今季はなかなか観戦する機会がなかったが、やっと今季初の観戦にこぎつけた。
それが、なんとアジアリーグプレーオフ・ファイナルとなってしまった。
アジアリーグのレギュラーリーグ首位は日本製紙クレインズに明け渡してしまったSEIBUプリンスラビッツだが、
プレーオフ・セミファイナルでは、レギュラーリーグ3位の王子製紙を破った日光神戸アイスバックス(レギュラー6位)を6-0、6-2、7-2の3タテでこのファイナルに臨む。
第1戦~第3戦は、クレインズのホーム、釧路での試合。
クレインズ・サポーターの大声援が待っているアウェイだが、
レギュラーリーグではクレインズとの対戦も相性は悪くないだけに、好ゲーム必至。
第1戦(3/17)は、第2ピリオドまで4-2とリードしながらも、怒濤のクレインズ攻撃陣の圧力に最後は屈してしまい、
最後の捨て身の6人攻撃もエンプティネット・ゴールを決められ、
4-6(3-2、1-0、0-4)で敗戦。
第2戦(3/18)は、3-5でリードされた第3ピリオド残り3分で、捨て身の6人攻撃。
これが功を奏し小原、パーピックのゴールで同点となり、オーヴァータイムへ。
キルプレーながらも、パーピックのシュートが決まって劇的な延長Vゴール!
ゲームスコア6-5(2-0、1-4、2-1、1-0)で、ファイナルの勝敗をタイに戻した。
第3戦(3/20)は、プリンスラビッツが先制するも、キルプレーで同点とされ、流れはクレインズに。
第2ピリオドで2点リードを許すと、第3ピリオドでもクレインズの勢いは止められず、
ゲームスコア2-7(1-1、0-2、1-4)で、クレインズに王手をかけられて、ホームへ戻ることとなった。
そして、本日3/24の第4戦@東伏見。
プリンスラビッツはホームでの利を生かし、第5戦へ勢いをつけて持ち込みたいところ。
アウェイであるクレインズも大勢の応援団が駆けつける。黒地に赤で「最強」と記された客席を覆う大横断幕も登場するという、まさに決戦の雰囲気。
第1ピリオドは、開始早々クレインズ・西脇の得点で試合が動き出す。プリンスラビッツもお返しとばかりに河合のロングシュートで同点とすると、続けてパーピックが押し込み逆転。
だが、クレインズもなかなか流れを掴ませてくれず、プラントが桑原のパスを合わせて2-2となり終了。
第2ピリオドは、ユールのミドルでプリンスラビッツが3-2と逆転に成功。
すると、クレインズも外崎のミドルで試合を振り出しに戻す。攻撃の勢いが止まらないクレインズは、西脇の得点でついに逆転。4分間のパワープレイがあったが、結局決められず終了。
いやな雰囲気が漂い始めた第3ピリオドだが、頼りになる男、パーピックのシュートで再々々々同点に。
守勢に入ったクレインズは反則が続き、パワープレイでの内山のゴールでまたまた逆転。
残り5分を切ると、さらに一進一退の攻防の連続。
そしてプリンスラビッツのキルプレーとなると、クレインズの猛攻が続き、混乱のなかで西脇がゴール横からねじ込んだということで同点となって終了。
試合は、サドンデス(ゴールデンゴール方式の延長戦)へ。
お互い惜しいシュートチャンスを逃しながらの4分過ぎ、クレインズの西脇のシュートが決まって試合終了。
ゲームスコア、5-6(2-2、1-2、2-1、0-1)で、
クレインズの3年ぶり2度目の優勝となった。
惜しむらくは、第3ピリオドの残り5分からのプリンスラビッツのスタンス。
パーピックの退場によってキルプレーとはなったが、1点差を守りきるのかもう1点獲りに行って突き放すのか、そのあたりの意思統一が今ひとつ微妙だったと思えたところだ。
クレインズは、この試合に敗れるとPOファイナルとしてはイーヴンだが、プリンスラビッツのホームで第5戦を迎えることをどうしても避けたい、ここで決めてしまいたいという思いが、気迫となって表われていたように感じられた。
また、第3ピリオドの同点とされた西脇のシュートだが、こちら側からはゴールが決まったようには見えなかった。
ゴールが決まって悦びを表わしたのは、ゴールを決めた西脇だけで、あとは何だかキツネにつままれたような状況だった。
ゴールランプも緑色のままだったと思うし。
抗議はしたのだろうが、そのまま説明なくフェイスオフとなってしまったのが残念。
ジャッジの善し悪しで試合の流れがいかようにも変わってしまうのだから、納得した形で試合再開をしてもらいたかった。
今日の試合では、ビデオによる確認が数度あったが、この時はそこまでなかったようだったし。
また、プリンスラビッツのシュートが決まったと思ったら、ゴールが動いたという理由なのかノーゴール(クレインズ選手のペナルティによる2分間退場はあったが)となった場面も、いまいちよく解からなかった。
人間の目でジャッジする以上、100%ということはない。それはみなが解かっている。
穿った言い方をさせてもらえば、誤差もレフェリングのひとつだ。
ただ、ビデオ確認するプレーとしないで流すプレーの差は、ボーダーラインは何なのか、
そして、どういう状況であったから試合が中断し、どういう対処してその結果試合が再開されたのか、というようなアナウンスがなかったため、客席は特に納得しないまま、モヤモヤしたものを持ったまま、試合へ入らなければならないということになる。
結果として試合に勝てば溜飲を下げることもあろうが、負けた側は「あれがなければ」という疑念も抱くし、
スッキリと終われないところだ。
これはアイスホッケーに限ったことではなく、野球をはじめすべてのスポーツにいえることだが、
納得のいく説明を応援している側にも説明していくことは必要不可欠であると思う。
そんなこともあったが、それを除いても、今日のクレインズの鬼気迫るような思いが、優勝につながったことは事実。
プリンスラビッツは、あと1点に泣いた、といえる試合だった。
無意識のうちにチームに「逃げ切れる」という気持ちが芽生えてしまったのかもしれない。
ただ、目の前で、しかもホーム・リンクでクレインズの優勝の姿を見た悔しさ、屈辱を忘れずに、
来季のV奪回に向けて頑張って欲しい。
表彰式で準優勝メダル授与されてすぐ、首からメダルをはずし悔しさを顕わにしたゴーリー。
態度としては賛否両論あると思うが、その悔しさを来季につなげて欲しいと思う。
ケガから復帰した#11川口は、第2戦ではゴールを決めるなど、決して絶好調でないなか踏ん張ったと思う。
今日も強烈なエルボーをくらって(肋骨にモロ入ったとのこと)ダウンしたが(プレー一時中断)、その後も気丈にプレーしていた。勇敢な姿を目に焼き付けることが出来たのはよかった。
悔しいけれど、全体的にはいい試合でした。
来季は、もっと観戦しなければなーとつくづく思いましたよ。
まぁ、それにしても、アイスホッケーは面白いナ。
↓SEIBU プリンスラビッツ #11川口選手の応援幕。
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