諸事情があって、後半からの観戦(3ゴールすべて前半だったので、ゴールシーンは観られず……)。
松本山雅はセルジーニョをスタメンに起用。試合開始早々に永井が先制弾を決めるが、ヴェルディも5分後にドウグラス・ヴィエイラが同点弾。松本はその後も攻勢を続けるが、前半終了間際にヴェルディのアラン・ピニェイロが見事なバイシクルシュートを決めて、2対1と逆転。
その勢いのまま後半は序盤からヴェルディがボールを支配するが、松本も石原、工藤、高崎を投入して主導権を握り返す。次第に松本の攻撃への圧力が高まると、ヴェルディ陣内に攻め込む場面が多くなっていく。波状攻撃を仕掛けるも、最後のシュートが決まらない松本。スルーパスに反応した高崎の突破からGKと1対1の場面も作るものの、ヴェルディのGK上福元に弾かれて、なかなか同点に追いつかない。終盤は“戦術・飯田”を駆使し、飯田へハイボールを供給してのパワープレイを何度も仕掛けるも、ヴェルディの粘り強いディフェンスとカウンターでアディショナルタイム3分を凌ぎ切り、タイムアップ。松本にとっては相性のいいヴェルディ戦だったが、2012年3月以来6年ぶりの勝利を献上してしまった。
セルジーニョのスタメン起用はなかなか奏功したと思うが、まだやはり攻撃のヴァリエーションが少ないのは否めず、連動性やその精度も高くないから、つまるところ前田直輝の個人技での突破などに偏り過ぎるきらいも。工藤が投入され、ボールを振り分けるようになると効果的な攻撃も増えたため、ボールの供給源をいかに多く作り出していくかが今後の課題だろうか。また、この日も出場が叶わなかったが、岩上の活かし方も重要な部分の一つ。ロングスローが武器になることは既に証明済みだし、どういった形でアクセントとして加えられるか、反町監督の腕の見せ所となる。
松本はこれでアウェイ3連戦を、引き分け、引き分け、負けと勝利なしで終え、次節はホーム戦。といっても(甲府の)中銀スタをホーム扱いとしてのホーム開幕戦となる。その後もアウェイが続き、アルウィンでの開幕は4月を待たなければならないが、それまでに辛抱強く勝ち点を少しでも積み上げていくことが肝要だ。問題は結果を意識し過ぎて自分たちのスタイルを見失うこと。大勢が詰めかけるであろうアルウィン開幕戦まで、もうしばらくの試行錯誤にサポーターも我慢する時期なのだと思う。
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【明治安田生命J2リーグ 第3節】
2018年03月11日(日)14:03試合開始 味の素スタジアム
入場者数 8,812人
天候 晴時々曇 / 気温 12.6℃ / 湿度 50%
主審 笠原寛貴 / 副審 村田裕介、田島宏則 / 4審 長田望
東京V 2(2-1 / 0-0)1 松 本
≪得点≫
(V): ドウグラス・ヴィエイラ(7分)、アラン・ピニェイロ(43分)
(松): 永井龍(2分)
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≪スターティングメンバー≫
GK 01 守田達弥
DF 03 田中隼磨 → 高崎寛之(74分)
DF 31 橋内優也
DF 04 飯田真輝
DF 02 浦田延尚
DF 29 下川陽太
MF 05 岩間雄大 → 工藤浩平(69分)
MF 08 セルジーニョ
MF 14 パウリーニョ
MF 25 前田直輝 → 石原崇兆(59分)
FW 38 永井 龍
≪サブスティテューション≫
GK 30 ゴ・ドンミン
MF 10 工藤浩平
MF 20 石原崇兆
MF 23 岡本知剛
MF 47 岩上祐三
FW 07 前田大然
FW 09 高崎寛之
≪監督≫
反町康治
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