*** june typhoon tokyo ***

MTV Mergic Jam 2006 with “WALKMAN”@GARDEN HALL

MTVが主催するMUSICがMAGICでMERGEする一夜限りのハロウィーン・ナイト・パーティに招待されたので参戦してきた。
仮装コンテストを実施、ということで、観客も想い想いのハロウィーン・コスチュームで来場。SONY“WALKMAN”が特別協賛してることもあり、会場にはブースや“WALKMAN”を装着してロビーで踊りまくるコスプレイヤーも。

え、自分ですか?
普通の格好で行きましたヨ。
ペインティングやドレスのコスチュームはいいけど、頭にハロウィーン・スタイルの魔女風帽子やインディアンの飾りみたいなのをしてるのは、ステージへの視界をさえぎってて、後ろになってしまった背が低めの人にはすんごい邪魔だろうな、とは思ったけども。

ライヴの合間に発表された仮装コンテストの優勝者(中ノ森賞)は、白衣を着たカップル。「どうしてこの格好に?」との質問には、「医大生で、いつもこの格好だから」「経費節減で」とのことデシタ。

◇◇◇

Mtv_seamoライヴの最初は、SEAMOから。ガウン姿で「What's Your Name」で軽く“シーモ”を自己紹介。
続いて、長州小力のフレーズがフロアに轟き「怒りの鉄槌」がスタートすると、ガウンを脱ぎ捨て、海パンと股間に天狗のお面、というシーモ・スタイルを披露。「マタアイマショウ」などから彼を知った人にはビックリ仰天なんだろうが、これは、シーモネーター時代からの彼のオリジナル・ライヴ・スタイル。それを恥ずかしげもなく、惜しげもなく、披露するところが彼らしい。「怒りの鉄槌」1フレーズから「天狗~祭りのテーマ~」へなだれ込むと、会場は一気にはヒート・アップ。

一旦ステージ・アウトし、DJ TIME。緑のジャケット&シルク・ハット・スタイルでステージ・イン。
「最初の格好を見てビックリしてる、引いてる人もいるかもしれないけど、オレを知らない人は今日ハロウィーン・パーティだからって思ってるかもしれないけど、基本的に365日このスタイルだから」と等身大の彼を見せる。観客に「尚輝~」と呼ばれた時は、「尚輝はやめてくれ」と照れた表情が微笑ましい。
「DRIVE」後には、AZUを招き入れて「心の声」を。楽しさを満喫している表情が2人から見てとれる。そして「ルパン・ザ・ファイヤー」でヴォルテージも最高潮に。バックがカーテンで仕切られた(次のアーティストのバンド機材を見えなくするため)狭いステージで、ターンテーブルとMC、ダンサー3人というシンプルな演出ではあったが、縦横無尽に走り回ってその狭さを感じさせない、トップ・バッターの役回り以上のアクトを展開。パフォーマンス、MC、コール&レスポンスなど、日々経験してきたステージ・アクトで培った“盛り上げ術”を真摯に届けている姿は、場馴れ感もあって、まさにフロア・キラーであった。その高いスキルに、観客も自然と手を挙げ、手を振り、腰を揺らせていた。

ラストはロング・ヒットとなったバラード調の「マタアイマショウ」。観客への感謝とまたステージで会いましょうとのメッセージを込めたエンディングに、観客も温かい拍手で応えていた。

アクトの合間には、マジック・ショウ。
ノド輪をつけたレディに剣を突き刺したり、布をかぶせたテーブルを空中へ持ち上げたりといったマジックを展開。
ラストは何もなかった檻の中から、中ノ森BANDの中ノ森文子が登場するというイリュージョン。そのまま2組目、中ノ森BANDのライヴへと突入した。

Mtv_nakanomoribandギター&ヴォーカルの中ノ森文子を中心とした4人組にサポート・ギタリストを加えた5人編成。左前からベース、ヴォーカル(中ノ森文子)、ギター、左奥からドラム、キーボード。
全員がパンプキンをどこかにあしらったハロウィーン・スタイル
爽快なロック・チューン「Whatever」やドラマの主題歌となったポップ・チューン「OH MY DARLIN'」ら、明快で健康的なロックを見せてくれる。かと思えば、「キャノンボール」でエッジの効いたヘヴィなタテノリ・ロック・チューンを展開。彼女らの振幅の広さが感じられた。ラストの「空」では、ジャンピング・アクトも披露し、彼女らの持ち味を充分に表現していたといえるだろう。

