au LISMOの音楽コミュニケーションサービス「うたとも(R)」の特長を活かした、販売数ではなく「実際に聴かれた回数」をもとにした独自の集計結果によって、「2009年もっともよく聴かれた曲」ランキングが発表された。以下は20位までのランキング。
01位 キセキ/GReeeeN 2008年6月
02位 366日/HY 2008年11月
03位 明日がくるなら/JUJU with JAY'ED 2009年4月
04位 遥か/GReeeeN 2009年5月
05位 Ti Amo/EXILE 2008年9月
06位 素直になれたら/JUJU feat.Spontania 2008年11月
07位 Love Forever/加藤ミリヤ×清水翔太 2009年5月
08位 春夏秋冬/ヒルクライム 2009年9月
09位 ひまわり/遊助 2009年3月
10位 Aitai/加藤ミリヤ 2009年7月
11位 歩み/GReeeeN 2009年1月
12位 嘘/シド 2009年4月
13位 君に会いたくなるから/西野カナ 2009年5月
14位 愛唄/GReeeeN 2007年5月
15位 Share The World/東方神起 2009年4月
16位 イチブトゼンブ/B'z 2009年8月
17位 扉/GReeeeN 2009年1月
18位 ORION/中島美嘉 2008年10月
19位 刹那/GReeeeN 2009年3月
20位 そばにいるね/青山テルマ feat.SoulJa 2008年1月
20位中GReeeeNが6曲ランクイン。そのうち1位の「キセキ」は「2008年度もっともよく聴かれた曲ランキングTOP100」でも2位だったとか。GReeeeNねぇ…。
自分は「昔の曲はよかった」とか「今は聴く曲がない」とは思わない。どちらかというと懐古主義に浸っている風の人には賛同出来ないし、今でもいい曲、いいアーティストはいて、それを積極的に聴きたいと考えている方だと思う。だから、新譜やデビューなどの情報にもアンテナを張っていたいと思うし、いい新人、いい新譜に出会えた充実感を得たいと思っている。
と、そう思うのだが、このようなランキングを見てしまうと、正直食指が動かない。もちろん趣味・嗜好がそれぞれにあるし、それを否定するつもりはないけれど、なにか薄っぺらい気がしてしまうのだ。EXILE、JUJUあたりは悪いとは思わないけれど……。
で、このランキング、「もっともよく“聴かれた”曲」というタイトルで、ハッと思った。“聴いた”じゃなくて“聴かれた”なのだ。もちろん、これはau LISMOの携帯サーヴィスなどからの視点からだとユーザーに“聴かれた”というニュアンスなのだろうが、携帯や配信などで楽曲を聴くというのは、聴いたというより、手元に落としておいた、ダウンロードされてきた、という受動的な感覚が強いのではないか。すぐに手に入りはするけれども、手にした段階、瞬間が最も興味がある時になってしまっているのではないだろうか。
一方、自らCDショップに足を運んだり、ネットで好きな盤を探したりして、能動的な行為によって手に入れる盤や楽曲は、手間暇が掛かる反面、それを聴き込もうとする意識が働く。そこで共感を得た楽曲や盤は、自ら積極的にその音に触れようとする……すなわち、入り込んだ聴き方をするのではないだろうか。
すべてがすべてそうだとは言わないが、特に情報伝達、意思疎通という面で考えれば、伝達手段の利便性が高まれば信頼性が落ちる側面がある一方で、ある程度の障害があれば、心を揺れ動かす可能性が高まるという図式に当てはまるのかもしれない(相手に伝えることがあるとき、直接→手紙→電話→メールとなるほど利便性は高まるが、一方でその情報の信憑性は利便性が高まるツールほど低くなっていくのと同様に)。
自ら聴きにいく楽曲は、手間をかける分、共感すればその反応は高まるし、記憶にも残る。もう一度、さらにもっと深く聴いてみたいと思うようになるのではないだろうか。聴かれた曲は、その瞬間に共鳴することはあっても、芯が残らずに時と共に流れていってしまうのではないか……と考えている時点で、すでに思考が旧いのかもしれないけれど。(苦笑)
まぁ、言いたいのは、邦楽シーンがあまりにも懐がない感じがする昨今なので(邦楽CDを見回しても、買いたいという意欲がなかなか湧いてこないので)、そろそろガツーンと衝撃と奥深さ(ここ大事)を与えてくれる新譜が出ることを期待したいナ、と思った今日この頃。
(そういう意味で、安室とYOSHIKAの新譜に期待デス)
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