(2011年に投稿した再投稿です)
亀井静香氏:「国家の基本は防衛自主権と関税自主権だ」
「関税自主権」を取り戻すために苦労した過去を
思い出せ
国民新党 平成23年1月26日 定例記者会見より
TPPに対する党の立場を尋ねられた亀井氏は
「独立国家たるもの、国を守るため 防衛自主権と関税自主権 がある。
その関税自主権を10年以内にポーンと放棄してしまう。
エゴとエゴとがぶつかり合う国際社会の荒波の中で、ふざけるなと言いたい」
と批判。
(注釈:TPPは、10年後に、日本の関税を全撤廃することになっている。)
「第二の開国と言うが、内閣は国際社会から国民を守るためにある」
「日本はすでに開国している。(アメリカより開国している)」
と反対を明確にした。
同席した新党日本の田中康夫代表は、農業のほか、医療や電気通信にも破壊的な影響を及ぼすことに言及。
関税自主権の意味と過去の歴史
関税自主権(かんぜいじしゅけん)は 国家が輸入品に自由に関税をかけることのできる権利。
日本は1858年の日米修好通商条約以来,関税自主権がなく,税率を相手国と相談してきめることになっていた。
関税自主権を回復し,欧米諸国と完全に対等の立場にたつのは,開国から約60年後の1911年のことであった。
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(記者会見内容)
亀井静 「国家の基本は防衛と関税自主権だ」
http://www.kokumin.or.jp/interview_report/interview_20110126.shtml
亀井静香代表
よその国を喜ばせることではなく「国民を守ること」が政府の役割だ
~突如湧いたTPP礼賛を憂うる~
亀井静香代表:
TPPで「関税自主権」を放棄していいのか
記者:
TPPに対しては今国会でどういう立場をとられるんですか
亀井代表:
あんなもんのは、総理だって参加するとはまだ言ってないでしょ?
独立国家たる所以のものは、
国を守る「防衛自主権」と「関税自主権」ですよ。
関税自主権をポーンと放棄してしまう、10年以内にね。
国民を守るのは簡単なことではない。
国と国がエゴとエゴでぶつかってるんでしょ?
そのなかで「日本だけが丸裸になりましょう」って、そんなことができるわけがないんですよ、国際社会の荒波のなかで。
私は「のぼせるな!」と言いたい。
よその国を喜ばせることも大事かもしらんけど、
国民を守ることが大事なんだよ、国家は。
日本はすでに開国している
亀井代表:
「第二の開国」とか言ってるけど、内閣というのは、国内の政治をやるのと同時に国際社会から国民を守るために存在しているんですよ。そうでしょ?
国民の利益が損なわれる可能性があるときには、外国に対して国会を代表して立ち向かう責任がある。
外国は、「日本という国はまだこの問題に対して譲歩しない。もっと譲歩しろ」って来てるわけでしょ?
「日本は世界に対して協調することに足りません」とか「まだ開国してません」ってことをなぜ内閣が声明しないといかんの?
私はおかしいと思う。
「日本は外国に対してちゃんと開国しています」
という立場をとらんと、経済の外交交渉はできなくなる。
外国が、「あんたんところの関税が高いから安くしろ」って言ってきているんだから。
そういうときに軽々に「第二の開国だ」なんて言っちゃあいかんのよ。
外国向けには、「日本はちゃんと開国しています。
あんたの国よりもうちの国の方が開国度が高いじゃねえか」とね。
アメリカに対してもどこに対しても言わなきゃいかん。
そこに「開国だ、開国だ」と言えばね、「ああ、日本は開国してねえんだな。
日本に対して、もうちょっと要求をきつくして、この交渉飲ませよう」ってことになっちゃうんだよ。
「関税自主権」を取り戻すために苦労した過去を思い出せ
亀井代表:
相手国が喜ぶことをせにゃあいかんけれども、それをする前に、国民が喜ぶことをせにゃいかんのだよ。
関税についての不平等条約を直すために日本はどれだけ苦労したんですか?
歴史を見ればわかるでしょう?
関税自主権というのは、国家主権のなかで重要な中核を占めているんですよ。
そう簡単に手放してはいけない。
「ハイ! 10年たったら丸裸」ってね。そりゃあ、世界国家がすぐにできるならいいですよ。
でもそういうわけにはいかないからね。
エゴとエゴがぶつかり合っているのが、国際社会の現実じゃないですか。
そういうときに、「日本だけが先に丸裸になれば、みんなハッピーなんです」みたいなことを言ったってダメです。
TPPは「国を壊す開国」:なぜ中国や韓国は入らないのかを考える
田中代表:
TPPがそんなに素晴らしいならば、なぜ中国は太平洋の一国であるのになぜ入らないんですか。
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