出演アーティスト3組のなかでは、認知度やヒット度がそれほどある訳ではなかった彼女らは、いわばアウェイな雰囲気だった。だが、それに臆することなくアジテーションやコールで盛り上げていく彼女ら(ほとんど中ノ森文子だが)は、見ていて爽快であった(MCではメンバーがそれぞれ話し出したりするなど、工夫もみられた)。演奏は、ベースがもう少々強調されてもいいとは思ったが、ドラムもしっかり叩けているし、楽曲自体も小細工なしのありのままのスピリットをぶつけてくる感じで、かなり好感持てる。感じとしては、21世紀のプリンセス・プリンセスといったところか。
バンド名からも解かるように、中ノ森文子のワンマン・バンドではあるが、今後に期待がもてるし、爆発的にヒットする素養も充分だ。吉村由美風の爽やかなルックスの中ノ森文子(モデルもこなしているらしい)以外は、ヴィジュアルで売るのは少々キツイが(笑)、プロモーションを上手くやれば、スターダムにのし上がるのではないか、と思う。

Mtv_sistersラストは、シザー・シスターズ。ゲイ・ファッションに身を包んだ長身のジェイク(vo)とアナ(vo&dance)がハロウィーン・パーティで出会ったのがきっかけで結成されたというNY出身の5人組。左からギター、ドラム、ジェイク、アナ、ベースといった編成。ドラムにはしっかりとハサミの図柄が。
楽曲は、フォークやカントリーを思わせるメロディをロックで表現した…というものが中心に見受けられた。グラム・ロック風な曲やヘヴィ・ポップといった曲もあり、その手法は多彩。感じとしては、エルトン・ジョン、デヴィッド・ボウイなどのにインスパイアされた要素がふんだんに込められているようだ。
世界デビュー後、全英トップとなったスターで、ハロウィーンを彷彿とさせる奇抜なファッションだけではない、高い演奏力とパフォーマンスが持ち味。とのことには、異論がないが、個人的には楽曲には、パフォーマンスやファッションほどのインパクトはあまり感じられなかった。会場は3組中一番盛り上がっていたが、これほどファンがいるのかーと思ったくらいだったので。まぁ、彼ら目当てに来た人が6割以上はいたということなんだろう(それゆえ自分はホール後方へ移動…笑)。
ただ、つまらない、という訳ではなく、全英1位を成し得るには充分のクオリティはある。しかし、その人気が楽曲であるのか、奇抜なファッション先行であるのかが、まだこの時点では判断しかねるところはある。彼らが一発屋で終わるのか、一過性ではなく持続的なグループとしていられるのか、今後に課題を残しているバンドではあるといえるだろう。
そう思ってしまうのは、個人的な趣味といってしまえばそれまでだけど。(爆)

本編ラストで披露したディスコ調の「Filthy/Gorgeous」はなかなかよかったが、これが個人的な趣味なんだろうな。(爆)

ヴォーカルのジェイクの上半身裸で半狂乱的な熱唱がインパクトを残したラストだったが、それに応えるようにヴォルテージが最高潮に達したオーディエンスを観て感激したのか、予定調和なのかは解からないが、ステージ・アウト後に、「もう一度『I Don't Feel Like Dancin'』をやって、収録したい」とのことで、再びステージ・イン。
会場をさらに熱狂的なライヴ・ホールへと変貌させて、イヴェントは幕を閉じたのだった。

◇◇◇

無料で出演も3組と決して多くはなかったが、お得感のあるイヴェントであった。
ただ、自分が風邪ッぴきで体調が結構最悪モードだったことを除けば。(普通だったらシーモの時に弾けてただろうにな)

てな、感じのセット・リストは以下。
(たぶん、これが記憶の限界。体力もなくなり…Like a 千代の富士)

◇◇◇

<SET LIST>

~SEAMO~

01 intro~What's Your Name
02 怒りの鉄槌~天狗-祭りのテーマ-
≪DJ TIME≫ 
03 DRIVE
04 心の声 featuring AZU(from R)
05 ルパン・ザ・ファイヤー
06 マタアイマショウ

~中ノ森BAND~

01 Whatever
02 smile&wild
03 Oh My Darlin'
04 キャノンボール
05 Fly High
06 空

~Scissor Sisters~

01 Take Your Mama
02 She's My Man
03 Laura
04 Kiss Your Off
05 Land of A Thousand
06 I Don't Feel Like Dancin'
07 Filthy/Gorgeous
≪ENCORE≫
08 I Don't Feel Like Dancin'

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