goo blog サービス終了のお知らせ 

JuJuブレスト日記

乳がん治療の記録を残していきたいと思います。

放射線治療 (7) 14回終了

2022-04-09 22:13:00 | 放射線治療

乳がんの放射線治療14回を完了して残りはあと2回。

皮膚が弱いので心配していたわりに副作用も少なく

ここまでこられたことにほっとしています。

 

私の放射線治療ルーティンは次のとおり。

約10分前に病院に到着

⇒受付⇒待合室へ

⇒看護師さんと話をする

⇒更衣室で上半身検査着になる

⇒リニアック室へ

⇒更衣コーナで検査着からタオルに

⇒放射線台で位置合せ

⇒照射

⇒更衣コーナでタオルから検査着に

⇒更衣室で着替え

⇒精算

⇒たまに院内のタリーズでソイラテをテイクアウト

⇒駐車場へダッシュ(のつもり)

⇒駐車場を退出(50分100円)

 

リニアックの待合室では、同じ時間帯予約のご夫婦と一緒になります。

会釈するだけの間柄ですが、ご主人の病状が辛そうでお気の毒です。

たいてい看護師さんと話をされていて

薬を変えましょうか、先生に聞いてみますねなどという会話が聞こえてきます。

そうこうしているうちに次の順番の車いすの女性や背の高い男性がやってきます。

いつものメンバー。

看護師さんは大忙しで

本来は待合室で一人一人に声がけをして様子を聞くようなのですが

辛そうな人が多い時、私まで順番がまわってこないことがあります。

私は元気なので大丈夫

そっちの対応をしてくださいと思っています。

そんな日は、放射線技師から

「今日は看護師さんと話ができないかもしれませんが何か伝えることはありますか」

と聞かれます。

それでも帰り際に、看護師さんが廊下まで小走りで追いかけてきて

お加減大丈夫ですかと声をかけられたりもします。

走らなくていいですよー

 

リニアック室での体の位置合せは、どんどん手早くなっていて

最近は2回くらい位置調整するだけで完了。

はじめのころ何分もかかっていた作業が、今はほぼ30秒以内。

これだけ? 本当に位置合ってる?  

(他の器官に放射線あてないでね)

と確認したい衝動に駆られています。

でもまあ、私自身も少し右寄りに横になるとか腕の力を抜くとか

ちょっとしたコツに慣れてきました。

手早さはお互いに慣れてきた共同作業の成果なのかな

 

位置合せでは、体の下に敷いてある大きなタオルを

放射線技師が絶妙に縦横斜めいろいろな方向に引っ張ります。

体に触れないやり方なのでしょうか。

ひとつ嬉しかったことは

通常、技師が胸にかけたタオルを外して

胸からウエストまでを出して位置合せをするのですが

5日めに新しい女性技師が担当された日

ウエストよりかなり上までタオルで覆ってもらえました。

さらに足元にも別のタオルをかけてもらえました。

思わずありがとう、と(心の中で)つぶやきました。

私の気持が通じてしまったのか

その後は、男性技師もみなさん同じようにしてくださるようになりました。

 

乳がんになるまでこの30年近く病院に縁がありませんでした。

このたび患者になって、この病院でも前の病院でも

ちょっとしたことに寄り添ってもらえたり、真摯な態度で接してもらえると

それだけでぱっと元気づけられることを、いくつも体験しました。

どんな仕事でもプロってこういうことなのか

かつて自分が仕事をしていた時の態度を振り返って我が身を反省しました。


放射線治療 (6) 10回終了

2022-04-05 20:49:19 | 放射線治療

午前中は北風が強く、病院に向かう桜のトンネルの道は花吹雪でした。

今現在、私は放射線以外やらなければいけないこともなくストレスもなく

内向き思考にも疲れて何というか無の境地です。

放射線1日目から毎日、この儚くてきれいで無常の桜を無心に眺め続けてきました。

きょうは一面に舞うピンクの花びらに包まれました。

 

放射線治療は10回目、週1の診察日。

右胸~脇は、うっすらと赤くなっています。

どこかで見覚えがあると思ったら、手術後に赤黒かった時の色に似ています。

でも今は痛みはありません。

強いて言えば下着の縁にあたるところがチリチリするくらい。

 

白ひげ先生の診察で

「3週目だから、そろそろ症状がでてきましたか?」と聞かれて

右胸を診てもらいました。

「ああ、赤くなってきたね。特に脇の近くが」と嬉しそうに言われました。

予定通りということですね。

「このくらいなら大丈夫。軽い方ですよ」

良かった。

「でも(16回の人は)治療が終わってから、症状が進むはずだから。

もし皮がむけたり炎症になったら前の乳腺科の先生に診てもらってね」

やっぱり。

放射線の影響の症状でも放射線科ではなくて乳腺科ですか?

