2016年3月20日から休養日1日を含む12日間にわたって阪神甲子園球場で開催される第88回選抜高校野球大会の組み合わせ抽選が11日に行なわれ、1回戦の対戦カードが決定した。そのトーナメントとともに注目カードと上位進出校を予想してみたい。
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【Aブロック】
福井工大福井（福井）
智弁学園（奈良）
常総学院（茨城）
鹿児島実（鹿児島）
桐生第一（群馬）
滋賀学園（滋賀）
釜石（岩手）
小豆島（香川）
一番の注目は釜石と小豆島の“21世紀枠”対決だろう。これによって21世紀枠出場校の初戦全校敗退は免れた訳だが、どちらも上位進出には厳しいか。実力校同士の対決となった常総学院と鹿児島実の勝者が4強入りへやや一歩リードしている感じはあるが、甲子園常連の桐生第一、智弁学園、敦賀気比に続く福井2校目の福井工大福井はほとんど差がない。昨秋の近畿大会で龍谷大平安から8得点挙げた滋賀学園がダークホースか。春ならではの天候状況やミスが少ないそつないチームが勝ち上がるだろう。
【Bブロック】
明徳義塾（高知）
龍谷大平安（京都）
八戸学院光星（青森）
開星（島根）
明石商（兵庫）
日南学園（宮崎）
東邦（愛知）
関東第一（東京）
激戦区。強豪の龍谷大平安と明徳義塾がぶつかるという好カードが1回戦から登場。東海大会覇者の東邦と東京大会優勝の関東一も同様に実力校同士だが、戦力の充実度では昨夏4強メンバーが卒業した関東一よりも東邦に分があるか。強打の八戸学院光星、粘り強い開星、強豪県兵庫代表の明石商、宮崎代表の日南学園とどこも“安全パイ”はなさそう。投高打低の傾向が強いセンバツゆえ、投手力の充実が勝ち残りの差に繋がりそう。
【Cブロック】
札幌第一（北海道）
木更津総合（千葉）
土佐（高知）
大阪桐蔭（大阪）
市和歌山（和歌山）
南陽工（山口）
秀岳館（熊本）
花咲徳栄（埼玉）
優勝候補の近畿大会優勝校・大阪桐蔭に他校がどう挑むか。打撃力で対抗出来そうなのは九州大会覇者の秀岳館くらいで投手力・守備力を身上とするチームが多いゆえ、打撃戦になれば大阪桐蔭が一枚上。ただし、打線活発な秀岳館も初戦で好左腕・高橋を擁する花咲徳栄が待ち構えており、打線不発の恐れも。関東大会覇者の木更津総合と北海道大会優勝の札幌第一は、どちらも先制して流れを作りたいところ。市和歌山、南陽工は効果的に好機を活かせるかどうか。土佐は初戦という緊張感をスタンドともども味方につけて、大阪桐蔭の焦りを呼びたい。
【Dブロック】
東海大甲府（山梨）
創志学園（岡山）
高松商（香川）
いなべ総合学園（三重）
海星（長崎）
長田（兵庫）
敦賀気比（福井）
青森山田（青森）
Bブロックに比肩する激戦区。東北大会の青森山田、北信越大会の敦賀気比、中国大会の創志学園、四国大会の高松商とそれぞれ昨秋の地区大会優勝校が4校揃った。さらに東海大甲府、長崎・海星と常連校も虎視眈々。敦賀気比と青森山田、最速150キロの右腕・高田を擁する創志学園と東海大甲府の実力校同士の対戦は、一定以上の投手力は持つだけに打線がどのくらい奮起するかがカギ。昨秋の明治神宮大会覇者の高松商は、昨秋の打撃力の好調を初戦から発揮出来るかどうかにかかっている。
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以上のブロック展望を踏まえての8強予想は次のとおり。
△常総学院
滋賀学園
明徳義塾
○東 邦
◎大阪桐蔭
花咲徳栄
▲高松商
青森山田
4強は常総学院、東邦、大阪桐蔭、高松商と予想。大阪桐蔭については、明石商や滋賀学園を接戦で破って優勝した近畿大会をみるに、圧倒的な破壊力までとは言えなさそう。だが、甲子園経験が豊富なことと昨秋の明治神宮大会で敗れた高松商へのリヴェンジに燃えているということもあって優勝候補筆頭とした。予想では▲だが、大阪桐蔭に実際昨秋勝利した高松商が再び返り討ちにすれば、高松商の優勝もグッと近くなりそう。ただ、明治神宮大会で敗れた敦賀気比に青森山田がリヴェンジを果たすと、勢いに乗って高松商を破ることも考えられそう。大阪桐蔭には関東大会覇者の木更津総合や花咲徳栄が食い止めたいところだが、大阪桐蔭の優位は変わらないか。
