私が開局してから、和文ラグチューができるようになるまでを簡単にまとめます。
各段階において本当にたくさん共有したいことがあるので、今後の投稿でどんどん掘り下げていきたいと思います。
なお、和文ラグチューとは、このブログでは以下のように考えます。
「エレキーの速度で26wpm程度でおしゃべりを続けること」
令和3年6月23日 4アマ取得・開局
FPVドローンをやるため4アマを取得しました。
アマチュア無線にはまったく興味が無かったのですが、せっかく資格を取得したのだし、思い立ってハンディー機を買って開局しました。
家の屋根にモービルホイップをくっつけて、144MhzのFMで遊びました。初交信は震えるくらい緊張したし、交信できたときの喜びは今思い出しても最高の体験でしたね。
しかし、1ヶ月ほど遊んだところで、飽きてしまいました。
私が住んでいる田舎町では交信相手がほとんどいないですし、そもそも会話をすることが苦手なので、電話での交信が億劫になってしまったのです。
令和3年9月 3アマ取得しHFを始める
144Mhzや430Mhzのメインチャンネルを聞いていてもまったく声が聞こえない・・・
HFをやらないと無線自体をやらなくなってしまうという危機感を覚え、7月に3アマを取得しました。
IC-7300Mを購入し、7MhzのワイヤーDPを屋根の上に上げました。
こんな設備でも結構交信できましたから、HFは面白い!とアマチュア無線の世界にまた1歩入り込んだわけです。
このころ、「山形宮城CW愛好会」の会長JP7AAV新井さんとの出会いがあり、モールスの面白さに触れることになります。
3級の試験で欧文符号は暗記していたのですが、自分で電鍵を叩いたことがなかったので、JP7AAV新井さんが持ってきてくれた様々な電鍵(今思うと美しく輝くバイブロプレックスのバグキーだった)を目にして、CWというものに一気に興味が湧きました。
7MhzのCWの実交信をひたすら聞いて、来るべき初交信に備えました。
令和3年10月 CW初交信に成功!
599BKを繰り返している移動局に対し、恐る恐るコールサインを打ち、CW初交信を行いました。
震えながらパドルを打ち、TU E E を打ち終えたあとの達成感たるや、言葉に代えがたいものがありましたね。
その後は、ゆっくりとした(エレキーで15wpmくらい)符号で、599BKや欧文ラバスタで交信を重ねていきました。
私が所属する「山形宮城CW愛好会」のアイボール会があり、超高速バグキー局(今でも毎晩和文ラグチューしている私の師匠)から和文を初めてみたら、とのお言葉をいただきました。
この時点では、正直和文交信は自分には難しくて無理!と考えてましたので、本気で取り組む気にはなりませんでした。
令和3年11月 和文初交信に成功!
ダメ元で、和文の符号を覚えはじめました。符号は1週間ほどで一通り暗記し、何度も何度も繰り返しやって記憶を定着させていきました。
13wpmくらいの速度で符号間が空いていれば、なんとか受信ができるようになり、恐る恐る山形宮城CW愛好会の夜の交信会に参加してみました。
山形宮城CW愛好会の交信会は、毎週日曜日の夜8時から3.5Mhzで行われいます。
キー局のCQホレに応答し、人生初の「コールサイン+ホレ」を打ったときは身が引き締まる思いでした。全国放送ですからね・・・
緊張のあまり符号を忘れたり、十分QRSで送信していただいているのに頭が真っ白になって受信できなかったり・・・
極限の緊張の中、15分くらいの和文交信が終わりました。
令和3年12月 受信速度13wpmを確実なものに
7Mhzをワッチしていると、符号が速すぎて取れません。
たまに人間業とは思えない高速交信も聞こえます。
縦ブレでゆったりとした局もいますので、この局と交信することを、とりあえずの目標に据えることにしました。
スピードは13wpmくらいです。
わたしのリグはIC-7300Mで、録音機能がついています。
7Mhzの和文交信をたくさん録音しておいて、スマホに入れて通勤中や仕事の休み時間、寝る前など、時間さえあれば聞きまくりました。
一日2時間は受信練習していたと思います。休日は4時間くらい聞いていました。
たまにQRSの局がCQを出していると勇気を振り絞ってお声がけしたりしていました。
令和4年1月 受信速度16wpmがなんとかできるように!
QRSだと受信・送信ともに少し自身がついてきました。
1月下旬のある日、144Mhzで隣県の局と和文交信していたら、交信終了後に突然、私のコールサインを呼ぶ信号が聞こえました。
びっくりして応答すると、山形宮城CW愛好会のメンバーである超高速和文局でした。
144MhzのCW帯固定でワッチしているそうですが、最近私の声が聞こえるので呼んでくれたとのこと。
符号はエレキーに限りなく近いバグキーです。私のスピードに合わせて送信していただき、「和文初めたのなら、毎晩交信してみましょうか。」とのお言葉!
この日から、特別な事情がない限り、夜10時の和文ラグチューが始まり、今でもこの習慣は続いています。
令和4年2月~6月 楽しみながら和文交信を続ける(受信速度最高28wpm)
毎晩ローカル局との定期交信を続け、7Mhzでもたくさん交信しました。
時間さえあれば、自分から7MhzでCQホレを出して交信を重ねていきました。
和文局の知り合いも増えて、Twitterでの情報交換も進みます。
受信訓練では取れても、実交信だと緊張して符号が吹っ飛ぶことがよくありましたが・・・
令和4年8月 1アマ取得
師匠が取れというので、5月のGWから3ヶ月間、すべての時間を投げ売って1アマの勉強をしました。
高校~大学まで文系だったので本当に苦労しました。
努力のかいあってか、なんとか一発で1アマに合格できました!
勉強を続ける上で自分に課した課題はひとつ。
「仕事や子育てで忙しいから勉強時間が取れないという言い訳をしないこと。」
人間言い訳をし始めるとどんどん自分に甘くなります。
徹底的に空き時間を効率化して勉強を続けました。もちろん夜の師匠との交信は一日も欠かさず続けました。
令和4年11月 7Mhzでの和文電信が丸聞こえに
飽きずに延々と和文交信を重ねてきたわけですけども、まだまだ伸びしろがあることに気づきました。
というのも、速い符号を聞き逃すことがあっても、その直後にリカバーできるようになりました。
これについては今後の投稿で詳しくお伝えします。
エレキーの符号だと28wpmまではほぼ完璧に取れるようになりました。
令和5年2月 どんなに速くても、癖があってもすべて受信可能に!
2月の何日にそうなったかは今となっては覚えてないのですが、聞き取れない符号がなくなりました。
なので私はこの日を「和文ラグチューができるようなった日」としています。
毎晩144Mhzで交信している師匠のバグキーの高速符号が私にとってのベンチマークなわけですが、もう何を言われても(関西弁を混ぜてきたり、オネエ言葉になったりします)すべて取れるようになりました。
7Mhzや10Mhzをワッチしても、他の作業をしながらでも和文がダイレクトに言葉になって聞こえてきます。
もう、緊張することもないし、時間があれば本当に気軽にCQホレを出せるようになりました。
どんなに癖が強くても、高速でも、問題なく受信できるのです。
符号が間違っていたとしても、脳内補完して言いたいことが分かります(日本語でしゃべっててもそういうことありますよね)
私が開局してから和文ラグチューができるようになるまでをまとめてみました。
皆さんも、和文をやるのであれば、ぜひこの段階まで頑張りましょう。
QRSで天気のお話するだけでは詰まらないですし、いつか必ず飽きてしまいますから。
一生楽しむためのスキルだと思って、全力で頑張ってみましょう!
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