高校１年生姉妹と、高校１年生カップルが同時に誕生

こう書いても何のことか分からない人も多いでしょう。ひとつは、わが家の姉と妹が、ともに高校１年生になったということです。双子ではありません。前にもちょっと書いたような気がしますが、お姉ちゃんの方は公立高校の１年生を中退して私立高校に入り直すことにしました。妹は、お姉ちゃんが通っていた公立高校へ進学しました。まるで玉突きみたいですね。

お姉ちゃんが入リ直した高校は、レベルはよく分かりませんが、チェンマイではかなり有名な私立学校です。チェンマイの旧市街から北へ２キロほどの所にある、ハイスクールとカレッジが併設されている学校です。名称は「ポリテクニック・ランナー」だったと思います。私が探した学校ではないので、名前も、うろ覚えです（笑）。基本的には技術専門高校と、その上の専科大学から成る学校です。

なぜそのような専門性の強い学校を選んだのかというと、理由は至極簡単です。お姉ちゃんのフィアンセが機械関係の技術公務員を目指しているので、これまで通っていた普通高校からポリテクニックの１年生に入り直すことになりました。同い年の彼女は単に右へ倣えしただけのような気がします。これで同じ学校に通うカップルの誕生です。

でも彼女が選んだのは機械や電気の専門ではなく、なんと「観光科」です。タイ語では「トンティヤオ」と言います。数学がからっきしダメなので、技術系に進めるわけないと思っていたのですが、ポリテクニックには会計や観光の学科があったのです。

ところで、ポリテクニックに入るのに、お姉ちゃんもフィアンセも、２人とも入学試験は受けていません。こんなことを書いていいのかどうか、判断に迷うところなのですが（笑）、ほとんどの学生がコネで入学しているようなのです。実はお姉ちゃんは、去年公立高校に入った時も入試を受けていません。入試は３月にあったのですが、すっぽかしてしまいました。そのあと、コネもないのに妻と私と本人が公立高校へ行き、初めて会った先生に賄賂も渡さず頼み込みました。彼女の顔と、中学の時の成績表をしげしげと見つめていた担当の先生が鶴の一声で入学を許可してくれました。

今回は、間違いなくコネです。なぜなら、フィアンセの叔父さんがポリテクニックの先生をしているのです。彼がどうして中学を卒業した去年、ポリテクニックに入らなかったのかミステリーです。はじめからエンジニアを目指しているのなら、そうすべきだったでしょう。でも、あまり深く詮索するよりも、２人とも無事に再スタートが切れることに拍手を送ろうと思います。

ちなみに、先日学校に支払ったお金は１万バーツほどでした。iPad-miniより安いです。入学金と、前期の授業料と、教科書・ノート・文房具・制服・靴など必要なものすべてが含まれています。思ったよりも安いので驚きました。というより、助かりましたと書くべきか・・・

新学期が始まると、お姉ちゃんとフィアンセは、ポリテクニックで先生をしている叔父さんの車で、４０分以上かけて学校に通うそうです。帰りも３人いっしょになります。ということは、帰りに街で遊ぶことはできないですね。ざまあ見ろです（笑）。

正式に嫁に行ったわけではないのに、同い年のフィアンセと一緒に親戚の家に住んで、フィアンセと一緒に同じ高校に通うなんて、日本ではなかなかあり得ないような１６歳です。あと３か月余りで１７歳ですけど、先は長いので、赤ちゃんができないように気をつけて、落ち着いて勉強してほしいものです。観光科ですから、英語と日本語と中国語の３つの外国語の授業があるようです。数学だけじゃなく、外国語も苦手だったような気がします。ざまあ見ろです。

お姉ちゃんの方はたまに会うと、母親ではなく私に抱きついてきますから、許してやることにしましょうか。

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