●ルシアは公開された第3の予言に対して「そんな内容ではない!」と怒りの声をあげ、法王庁を提訴した。
●第1、第2の予言にはルシアのサインがあったが、第3の予言にだけサインがなかった。
……といった話もあるそうなのです。
【第2、第3の予言は関連している】
そもそもルシアは生前、「2つ目と3つ目の予言は互いに深く関係している」と述べており、ルシアの甥であるヴァリニョ神父もイタリアのテレビ番組〈エニグマ〉の中で「秘密の第3部は第2部と密接に関連している」と語りました。
【福音書と黙示録】
また、ファティマ研究家のフレール・サント・ミッシェルは著書の中で「福音書と黙示録の中にあります。それらを読んでください!」とルシアが言ったと書いています。
ほかの記事で説明したように、第2の予言は第一次世界大戦の勃発を予言しました。それと深く関連する上、ハルマゲドン(世界最終戦争)のことが書かれているとされるヨハネの黙示録も関係してくるとなると、第3の予言の内容は必然的に終末論的なものが想像されるのではないでしょうか?
しかし公開された第3の予言にそのようなニュアンスはありません。
このような理由からASIOSが挙げた「ルシアは自分の字であると認めた」「ルシアはほかに書いたものはないと言った」といったエピソードは、捏造か無理やり言わされたものと思われます。
【まとめ】
●ルシアはバチカンが公開した第三の予言に怒りの声をあげている。
●否定派は都合のいいことした言っていない。
意識を取り戻したあとパウロ6世は「これはぜったいに人の目に触れさせてはいけない。私が墓の中まで持っていく」と語ったと伝えられています。
教皇の暗殺だの空想的描写だの、その程度の予言でパウロ6世が卒倒して予言の公開を禁じるはずがありません。
よって陰謀論者側の考えが正しいと言えると思います。
【まとめ】
●教皇の暗殺程度の内容でパウロ6世が卒倒するとは考えにくい。
●そもそもASIOSはパウロ6世の卒倒エピソードにすら触れていない。
ピオ11世の教皇在任期間は1922年~1939年。ドイツがポーランドに侵攻して第2次世界大戦が起きたのが1939年であり、聖母マリアの予言は見事に的中しています。
【まとめ】
●聖母マリアは第一次世界大戦を完璧に予言的中させた。
●ファティマの予言に神学的解釈など必要ない。
ファティマに現れた聖母マリアの姿は子供たちにしか見えなかったため、子供たちは周りの大人たちから「噓を言っているのではないか?」と疑われました。
そこで聖母マリアは誰もが認めざるをえない奇跡を起こすことを約束し、約束の日である1913年10月13日にヨーロッパ中から集まった7万人の群衆の前で「太陽の舞踏」を見せたのです。
実際にその奇跡を目撃したコインブラ大学のアルメイダ・ガレッタ博士の言葉を紹介します。
「猛烈に雨が降っていました。そして、雨は皆の衣服にしたたり落ちました。突然、太陽はそれを覆っていた濃い雲を透かして差し込みました。皆は指示されたほうを見ました。それは非常に明確な輪郭のディスクに似ていました。それはまぶしいことをありませんでした。誰かがあとでファティマで言ったように私は、曇った銀色ディスクのようなものだと思いません。いいえ。それには、明確で、変化している明るさがむしろありました(それは、真珠と比較することができました)。これは詩的なことではありません。私の目はそれを見たのです。この明確な形をしているディスクは突然ターンしはじめました。それは加速するとともに回転しました。突然、群衆は苦悩で泣きはじめました。太陽は、絶えず回転して、血のように赤い状態で地球に向かって降下をはじめました。燃えたつ火のような重さで皆を押しつぶす恐怖を与えながら」
そしてファティマの予言とは……
●聖母マリアの出現
●太陽の舞踏
●予言
……この3つでワンセットと考えるべきものであり、たとえ事後であろうと、これほどの大奇跡とセットになっている予言の信憑性が低いはずがありません。
【まとめ】
●ファティマの奇跡は聖母の出現、太陽の舞踏、予言の3つでワンセットと考えるべき。