9月14日金曜の試合から中2日、13時から行なわれた横浜FCと松本山雅の試合。先日の清水とFC東京の試合を見ているかのような、前半は横浜FC、後半は松本山雅が主導権を握ったものとなった。
暑さなのか疲労なのか、松本山雅は開始早々6分にショートコーナーからあっさりと先制される。トップの塩沢はおろか、有効なボールポゼッションがままならないまま、守備に追われる時間帯が続く。横浜FCは左SBの阿部が効果的にワイドから中央へボールを入れ、大久保、カイオ、小野瀬の前線がリズム良くパスを繋いでゴールに迫る。むしろ松本山雅にとっては1失点で御の字といった展開。有効でなかった塩沢を前半に下げたのも、“寝ていた”チームに対しての刺激として、反町監督にとっては致し方ないところだったのだろう。
後半開始早々、松本山雅は鐡戸から渡辺へとスイッチ、システムも4バック(4-3-3)へと替えると前半の守勢が嘘のように、ボールが回りだす。決定的なチャンスも生まれ出すところ、足がつり気味だった藤川に代えて木島を投入。ゴリゴリとドリブルで攻める木島の投入は、後半疲れも出ていた横浜FCにとっては厄介だったはずだ。それまでコンパクトだった横浜FCも次第に最終ラインと前線の間に距離が出来始め、松本山雅のカウンター攻撃が機能しやすい状態になっていた。チェ・スビンが前線でボールを収めるようになり、波状攻撃に近い時間帯もあったが、松本山雅はシュートへのタイミングが一歩遅く、その間に横浜FCのディフェンスに寄せられて、ブロックされるシーンが続いた。
だが、70分、右サイドから多々良がクロスを上げると、ファーサイドから木島がヘディングで合わせて同点。その後は両者が攻め合い、せめぎあう展開。攻撃後に戻ることも出来ない打ち合いの様相のなかで、決定的な場面を両者とも作るが、最後の壁を崩しきれずにタイムアップ。
横浜FCはJ1昇格へ向けては痛い引き分けだったかもしれない。松本山雅は後半の勢いだけをみると勝ちきれなかったのが悔やまれるが、勝点を積み重ねていくことが、昇格初年のJ2残留へ向けて大きなものとなったことには間違いない。
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<J2 第34節>
2012/09/17 ニッパツ三ツ沢競技場
横浜FC 1(1-0、0-1)1 松本山雅
【得点】
(横):森本(6分)
(松):木島徹(70分)
観衆: 7,048人
天候: 晴、弱風
気温: 32.9度
≪MEMBER≫
GK 25 白井裕人
DF 23 多々良敦斗
DF 04 飯田真輝
DF 28 飯尾和也
DF 16 鐡戸裕史 → MF 30 渡辺匠(46*分)
MF 37 ユン・ソンヨル
MF 38 喜山康平
MF 24 藤川祐司 → FW 13 木島徹也(61分)
MF 18 楠瀬章仁
FW 32 船山貴之
FW 19 塩沢勝吾 → FW 39 チェ・スビン(34分)
GK 45 山田修平
MF 05 小松憲太
MF 22 橘章斗
MF 27 大橋正博
監督 反町康治
◇◇◇
選手入場を待つサポーター。
選手整列。
マ~ツモト、ヤマガ!(ドン・ドドン・ドドン)
ハーフタイムにFリーダーズが場内を一周。
“GO GO マツモト!”と声援しながら一周するFリーダーズ。
オフィシャルマスコットの“フリ丸”も。
後半開始。
木島ゴール!!!
試合終了。
ニッパ球の大型スクリーン。
ゴール裏に挨拶する松本山雅の選手たち。
退場する選手たちへ“よくやったぞ”の声援も。
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試合前はゲリラ的な雨も、10分くらいが2回あったのみで、後は晴天。
ニッパ球はなかなか見やすい。J2でのFC東京の石川直宏のゴールが懐かしい。(あの時はFC東京サポーターがほぼ全員でスタンドから“ゆりかごダンス”をやったっけな)
横浜FCの選手紹介の煽りVTRは、なんか下向いてばかりの画でちょっとネガティヴな気もする。しかも、長い。(苦笑)
横浜FCのスタジアムMCを務めるアシスタントの女子アナ(?)が松本出身で、その両親が緑色のユニフォームを着てスタンド観戦しているとの告知が。(笑)
やっぱり、三ツ沢へは地下鉄よりバスよりも徒歩が最適。(横浜駅西口から約25分くらい)
後半25分の“徹也”ゴール。