何年前からでしょうか・・・民放各局が「音楽の日」やら
「ミュージック・デイ」的な長尺の音楽番組を
企画・放送し出したのは・・・
出演する全てのアーティストを観ているわけではないので、
少々乱暴な言い方になってしまうのですが、
なんか冗長というか、予定調和というか、冷めた感じに
なってしまうのです。
もちろん素晴らしいパフォーマンスを見せてくれる
アーティストはいるでしょうけど、
テレビというフレームに収まった感じで順番に見せられても
「音楽のチカラ」を私には感じられないのです。
本来、音楽の魅力をダイレクトに伝える、となればライブであり、
今なら音楽フェスということになるんでしょう。
フェス自体の数や動員客数も年々拡大を続けているようで、
音楽業界が衰退しているわけではなく、
音楽のチカラを体感したい、というニーズは形を
変えながら、まだまだ盛り上がっていくことでしょう。
そこにきて、のんさんの音楽活動開始の発表。
しかも単なるレコード会社契約~CDデビューではなく、
クラウドファンディングの出資ないし融資を得て、
自主レーベルKaiwa(re)cordを立ち上げるとは・・・
販売網であるタワーレコードの広告シリーズとも連動、
音楽フェスWorld Happinessにも賑やかしではなく
本格出演する・・・
完璧過ぎて参りました!すげえよ、君は・・・
思えば僕ら世代が音楽をキャッチするとき、
テレビ(特に民放)は不要でした。
ラジオか雑誌、友人からの口コミ、ライブハウスの
チラシや書き込み、たまにNHKのサブカル番組・・・
大衆受けするものやチャラチャラしたものには目もくれず、
「音楽のチカラ」も発信、というか発火している
アツい奴を探し出して、見つけ出して、嵌っていく感覚でした。
今回の、のんさんの活動は
その感覚を再び呼び覚まそうとしてくれています。
ワクワク感がスゴイ!
多分今回引き上げてくれたいとうせいこうさんや
高橋幸宏さんも彼女の枠に嵌らない発信力や表現力を
捉えていたんだと思います。
オヒロメのカセット販売。
「タイムマシンにお願い」「I Like You」
オヤジロック世代なら感涙の選曲。
加藤和彦さんや清志郎さんへのオマージュが嬉しい。
そうなんです、のんさんはオヤジと親和性がある。
こんな楽しい娘、放っておけるわけないじゃないですか!
・・・ワーハピいいなあ、いけない(泣)
いける方はトコトン楽しんでください!