メシア──世界唯一のスケプティックハンター。懐疑論者の嘘を暴く達人。
クラウディア──オカルト好きのハーフの美女。
メシア「アトランティス大陸には数千万人もの人が住んでいたらしい。よって、天変地異で大陸が沈んでしまったとしても、アトランティス人すべてが絶滅してしまったとは考えにくい。少ない人数ながらも、アトランティス人の生き残りが各地に渡っていったと考えられているんだ」
クラウディア「へー、おもしろい。たとえば?」
メシア「代表的なのがヨーロッパ文明の子孫であるクロマニヨン人。旧石器時代、ヨーロッパにはネアンデルタール人が住んでいたんだけど、クロマニヨン人に追い出されてしまったんだ。しかもクロマニヨン人の大移動は3回おこなわれたんだけど、2回目、3回目が紀元前9000年頃のアジル期で、アトランティス大陸崩壊の時期と一致するんだ」
クラウディア「すごい!」
メシア「驚くのはまだ早い。クロマニヨン人はヨーロッパにやってきた当初、スペインとフランスに囲まれたビスケー湾周辺に住んでいたんだけど、そのことでわかるのはクロマニヨン人はヨーロッパの西方からやってきた、ということなんだ」
クラウディア「ヨーロッパの西方っていったら……」
メシア「そう。大西洋だよね?つまりクロマニヨン人は、当時まだあったアトランティス大陸からやってきたと推理できるんだ」
クラウディア「ほんとにすごい!クロマニヨン人はアトランティス人の子孫できまりじゃない」
メシア「うん。クロマニヨン人の遺跡の壁画には、短いズボンをはいて頭に鳥の羽をつけた男性や、長いスカートをはいて装飾品で身を飾った女性などが描かれているんだけど、まさにプラトンのいうアトランティス人そのものなんだ」
クラウディア「素敵だわ……」
メシア「余談なんだけど、ネアンデルタール人は身長160センチほどで無骨な顔立ちで、クロマニヨン人は身長180センチほどで顔立ちは現代の白人のようなんだ」
クラウディア「そうなんだ」
メシア「歌手のはなわさんが『ビバガッツ』という歌の中で、ガッツ石松さんのことをクロマニヨン人と言っているんだけど、ネアンデルタール人と誤解してるんじゃないかな」
クラウディア「そうなんだ(笑)」