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東大時代の雅子皇后の友人が語る エピソードと 「王位継承権を男女平等にした英国のように、日本も柔軟であってほしい」

2019-07-11 | 皇室

雅子さまと「押し入れで二人眠った…」同窓女性が語る思い出

 福井しほ2019.5.9 

  5月1日に即位した皇后雅子さま。同窓の土地陽子さんは、雅子さまを「かわいい方」と感じた知られざるエピソードを語る。(※即位前の取材に基づくため、記事中では以前の敬称を使っています)

 雅子さまは外務省入省後、在外研修のために渡英し、オックスフォード大学べーリオールカレッジに入学した/1988年10月撮影(写真:宮内庁提供)

*  *  * 「当時、東大の女の子は勉強はできるけどダサい、と思われるのが嫌で、みんなおしゃれに気を配っていました。でも、ワンランク上を行っていたのが雅子さま。ショートカットで、日焼けした肌に紫のワンピースを着こなして、格好よかった」

 雅子さまと学生時代をともにした土地陽子さんが懐かしそうに出会いを振り返る。自身は20年余り海外でキャリアを積み、昨年東京に戻ったばかりだ。

 土地さんは東京大学で雅子さまの父・小和田恒さんが担当するゼミに所属しており、「娘が今度帰国するけど、日本にあまり友達がいないから、よろしく」と言われ、ゼミの仲間で歓迎会を開いたのが出会いのきっかけだった。

 卒後後もコンサートに行ったり、ドライブや食事会をしたり。特に印象深いのは、雅子さまが外務省入省後、英国に留学される直前に、尾瀬を旅したときのことだ。

「日本にはまだ知らない場所がたくさんあるから、できるだけいろんなところに行ってみたい」という雅子さまと新宿から夜行バスに乗った。新緑の季節で、泊まる予定の山小屋は人があふれ、仕方なく二人で押し入れの下の段にもぐりこんで眠ることになった。

「こんなこと二度とないよねって笑いあって、面白かった」

 押し入れの中でいろんな話をしたが、記憶に鮮明なのは、そのときの雅子さまの姿だ。

「そんな状況なのに、なんと前髪にはきちんとカーラーを巻いていらしたんですよ。でも歯ブラシは忘れて指に歯磨き粉をつけて磨く一面もあり、かわいらしい方でした」

 その後、土地さんも雅子さまと同じオックスフォード大学へ留学することになる。1990年のゴールデンウィークに、カレッジ選びのために同大を訪れた際には、留学中の雅子さまと、外務省研修生の友人が案内してくれた。

「雅子さまは修了試験の準備の真っただ中で、寮の部屋にこもって勉強されていたところを、出てきて案内してくれました」

 その後、同年6月に雅子さまは帰国。入れ違いに土地さんは英国へ。92年に帰国後も互いに忙しく連絡がとれないうちに、皇太子さま(当時)との婚約のニュースが報じられた。

雅子さまが皇太子妃となってからは、私的な交流の機会はなくなった。だが、在日大使館に勤めるイギリス人外交官と結婚した土地さんが、夫とともに皇室の催しや日英関係の行事に出席すると、そこには、皇太子さまと雅子さまの姿もあった。

「7、8回お目にかかる機会がありました。公の場でしたので、毎回二言三言、言葉を交わすだけ。最初はどうお話ししたらよいか戸惑いました。雅子さまも言葉を選ばれていた印象でした」

 当時、東京銀行(現・三菱UFJ銀行)に勤めていた土地さんは、96年米ワシントンの世界銀行へ。以来、雅子さまとは会っていないが、メディアを通し、その姿を同世代の友人として見守り、応援し続けてきた。

 30年前は、初めて女性が男性と同じ機会を得て、志と夢をもって社会に飛びこんだ時代。

「それから今に至るまで、職場や家庭など、それぞれの場所で役割を担い、また新たな役割をつくってきました。世の中には、体調を崩された雅子さまが、皇太子妃としての役割を十分に果たしてこなかったのではという見方があるようですが、それは違うのでは」と土地さんは言う。

「雅子さまは皇室に入られてから、皇太子さまを支え、温かい家庭を築き、ご自分のお立場を大切に、しっかりと歩んでこられたと思います。その歩みと、雅子さまご自身の豊かな人間性や知性や感性を礎に、皇后さまとしての新たなステージに進んでいただきたい」

 伝統を重んじながらも、時代の流れを反映し、男子を優先していた王位継承権を男女平等にした英国のように、日本も柔軟であってほしい、という思いもある。

「『前例がない場合はだめ』ではなく、新しい時代の天皇、皇后両陛下がその時代に合ったやりかたで、新たな例をつくっていかれればよい。英王室はそうしてきたからこそ、国民との距離がとても近いのだと思います」

 さらに、「最近、メディアを通して雅子さまの笑顔を拝見することが増えたような気がします」と土地さん。

「私がご一緒した若き日の雅子さまは、才気とバイタリティーにあふれ、何よりも明るい方。その笑顔を日本中に、そして海外にもたくさん見せていただきたいですね」

 取材の最後には、かつて押し入れの中でたわいもない話をした「雅子さん」への思いがあふれた。

「久しぶりにお目にかかってお話ししたいな。がんばれ雅子さま」

 

(構成/編集部・福井しほ)

元記事 https://news.goo.ne.jp/article/dot/nation/dot-2019050800042.html

 

 



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