*** june typhoon tokyo ***

早稲田×慶應

■ 東京六大学 2009秋季リーグ閉幕

2009
 

 残りを早慶戦のみとなって、優勝の可能性は早稲田と明治。早稲田が慶應から勝ち点を挙げればそのまま優勝、勝ち点を落とせば明治の優勝というなかで、早稲田は対慶應の初戦にエース斎藤をたてながら、2-11の大敗。斎藤は翌日以降の試合も考慮し、4回でマウンドを降りた。慶應の中林が粘り強い投球で通算20勝目となる完投勝利を達成した。

 迎えた2戦目の早稲田の先発は、抑えとして素晴らしい防御率を誇る大石が初先発。個人的にはこれには多少首をひねるところが。案の定、抑えの時のような150キロを計測するような超速球は見られず、130キロ半ばから140キロ当たりのストレートを好調な慶應打線に捉えられ、ビッグイニングを作られてしまう。4回で6失点となった大石はその後センターへ。福井、松下となんとか無失点で繋ぐが、9回表に登場した斎藤が無難に1アウトをとるも、不運な内野安打を契機に1失点。8回裏に4年の藤原の三塁打を足がかりにようやくとった1点の流れを切ってしまった。
 それでも、4年生にとっては最後の早慶戦。それまで好投の小室を一丸となって攻め立て、4年の大前、山川らが諦めずに続くと、慶應も好投の山室に代えて、4年の左腕・松尾を登板させる。だが、早稲田は代打・宇高のヒットで9回裏に3点を返して4-7に。ここで大石に代えて、佐賀北高で夏に全国制覇を成し遂げた時の捕手・市丸を代打に送るが、内野ゴロで反撃もここまで。慶應が早稲田に連勝し、明治の3季ぶりの優勝が決定した。慶應は2位。優勝を逃した早稲田は4位に順位を下げた。

 早稲田は最初のチャンスで、4番に復帰した原にスクイズをさせた(結果失敗)のが、どうだったのか。大石の先発とともに監督采配としては、少々悔やまれるところではないかと感じた。

◇◇◇

10/31(土) 早大 2-11 慶大

11/01(日) 慶大 7-4 早大

慶 040 200 001 7
早 000 000 013 4

【バッテリー】
(慶): ◎小室、松尾拓 - 長崎
(早): ×大石、福井、松下、斎藤佑 - 杉山 

◇◇◇

≪順位表≫

1位 明大 13 8 5 0 4 .615
2位 慶大 12 8 4 0 3 .667
3位 法大 13 7 5 1 3 .583
4位 早大 12 6 5 1 3 .545
5位 立大 14 7 7 0 2 .500
6位 東大 10 0 10 0 0 .000

※数字は左から(試合/勝/敗/分/勝点/率)の順


≪ベストナイン≫
□ 投手
大石達也(早大3年・福岡大大濠) 初(9票)
□ 捕手
長崎正弥(慶大3年・高志) 初(8票)
□ 一塁手
小野寺和也(慶大4年・前橋) 2回目(満票)
□ 二塁手
荒木郁也(明大3年・日大三) 2回目(13票)
□ 三塁手
和泉将太(法大4年・横浜) 2回目(17票)
□ 遊撃手
松永弘樹(早大3年・広陵) 初(17票)
□ 外野手
土生翔平(早大2年・広陵) 初(満票)
山本良祐(慶大4年・岡崎) 初(20票)
五十嵐大典(立大4年・新潟明訓) 初(7票)

※満票は21票
 
 
 早稲田と慶應からそれぞれ3人、優勝した明治、法政、立教が各1人。
 投手は最終戦前までは防御率がトップだった早稲田の抑え、大石が選出された。9票というところをみると、かなり票が割れたのではないか。おそらく明治の野村、法政の二神、慶應の中林、早稲田の斎藤佑らとの争いだったのだろう。

◇◇◇

 さて、来季は早稲田・斎藤佑にとってはラスト・イヤー。今日の投球フォームを見るに、全盛期の良さにはまだ戻っていない感じ。じっくり、というほどの時間はないが、この冬場にしっかりと調整して、斎藤らしいコンパクトなしなやかなフォームをつくりあげ、有終の美を飾ってもらいたいものだ。 

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