
39回目の優勝を飾った。
報道では、早稲田が勝てば優勝、慶應が勝てば56年ぶりに早稲田・慶應・明治の3校プレーオフとなるこの試合に、36000人を超す観客で埋まったらしい。
先発は、早稲田が斎藤佑樹、慶應が中林。斎藤は序盤に大きな援護をもらったものの、6回を4安打8奪三振、5四死球、4失点と決して褒められる成績ではなかった。だが、これも早慶戦のプレッシャーからか。
今季の斎藤の投球は、昨夏の甲子園を沸かせた時と比べると、やはり連投の疲れが完全には抜けないのか、球威は落ちていた。そして、この試合では、彼の長所であるバランスの良さと修正能力の高さが思う存分発揮できなかったようだ。
プレッシャーもあるが、疲れによるところも大きいだろう。6回に死球を2つ与えたところでは、握力も落ち、球離れが本来のものではなかった。
ただ、今季を通してみれば、1年ながら先発としてリリーフとして柱といってもいい活躍をし、今季4勝目を挙げるなど、メディアだけではなく、本分の投球においても、早稲田あるいは六大学の中心だったのは確かだ。
素晴らしい1年目を切ったといっていいだろう。
この盛り上がりを一過性のものにしないために、六大学はしっかりと対応策を考えなければならない。
特にメディアは煽るだけ煽っておいて、都合悪くなると見向きもしなくなる責任感のないところが多分にあるから(プロ野球やJリーグなどの放送・報道姿勢を見ても明らか)、学生野球としていかに発展するかを考えた上で、巧くメディアと付き合う必要があるだろう。
“学生席完売!”なーんて煽っているけど、自分の時代にも学生席のチケットはプレミアで、数時間で完売というほどではないにしても、完売していたし、“徹夜組も!”というのも、以前からそういうヤツラはいたしね。
ま、とりあえずは、よくやったと。
ただ、六大学春季リーグはこれで終わりじゃなく、月曜に第3戦がある。
慶應から勝ち点を獲ってこそ優勝の価値があるのだから、
(早慶戦が月曜に持ち越した場合は、全校休講になるだろうから)
学生はスタンドへ足を運ぶべし!
(って本当は自分が行きたい)
夏はしっかり鍛えて、春秋制覇に向けて…の前に、まずは慶應を倒すことだー。