震災から約二ヶ月、今日こうして無事に演奏会を開催できたことを、
大変嬉しく思います。
ご来場下さった方々、またお手伝いいただいたスタッフ、エキストラの皆様ありがとうございました。
演奏会から約1週間前、海上自衛隊が被災地の方々のために
仮設の入浴施設を作りお風呂に入ってもらうというニュースを見ました。
お風呂から上がると、休憩スペースが用意されており
そこで休んでいる方々のために海上自衛隊の音楽隊員が
アンサンブルをしていました。
その演奏を涙を流しながら聴いておられ、
「元気がでた」「癒された」「これから頑張ろうという気持になった」
と皆さんおっしゃっていました。
音楽の力というのはすごいものだと実感しました。
誰かの心を癒したり、元気づけたり、そんな演奏ができればいいなという思いで、
演奏会当日を迎えました。
全体合奏「一輪のバラ咲きて」に始まり、いよいよアンサンブル!
大山先生の素敵な曲紹介で会場全体が和やかな雰囲気に包まれているのを
舞台袖で感じながら、緊張がピークに達します……!
可愛らしく軽やかな曲、金管楽器のオルガンの様な温かいハーモニー、クラリネットの楽しく軽快なポルカ
超絶技巧(!?)のモーツァルト!
とてもバラエティに富んだアンサンブルでした。
演奏会後、友人が「アンサンブルは演奏者とお客さんの距離が近く感じてすごく良かった。
雰囲気もあったかくて、和やかでとても良かったよ!」
という感想をくれました
今回の演奏会に込めた思いが伝わったのなら嬉しいです。
今回はアンサンブルの定期演奏会でしたが、
アンサンブルは少人数ですので、人に隠れて演奏することなんてできません!
一人一人が立派なソロ奏者となって臨まなければなりません。
自分の音色や歌を存分に伝えることができますが、もちろんミスも目立ってしまいます
先生が常日頃おっしゃっている、「オーケストラはソロ奏者の集まりなんだよ」
ということを改めて感じました。今後のオーケストラの合奏において大変良い勉強の機会となりました。
音の始まり/音の終わりのタイミング出し、歌い方、音程、リズム、主導権
気をつけることは数え切れない程あります。
各個人の課題、目標が今回のアンサンブルで見つかったのではないかと思います!秋の演奏会が早速楽しみです。
思うように演奏できず落ち込んだり、くじけそうになることもあると思います。
でも震災を通じて、こうして毎週皆で集まって楽器が吹けること、好きなことが続けられることがどんなに幸せなことなのかを
気付かされました。この気持ちを忘れずに、一歩一歩前進していければと思います。
くらっくま
弦楽器はなかったけど、管楽器って好き!とてもいいなと思いました、
私は「一輪のバラ咲きて」で早くも胸がいっぱいになりました。音はもちろんだけど今まさに生まれている音楽が優しくて優しくて…。一人一人が特別な思いで臨んだからかな。
これからも長い道のりです。音楽が希望となり力となっていくためには、私たち演奏者の心が渇いてはいけない。求める気持ちを忘れず優しく時には熱くありたいと思います。皆で希望をつないでいきましょう!