とは聞きませんでしたが。

私は前の病院を卒業してきた乳腺科難民なので

ちゃんと毎日保湿剤を塗って皮がむけないようにしようと決意しました。

症状が軽いせいか今のところ余裕です。

 

診察後、精算を終えて駐車場にダッシュ(のつもり)をしました。

50分ごとに駐車料金は100円。

16回分、16枚の100円玉を用意して車のドアポケットに入れておいたのに

前回診察の日、油断して 200円かかり予定が狂ったのでした。

きょうは無事100円でした。


放射線治療 (5) 6回終了

2022-03-29 19:38:54 | 放射線治療

M病院の駐車場には3本の大きな桜の木があって

そのうち1本がひときわ立派です。

先週から、3分咲き、5分咲きと毎日カウントしてきましたが

今日は満開。

入院中と思われる患者さんが1人、付添いの人に車椅子を押されて

この桜を見にきていました。

公園でもない駐車場に。

病室の窓から眺めていて、どうしても近くで満開の桜を見たくなったのでしょうか。

 

かくいう私も、病院までの道のり

毎日、遠回りをして500mほど続く桜のトンネルの道を通っています。

車がみんなゆっくり走るので少々渋滞気味。

今年、こんなに桜並木に心惹かれるのは

駐車場にお花見にきた患者さんのように病気を抱えているから?

花曇りの中、桜の舞う時期に放射線治療に通ったことは

ずっと忘れないだろうなと思いました。

 

放射線治療は6回を終了しました。

今日は週1の診察日。

放射線科の担当医師と看護師さんが交代されていて驚きました。

担当の先生から新年度に変わると予告はされてましたが

4月になってからと思っていたので。

 

前の先生は、フランクで明るくて変な質問も大歓迎という雰囲気満載でしたが

新しい先生は対照的に、ひげを蓄えてどっしり落ち着いた雰囲気。

保湿剤の量や使い方を聞くと、あまりこだわらず適当でいいんだよ

と言われました。

まあ、そんなもんですよね、と思っていたら

診察がおわったあと、看護師さんがあわてて(?)追いかけてきて

ローションをこのくらいとって両手につけて顔に塗るのと同じ要領で

湿ったと思うくらいに塗ってください、1日2回でいいです、

赤みが強くなってきたら診察日以外でもいつでも相談してくださいと

丁寧に説明してくださいました。

看護師さんの気遣いに感動です。

優しくされるたび

病気は嫌だけど、病院に通うのは満更でもないと思います。

 

放射線治療の方式については、CDで撮った私の胸の画像をみながら

4回照射する方向と角度について説明を聞くことができました。

胸の中を通ると線量が距離に反比例して減るので、反対の方向からも照射が

必要。線量を均一にするために角度を変えて4回照射するなど。

確かに画像をみて4回だと、肺の位置に多く当たってしまうのを避けられるんだ

と思いました。(私の勝手な解釈です)

治療の方式は

私がもしかしたら?と思っていた「IMRT方式」ではなくて

リニアックの標準的な方式でした。

 

外科手術は、とてもわかりやすいけど

いくら聞いても謎の放射線治療。

まだ右胸に残っているかもしれない癌のかけらをやっつけるという最新治療。

痛くもなく、まだ副作用もないのでありがたい一方で

ちょっとだけ不安も払拭できないこの不思議な治療を積み重ねているところです。


放射線治療 (4) 4回終了

2022-03-27 23:27:21 | 放射線治療

放射線治療のはじめの1週間が終わり、4回を終了しました。

 

