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2012(平成24)年3月21日(水)から開催される第84回選抜高校野球大会の組み合わせが決まった。東日本大震災から1年、昨秋の明治神宮大会で光星学院が優勝したこともあり、初の東北勢制覇も期待されるが、果たして。
ここでは、トーナメントをA~Dの4ブロックに分けて展望をしてみたい。
◇◇◇
≪Aブロック≫
三重(三重)
鳥取城北(鳥取)
敦賀気比(福井)
浦和学院(埼玉)
大阪桐蔭(大阪)
花巻東(岩手)
九州学院(熊本)
女満別(北海道・21世紀枠)
最激戦区。メジャーのスカウトが注目する右腕・大谷を擁する花巻東は、秋季東北大会で明治神宮大会で優勝した青森の光星学院に1点差での惜敗と、チーム力としても光星学院に匹敵する。対する大阪桐蔭は近畿大会ベスト8と案外だったが、地力は高い。決勝戦でもおかしくない対戦が初戦で激突する。
浦和学院は秋季関東大会で史上3校目の2連覇、3回目の優勝。“JAPAN仕様”のユニフォーム同様、全国を代表する完成度を誇る。
それ以外でも、愛工大名電に1点差で東海大会での優勝を逃した三重は、エース三浦次第だが、中軸は分厚くチームも打率3割4分を超える。九州学院は左腕大塚を中心に昨季のメンバーが残った。九州大会では神村学園にこそ敗れたが、実力校ぞろいの九州大会の頂点まであとわずかとなったチーム力は侮れない。
さらに、あまり目立たないが、秋季中国大会で初優勝し明治神宮大会では4強となった鳥取城北。攻撃力はそれほどでもないが、スライダーを駆使して三振を奪う平田と防御率0点台の西坂による二枚看板で上位を狙う。敦賀気比も秋季北信越大会優勝。抜きん出た力はないものの、守備は堅い。
21世紀枠の女満別の初戦は九州学院。初戦もそうだが、このブロックでの勝ち上がりはやや厳しいか。
総合力で浦和学院、大阪桐蔭、続いて三重にチャンスがあるか。花巻東はエース大谷の実力は認めるものの、昨季怪我により登板機会なしが気がかり。打線も高いレヴェルを誇るが、11試合15失策の守備は致命傷となる可能性があると見る。九州学院は初戦の女満別に苦しむようだと、次を超えるのは難しい。
≪Bブロック≫
天理(奈良)
健大高崎(群馬)
石巻工(宮城・21世紀枠)
神村学園(鹿児島)
洲本(兵庫・21世紀枠)
鳴門(徳島)
作新学院(栃木)
倉敷商(岡山)
近畿大会準優勝の天理、関東大会準優勝の作新学院、四国大会優勝の鳴門、中国大会準優勝の倉敷商などなかなかの実力校が揃ったが、ここでは神村学園が一歩リードか。レヴェルの高い九州大会で、4試合とも2桁安打で初優勝した攻撃力は脅威。21世紀枠の2校だが、石巻工は初戦に神村学園。堅い守備で粘りながら、ロースコアで終盤までもつれると勝機が見えるかもしれない。洲本は事実上隣の鳴門と対戦。兵庫4強でもあり、好ゲームが期待できそうだ。
近畿大会準優勝の天理と九州大会優勝の神村学園の勝者に対して、作新学院あたりがどう挑むか。
≪Cブロック≫
近江(滋賀)
高崎(群馬)
北照(北海道)
光星学院(青森)
地球環境(長野)
履正社(大阪)
宮崎西(宮崎)
愛工大名電(愛知)
明治神宮大会覇者の光星学院、同準優勝の愛工大名電が勝ち上がり候補の筆頭か。これを、派手さはないが守備力を高めてレヴェルアップしてきた近畿大会4強の履正社や同じく4強の近江、出場校中1位タイの打率(3割9分2厘)を誇る北照らが追う。順当に行けば、明治神宮大会の再戦の公算が大か。近江は失策の多さが、北照は投手力が気がかり。高崎、地球環境、宮崎西はともに守備・機動力重視の小柄なこじんまりとしたチーム。守備のリズムから少ないチャンスをものに出来れば、勝機も見えるか。
≪Dブロック≫
横浜(神奈川)
高知(高知)
聖光学院(福島)
鳥羽(京都)
早鞆(山口)
智辯学園(奈良)
別府青山(大分)
関東一(東京)
近畿大会優勝の智辯学園、明治神宮大会は初戦で敗れるも愛工大名電相手に終盤までリードしていた関東一、光星学院に敗れるも東北大会準優勝の聖光学院、実力校横浜が競う。早鞆の監督は元ダイエー(仙台育英)の大越。その手腕にも関心が募る。
関東一と智辯学園の勝者と横浜と聖光学院の勝者がこのブロックを制するか。打ち合いになると厳しいが、ロースコアでのジリジリとした展開となれば、それ以外のチームにも可能性はある。
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