女性行員を裸にしてバリケード代わりに並ばせたり・・・行員同士に耳を削がせるなどの猟奇的な行動を指示したり・・・ほんまに・・背筋が凍るような事件でした。人質はトイレに行くことも許されなかったが、梅川が許可を出したときのみカウンターの隅で用を足すことを許されていた。用を足しにきた行員らに、警察は2階から励ましたり、作戦計画を伝えていた。梅川が要求したビーフステーキとワインが届けられる・・・人質にはカップラーメンが差し入れられたが？？栄養がないと梅川が怒り、代わりにサンドイッチや胃薬が差し入れられた。このカップラーメンは後に梅川が食べている。午後9時半、ひどい風邪をひいていた女子行員が解放された。警察は梅川が要求したビーフステーキに睡眠薬を入れることを検討・・・舌を刺激して分かってしまう可能性があるという理由で断念。なお、梅川は差し入れられた食事は全て人質に毒味をさせた後で口にしていたそうです。
大阪府警察本部は梅川に投降するよう交渉を続けたが、事件発生から42時間後の1月28日、SATの前身である大阪府警察本部警備部第2機動隊・零中隊により梅川は射殺されました。ちなみに・・・戦後日本の人質事件が犯人射殺という形で解決した例は、1970年の瀬戸内シージャック事件、1977年の長崎バスジャック事件とこの事件の3例だけだそうです。この本事件以降は現在まで起きていないそうです。ちなみに・・・この銀行・・・三菱銀行は後に2度の大型合併が行われたが、事件のあった三菱東京UFJ銀行北畠支店として現存しているそうです。建物も事件当時のものをそのまま使用しているそうです。
後の報道で・・・梅川は窃盗など非行の常習犯で、15歳時（1963年12月）には、以前アルバイトした大虫s内の土建業者宅に強盗目的で侵入し、家人の妻（当時23歳）を殺害して現金や通帳などが入った金庫を奪って強盗殺人逮捕され、山口の特別少年院へ送致収容。供述において梅川は「他の奴らはぬくぬくと暮らし、なんで俺だけが貧乏して苦しまないかん」と供述したと言います。身勝手な性格が見えますが・・・えらい事件でした・・・
