと思います。

③ 仕事ができない「具体例」の話

2024-04-10 22:09:28 | 情報提供
この投稿記事は
① 仕事ができない「僕」の話(← リンクしてます)からの続き記事です。そちらを先に読んで頂けると、ありがたく思います。

仕事ができない「僕」の話(← リンクしてます)の漫画がもとネタです。
この漫画では冒頭いきなり、主人公である「僕」が仕事で失敗をするところから始まります。
仕事ができない「僕」
こんなことができないそうです。



2つのことが同時に出来ない
これは発達障害あるあるですね。
この特性のせいで「お皿を割る」失敗もおこります。

「お皿を落とさないように」「お客様の邪魔にならないように」「運ぶ」すでにここで3つのことを同時にやっています。なんとか出来ています。
ここで、新しいお客様がお店に来店されたかもしれません。
「いらっしゃいませ!・・・・と言わなきゃ。」そこに神経がとんだ瞬間、
お皿へかけていた神経が新しくきたお客様へ移動しました。で、お皿を落としてしまいました。
こういうことかもしれません。

オーダーミスはこんな感じかもしれません。
お客様からオーダーをうかがって最後の確認をします。このときお客様が「あっ、やっぱりアイスクリーじゃなくて杏仁豆腐に変更して」と言ったとしましょう。
「かしこまりました。」とオーダーの入力を変更しようとしたその時、隣のテーブルのお客様が伝票を持って立ち上がりました。
「あ!お会計のところに行くんだ。オーダーとったらレジに入らなきゃ。」と、神経がとんだ瞬間、入力を変更することから神経が離れ、入力変更しないままオーダーを出してしまった。
こういうことかもしれません。



曖昧な指示はわからない
店長の指示が「あいまい」なんです。
「気をつかう」って何をどうすることなのか分からない。
具体的に「○○○の場合は○○○しないように。」「△△の場合は△△して」と言ってくれれば分かります。

このような「あいまいな指示」は意外に多く
「部屋のゴミ箱のゴミがある程度たまったら、外の大きなゴミ箱に入れてきてくれ。」
リアルで言われたそうです。
ある程度 これが分かりません。
私も息子もゴミ箱の95%までゴミを入れます。この指示を出した先輩は、どうやら80%を超えたらある程度だったらしく。怒られたそうです。
「そんな「ある程度」なんて人それぞれの感覚なんだから、発達障害じゃないお母さんだって分かんないよ!(怒)」と、息子に言ったのですが、「怒られた」という事実にすっかりしょげていて、可哀そうでした。

ほかにも。
「このボタンを押すと機械が動くから、ちょっと固いから少しに押してね。でもあんまり強く押しすぎると壊れるから、加減して。」
これだけあいまいワードが入っていると、けっこう悩みます。(「少し」ってどんな?「加減」?)
しかも「壊れる」というおどし付き。

これも分かりません
「お客様が服みたいな商品をご購入されたときは、丁寧にたたまなくていいけど、軽くたたんでお渡ししてね。」

私も今でも時々やってしまいますが
● 曇っているけど洗濯物がたまっているので、風にあてるだけでも多少違うからベランダに出しました。
● 急に友人からLINEが入って、出かけることに。
● 「3時間くらいは帰ってこれない。洗濯物どうしよう。取り込むか?そのままにして行くか?天気予報では雨は降らないことにはなっているが。(悩)」
● !そういえば、今日は息子は家にいて一日出かけないと言っていたぞ(ニヤリ)
● 「ねえ、今日出かけないなら、洗濯物がベランダに出てるからさ、空がなんとなく暗くなって雨降りそうになったら洗濯物取り込んでおいてくれない?」
あいまいワードが2つも入っています。
しかも、家にいるからといって何もしないわけではなく、息子は息子でやりたいことがある。
それをやりながら空にまで気を使う。2つのことを同時やるのが苦手な息子には酷なミッションでした。



息子の場合、「仕事ができない」原因となる大きな特性がもう一つありました。
作業が遅い
です。

ファミレスなら、テーブルを片付ける・拭いてキレイにする。
販売するお店なら、値札をつける。棚卸をする。
工場のラインの仕事で採用された時は、動くラインの速さに作業がついていけない。(この時は試用期間終了時に、「採用できない」と断られました。)

丁寧にやっているから遅いわけではなく、普通にやっていて遅いので「もっと早くやれ」などと怒られ、早くやると、今度は作業内容が雑になります。それはそれでまた怒られ。どうしたら良いか困っていました。



そんなカンジで
試用期間終了で不採用になった会社 2社
ギスギスした社内の雰囲気が耐えられず辞めたバイト 2社
怒られるのがつらくて辞めたバイト 4社

これだけでも八つの職場でうまくやっていけなかったのです。
息子が「障害者雇用促進法」を利用して「障害者雇用枠で仕事を探す。」と決めた頃には、息子のメンタルもかなり煮詰まっていたと思われます。



今日の投稿は、発達障害の特性を持っている「僕」が「仕事ができない」理由について解説してみました。あくまでも専門家ではない私の予想・想像です。でも、こんな風に考えて頂いて、少しでも発達障害への理解に近づけられたら。と思います。

次回 ④ 仕事をする上で、つらい想いをしているのなら(← リンクしてます)では、「僕」が「障害者雇用枠で仕事を探す。」と決めたシーンに出てくる内容について、少し詳しめに書きました。
ぜひお読み下さい。