昨日の続きです。パヤオにある妻の友達の家は広大な果樹園に囲まれていました。チェンマイの我が家の庭は一般的な日本の一軒家の庭よりは広めだと思いますが、こちらに比べたらマッチ箱みたいに感じられます。
泊めてもらった寝室から眺めたお庭です。見えているのはラムジャイの木ですが、はるか向こうまで続いています。
ラムジャイの果樹園を100メートルほど歩いていくと、ゴムの木の畑?が現れました。ずっと向こうまで続いていて、全部で1000本くらいはあるのではないでしょうか。
ゴムの木は、言わずと知れたゴムの原料になる樹液を取り出すために人工的に植えられたものです。このように切り込みをして樹液を取り出すのです。今年の収穫はもう終わっていました。ゴムの樹液を取り出せるのはだいたい7~8年間だそうです。ゴムとしての用が終わったあとは、家具用の木材として切り出されます。
さて、こちらは国道を挟んで家の向い側に広がる果樹園です。この山も所有者は日本に住んでいる妻の友達の女性(40代)です。
写真ではよくわかりませんが、奥の山に向かってなだらかな傾斜地が続いていて、全面にラムジャイなどの果樹が植えられています。ラムジャイは、直径が2~3センチの球形・緑色の北部タイではポピュラーな果物です。英語ではLongan、中国名は龍眼といわれます。日本ではあまり知られていないみたいですが、栄養豊富で薬効もあるので、タイでは重宝されている果物のひとつです。
この山のラムジャイだけで年間20~30万バーツの現金収入になるようです。畑にはいろいろな種類の野菜、庭にある大きな池には有り余るほどの魚がいますから、ほとんど自給自足に近い生活です。ラムジャイの収入だけでも十分生活できると思われます。
マラコー(パパイヤ)もご覧のとおり、ぎっしりと実っています。毎朝取れたてのパパイヤを、お母さんが自宅の前の直売所で販売しています。
お店といってもこれだけですが、味のよさを知っている地元の人が買いに来ます。
ひとつひとつ秤で重さを測って値段がつけられています。かなり安いと思います。この日収穫したパパイヤは全部で600バーツほどになりました。このパパイヤは絶妙な品質で、実の密度が濃いとでも言えばいいのでしょうか、水っぽさがなく、かと言って甘すぎるわけでもなく、そこらのお店で売っているパパイヤとはだいぶ違って、本当においしかったです。
ところで妻のお友達が所有しているこの土地は、10数年前にトータルでたったの10万バーツくらいで購入したらしいです。当時は単なる山と野原で、真ん中に国道が通っているだけでした。でも山と言っても、郡役場のある町までわずかに3~4キロと近く、住むのにも便利な所です。ここを開墾して果樹園にしたわけです。そして10数年後の今の価値は、ななな~んと、500万バーツとも1000万バーツとも言われているみたいです。運がいいというのか、先見の明があるというのか、確かに彼女は才覚がありそうでした。人柄もいい女性です。
妻の友達の場合は、すでに私有地になっていた山を買ったみたいですが、タイの山はほとんどが国有地になっています。無許可で木を切り出したりすると逮捕されます。ところが、山の中を一部だけ開墾して畑にしたり家を建てたりして住み始めると、政府がその土地を安く売ってくれるんだそうです。つまり、先に手を付けた人が所有できるという面白い制度です。外国人は不可能でしょうが、どのような条件があるのか調べてみようと思います。
話がそれましたが、次回はこの地元のお寺にいるちょっと面白いお坊さんのことを書きます。
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