帰宅後、TVをつけてみたら、NHK BS-hi『ワールド・プレミアム・ライブスペシャル~華麗なるステージ~』でジョージ・マイケルのライヴをやっていた。ワム!結成25年にあたる2006年にスタートした15年ぶりのワールド・ツアーのロンドン公演の模様だ。最初からは間に合わなかったが、「FATHER FIGURE」あたりからそのまま最後まで観た。いや、観たというよりはTVの前で踊ったという方が確かかも。(笑)
ジョージ・マイケルは、もちろんワム!時代からのフェイヴァリットで、洋楽アーティストの中でもマイケル・ジャクソンとともに最もよく聴いたアーティストの一人だ。ワム!ではアイドルという扱いをする人も多かったが、シンガーとしてだけでなく、ソングライティングのセンスも長けた天才的なアーティストだと思う。ただ、ソロ・デビュー後は、レコード会社との法廷闘争やゲイをカミングアウト、さらには猥褻罪で逮捕など、リリースよりもスキャンダルで話題になってしまったも多く(そのあたりはマイケルにも重なるところも)、彼の才能が適切に評価されづらいものになっているかもしれない。
スウィートでセクシーなヴォーカルと抜群のメロディ・センスにグルーヴ感、ソウルフルでファンキーな佇まいは、まさにスーパースターたりえるジーニアスだ。それは、この放送を観た直後の今でも変わることはないし、そう確信している。フレディー・マーキュリーがいなくなってしばらく経ったのち、クイーンが新たなヴォーカルを迎えてツアーをするかもしれないとの一報が入ったとき、フレディのポストに収まるのに一番近しいのは、ジョージなんじゃないかとかなり本気で思ったものだ。そう考えても不思議じゃないシンガーなのだ。『レディース・アンド・ジェントルマン…ザ・ベスト・オブ・ジョージ・マイケル』にも収録されている「サムバディ・トゥ・ラヴ」を聴けば(フレディ・マーキュリーのトリビュート・ライヴでのクイーンとの共演曲)、その意味が少しは解ってもらえると思う。
それにしても、よく聴いていたことを証明するかのように、久しぶりに聴く楽曲ばかりなのに、そらで歌詞がバンバン出てくるから、ついつい歌ってしまった。もちろん、当時聴きながら覚えていた耳コピ英語なので、本来の発音とは違うのかもしれないけど。「エヴリシング・シー・ウォンツ」からずっと歌いっぱなし、腰振りっぱなし。(笑)
自分は1988年の“Faith Tour”の日本武道館公演も、1991年の東京ドームでの“Cover To Cover Tour”にも行っていないので、生ジョージは未体験。そろそろ来日してくれたりしないかな、と期待してみたり。ホイットニーも来たんだからさ。
<SET LIST>
WAITING (REPRISE)
FAST LOVE
I'M YOUR MAN (FASTLOVE VERSION)(WHAM!)
I'M YOUR MAN (ORIGINAL STYLE)(WHAM!)
FATHER FIGURE
EVERYTHING SHE WANTS(WHAM!)
ONE MORE TRY
DIFFERENT CORNER(WHAM!)
SHOOT THE DOG
JOHN AND ELVIS ARE DEAD
FAITH
SPINNING THE WHEEL
FEELING GOOD
ROXANNE(Original by POLICE)
AMAZING
OUTSIDE
FREEDOM '90
FREEDOM '90 (INSTRUMENTAL - CREDITS)
■ ホイットニーは酷評続き
その、もう一人の天才シンガー、ホイットニー・ヒューストンは、ニュージーランドのライヴ・キャンセル(元来このニュージーランド公演もオーストラリアのパース公演中止の代行公演)に続き、オーストラリアのライヴで酷評されたとか。YouTubeなどにも動画がアップされていて、「失望した」だの「あんまりだ」などのファンの声が。やはりブランク(しかも薬物依存だし)は大きかったのか、全盛期のホイットニーの歌唱を求めて聴きに行ったファン(って、そりゃ期待するよ)が怒っちゃうのも無理はないかも。自分も結局、金銭的な事情を考えて泣く泣く止めたけど、どちらかというと、「期待していったらがっかりしちゃう出来だった」っていう可能性があらかじめ高いと解ってるのに高い金払って行くのはなぁ、と思ったからだ。これが全盛期とは言わないまでも、前評判ですこぶるよかったら、金銭的に何とかしても行ってただろうし。
■ リーラ・ジェイムスの新作!
もう一人来日を期待したいのが、リーラ・ジェイムス(Leela James)。スタックス移籍第1弾となる新作『My Soul』は、全米で5月25日にリリース予定。リード・シングルはマンハッタンズ(The Manhattans)の「Then You Can Tell Me Goodbye」をサンプリングした「Tell Me You Love Me」で、ラヒーム・デヴォーンとのデュエット曲「Mr. Incredible, Ms. Unforgettable」なども収録されるとか。
O-EAST公演はガラガラだったから、もうスタンディング会場は難しいだろうけど、ビルボードライブでもブルーノートあたりにでも来てくれないでしょうかね。歌唱とパワフルなステージングはお墨付きなんで。
◇◇◇
放送後、やはりCDを探してジョージ・マイケルを聴いてしまいました。(´▽`*)アハハ
やっぱり、いいものはいいんですナ。
George Michael - Fast Love
ジョージ・マイケルらしい悩ましげで濃いPVだなー。(笑)
(『オールダー』収録)
当時は、確か「今度のジョージは踊る!」みたいな宣伝文句があったような。
WHAM! - Bad Boys
こちらはワム!時代の「バッド・ボーイズ」。“テュテュテュテュールッ、フッフー!”のコーラスが新鮮です。それにしても、アンドリューは何もしてませんな。(笑)
終盤の『ウエストサイド・ストーリー』風な不良引き連れダンスは、マイケル(・ジャクソン)の「スリラー」も想起させますね。さすが、マイケルつながり!(超強引)
そういえば、この曲、マクセルのカセットテープ(!)のCMでよく流れていたっけ。
Wham! Japanese commercial
こっちでは、アンドリューがぶっ飛んでいます。(爆)
キリがないのでこのへんで。
本当は、TVで観たヴァンクーヴァー・オリンピックのアイスホッケー準々決勝、スウェーデン×スロヴァキアの試合を見ての感想を書こうと思ったんだけど。(苦笑)
(前回王者のスウェーデンが3-4でスロヴァキアに敗れたという、番狂わせながらもいいゲームでした)