相変わらず、放射線照射中は呼吸を意識せずにはいられません。

不自然に呼吸が浅くなったり深くなったり

たぶん胸もかなり動いています。

治療2日目に

胸が動いてほかの器官に放射線が当たったらどうしようと不安が募り

放射線技師に訊ねると

「画面で呼吸状態を見ながら照射しているから大丈夫ですよ」と言われました。

画面で何をどう目視しているのか? しくみは理解できませんでしたが

どうやら大丈夫らしいです。

でも不自然な呼吸の様子を見られていたとは。。

 

2日目以降は、トータル5分ほどで治療が終わるようになりました。

体の位置合わせに2,3分、半分くらいの時間を要します。

装置台の所定の位置に寝て両手で頭の上部にあるレバーを握ると

あとは放射線技師の2人に体をあずけて位置調整。

1度めの照射直後に、短い2度めの照射があります。

その後、リニアック装置が大きく方向を変えて、3度目と短い4度目の照射。

診療明細書には「高エネルギー放射線治療(4門以上の照射)」

と書かれていました。

ネットで調べてみたら、おそらく私が受けている放射線治療法は

Field-in-Field法という方式のようです。

次回診察で確認したいことのひとつ。

 

現時点では、目立った副作用はありません。

頭痛やめまい、倦怠感などの「放射線酔い」の症状は全くなし。

ただ、3日目以降は、夜お風呂あがりに必ず右胸だけが赤っぽくなり、

朝になると赤みが消えて元に戻っています。

1日3回と指示された保湿剤は

1日2回、朝とお風呂上りに、たっぷり、右胸全体に塗っています。

4本処方された50gの保湿剤(ヘパリン類似物質ローション)は

まだ1本目が 2/3くらい残っています。

このペースだと5週間使うとしても、最終的に2本余ってしまう計算。

もっとたくさんの量を塗るべきなのか

6週目以降も長い期間保湿剤のお世話になるということなのか

これも先生に聞いてみなくては。

 

4回目の治療の終わった金曜日

看護師さんに「やっと金曜日ですね」と声をかけていただきました。

本当に。

平日のみ毎日の治療をまだ始めたばかりなのに

毎回のようにあと何回、と数えては、金曜を心待ちにしていました。

治療を受けている人みんな同じ気持なのかな。

リニアック室の前で順番待ちをしている人たちに

同志のような連帯感を(一方的に)感じています。


放射線治療 (3) 照射1日目

2022-03-22 23:46:43 | 放射線治療

今日は、放射線治療の照射1日目でした。

この1週間、胸に描かれたマークを消さないように、テープもはがれないように

細心の注意を払って、お風呂では湯舟に短時間浸かったあと

洗わずにそっと流すだけにしていました。

 

でも、きょう初回の照射直前に

放射線技師の2人のうち1人がもう少しだけ位置を変えたいと言い出し

横たわっている私をはさんで両側で小声での議論がはじまりました。

結局、前回つけたマークが消されて新たに線が引き直されました。

私の1週間の努力が。。

 

時間をかけて位置決めをしていただくのは望むところですが

その後の約5分間の照射の間中

こんな微妙な調整をしたのに呼吸で胸が動いても大丈夫なのか気になりはじめて

自然な呼吸ができなくなってしまいました。

苦しくなって深呼吸してしまったり。

痛くも何ともないのに放射線装置から照射されていると思うだけで

相変わらず緊張で体の力を抜くことができません。

 

照射終了後、週1回の放射線科医師の診察がありました。

CT画像上の右胸部分に照射線が書かれた図を示されて

照射方法の説明を受けました。

基本は斜め2方向から照射し、さらに肺などへの影響を最小限にするため

少しづつ角度を変えてまんべんなく照射するとのこと。

これがつまり、標準治療と言われるリニアックの手法なのか

もしかしたらこの病院に設備があるという IMRTというコンピュータ制御の

より精度の高い手法なのか

知りたかったのですが、いつものごとくとっさに質問できません。

病院を選んだ時点で決まっていることなのでどちらでもいいのですが

どのレベルの治療を受けているのかは気になります。

治療終了までには先生に確認しなくては。

 

さいごに、皮膚の副作用対策として保湿剤を処方されました。

これを今日からずっと1日3回塗る必要があります。

今は何も症状がないのでたぶん、忘れると思います。

 

放射線技師から、今後は翌日補強できるので胸のマークは少しくらい消えても

いいですよと言われました。

1日中みぞれが降り続いた放射線治療初日、思いっきり長湯をしました。