ダークホースは滋賀学園。近畿大会決勝で大阪桐蔭を苦しめた実力を発揮出来れば、Aグループを勝ち抜けることも可能か。ただ、初出場ゆえ、老獪な鹿児島実や常総学院あたりとの対戦では“甲子園経験値”が関わってきそうな気もする。明徳義塾と龍谷大平安の陰に隠れているが、東邦と関東一も好カード。関東・東京代表は贔屓したいところだが、総合力の差で東邦が上か。ただし、Bブロックは実力伯仲の激戦区なので、流れ一つで結果が変わりそうだ。
21世紀枠は前述のとおり、初戦3校敗退は免れた形だが、8強以上となるとかなり厳しいか。相手が目を覚ます前の初回に畳み掛けて優勢に試合を進めるか、忍耐強く中盤までを乗り切って終盤のチャンスを活かすような展開で相手の焦りを誘いたい。
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≪1回戦 日程≫
■ 2016/03/20(日)
第1試合 福井工大福井（福井）✕ 智弁学園（奈良）
第2試合 常総学院（茨城）✕ 鹿児島実（鹿児島）
第3試合 桐生第一（群馬）✕ 滋賀学園（滋賀）
■ 2016/03/21(月)
第1試合 釜石（岩手）✕ 小豆島（香川）
第2試合 明徳義塾（高知）✕ 龍谷大平安（京都）
第3試合 八戸学院光星（青森）✕ 開星（島根）
■ 2016/03/22(火)
第1試合 明石商（兵庫）✕ 日南学園（宮崎）
第2試合 東邦（愛知）✕ 関東第一（東京）
第3試合 札幌第一（北海道）✕ 木更津総合（千葉）
■ 2016/03/23(水)
第1試合 土佐（高知）✕ 大阪桐蔭（大阪）
第2試合 市和歌山（和歌山）✕ 南陽工（山口）
第3試合 秀岳館（熊本）✕ 花咲徳栄（埼玉）
■ 2016/03/24日(木)
第1試合 東海大甲府（山梨）✕ 創志学園（岡山）
第2試合 高松商（香川）✕ いなべ総合学園（三重）
第3試合 海星（長崎）✕ 長田（兵庫）
■ 2016/03/25(金)
第1試合 敦賀気比（福井）✕ 青森山田（青森）
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≪出場校≫
【北海道】
札幌第一 （北海道）初出場
【東 北】
青森山田 （青 森）11年ぶり2回目
八戸学院光星（青 森）3年連続9回目
【関 東】
木更津総合（千 葉）2年連続3回目
常総学院 （茨 城）2年連続9回目
桐生第一 （群 馬）2年ぶり5回目
東海大甲府（山 梨）25年ぶり5回目
花咲徳栄 （埼 玉）3年ぶり4回目
【東 京】
関東一 （東 京）2年ぶり6回目
【東 海】
東 邦 （愛 知）11年ぶり28回目
いなべ総合（三 重）初出場
【北信越】
敦賀気比 （福 井）2年連続7回目
福井工大福井（福 井）12年ぶり4回目
【近 畿】
大阪桐蔭 （大 阪）2年連続8回目
滋賀学園 （滋 賀）初出場
龍谷大平安（京 都）4年連続40回目
明石商 （兵 庫）初出場
智弁学園 （奈 良）2年ぶり10回目
市和歌山 （和歌山）11年ぶり5回目
【中 国】
創志学園 （岡 山）5年ぶり2回目
南陽工 （山 口）7年ぶり5回目
開 星 （島 根）6年ぶり3回目
【四 国】
高松商 （香 川）20年ぶり26回目
明徳義塾 （高 知）2年ぶり16回目
土 佐 （高 知）3年ぶり8回目
【九 州】
秀岳館 （熊 本）13年ぶり2回目
海 星 （長 崎）15年ぶり5回目
鹿児島実 （鹿児島）5年ぶり9回目
日南学園 （宮 崎）12年ぶり5回目
【21世紀枠】
釜 石 （岩 手）20年ぶり2回目
小豆島 （香 川）初出場
長 田 （兵 庫）初出場
≪補欠校≫
【北海道】
北海道栄（北海道）
【東 北】
仙台育英（宮 城）
盛岡大付（岩 手）
【関 東】
日本航空（山 梨）
霞ヶ浦 （茨 城）
【東 京】
二松学舎大付（東 京）
【東 海】
海 星 （三 重）
【北信越】
佐久長聖（長 野）
日本文理（新 潟）
【近 畿】
報徳学園（兵 庫）
阪南大高（大 阪）
【中 国】
如水館 （広 島）
倉敷工 （岡 山）
【四 国】
済 美 （愛 媛）
新 田 （愛 媛）
【九 州】
樟 南 （鹿児島）
臼 杵 （大 分）
【21世紀枠】
宇治山田（三 重）
八重山 （沖 縄）
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