jump in the box

この小さな箱の中で飛んだり跳ねたりしてみます(笑)

センス オブ ディフェンス

2006年10月11日 | 野球
明確な方針が選手個々の力を最大限に発揮させた。
中日ドラゴンズの優勝はそれに尽きる。

「投手を中心とした守りの野球」
「高校野球のような野球」
「1点を奪い取り勝つための野球」

シーズン中テレビのインタビューで落合監督はこんな事を語っていた。
「チームのために野球をするな。自分のために野球をやれと言っている。」
「選手の才能、役割を最大限発揮できるようにするのが監督の仕事」

ドラゴンズの各選手がチームプレーに徹していたのは
誰の指示でもなく、自らができる事をやったその結果なのだ。

正直タイガースの追い上げは驚異だったけれど
1度も「タイガース負けろ」と思った事はない。
それはこのチームが勝つ事を知っているチームであり
打線、投手に波はあっても堅実な守備と犠打、走塁にスランプは無いからだ。
一つ先の塁を狙うプレー、一つ先の塁を許さない守備
これが徹底している以上は大きな連敗は考えにくかったからだ。

1位、2位共に80勝以上という非常にハイレベルで厳しい優勝争いで
苦しくとも揺らぐ事の無かった信念は
練習に裏打ちされたそういう一つ一つのプレーにあったに他ならない。

勝利のためには冷酷とも思える采配を振るった落合監督。
だがシーズン中一度も選手の事を責める発言をしなかった。
選手は自分のために自分のできる精一杯のプレーをしろ
その場を与え、勝敗の責任は全て監督が負う。
明確なメッセージは語らずとも選手にはわかっていたに違いない。

朝から濃いわ!

2006年10月04日 | サッカー
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        【【 作戦発動 】】

   発:kawakero司令
   宛:食う軍各隊員
  
   場所:日産スタジアム/日本
   目標:ガーナ
   時間:2006/10/04 19:20(日本時間)
   作戦名:板チョコ限定作戦
   地上波:TBS
   衛星波:BS-i(21:00より録画中継)
  -----------------------------------------

 地上波/解説:金田喜稔 相馬直樹 小倉隆史 実況者:清水大輔
 衛星波/同上

てなわけでガーナ戦。
2004年アテネ五輪のサッカー日本-ガーナ戦
「ガーナと言えばガーナチョコ」という
全くもって素直というか単純な発想でチョコを食べた男がいた。
偶然にも同じ単純な発想でチョコを食った仲間がいた。
その瞬間「食う軍」が誕生した。(プロジェクトX風に読むこと 笑)

当時のエントリはこちら

てなわけで
今朝の朝食はチョコです(爆)
朝からチョコは鼻血が出そうです(笑)
でも必ずやこの思いは通じるはず。

さて、すっかりオシムペースの日本代表。
協会もマスコミもサポもすっかり踊らされてる感じ(笑)
W杯のショックが尾を引いているのかもしれないが
イマイチ盛り上がらないような…

でも、今はこれでいいのかもしれない。
オシムになって若手や今まで代表経験のない選手も
「活躍すれば声がかかる」とモチベーション上がるだろうし
そうやってJが活性化すればサッカー界全体の底上げに繋がる。

あくまでも目標は4年後。
そう考えればこの混沌は土台作りだと考えられなくもない。

この時期の親善試合はそういう生暖かい目で見てあげようと思う(笑)

でも勝て!(爆)

kissh参謀長!出番です!(笑)

2006年08月07日 | サッカー
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        【【 作戦発動 】】

   発:kawakero司令
   宛:食う軍各隊員
  
   場所:国立競技場/日本
   目標:トリニダード・トバゴ
   時間:2006/08/09 19:20(日本時間)
   作戦名:鳥?煮?dirt?
   地上波:テレビ朝日
   衛星波:-
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 地上波/解説:セルジオ越後 松木安太郎 堀池巧 実況:角沢照治
 衛星波/-

オシム采配初戦。
ジーコの掲げた理想の姿に近づくための
より現実的なアプローチを期待しています。

海外組、ガンバ、ジェフ、アントラーズ勢の召集が見送られ
全体的には「小粒」な印象がいなめない。
中心になるのはレッズ勢という事になるんだろうけど
小野は召集見送り。
やはり走るサッカーには縁が無いのか(笑)
ってか、小野自身笑ってる場合じゃないからな!
小野が走れるようになったら間違いなく日本の柱になれる。
エースの座を奪い取るような貪欲さが欲しい。

オシム的にもあまり今回の戦いは重要視していないようですが
やっぱり船出としては華やかに勝って先に進みたいところ。

さて、食う軍的戦い。
今回はまたやりにくい相手トリニダードトバコ
ここは一つダジャレ戦法しかあるまい。

「トリニ」という事で「鶏煮」までは誰でも思いつくであろう。
「ダード」をなまらせて「…た後」というところもまぁいいだろう
問題は最後の「トバコ」だ。
最初は「煙草」にしようかと思ったが
愛煙家の僕でも流石に食事中の煙草はイヤだ(笑)

で、とにかく連続して何度もつぶやいてみた。
朝から事務所のPCの前で「トリニダード…鶏煮た後…」とブツブツ言う38歳。
決してカッコイイ姿ではないが食う軍駄洒落部隊として必死に考えた(爆)

その結果
kissh参謀長にとって最も嬉しい結果を導き出す事に成功した!
鶏を煮た料理…
「トバコ」の語感に似ている食べ物…
おお!
「鶏煮た後卵」これだ!
後半少しぼやかすように言って見て欲しい
「とりにたあとたまご」
「とににたあととまご」
「とりにだーどとばこ」
く、苦しいか?(笑)

鶏を煮た後に卵を入れる料理といえば…
そう「親子丼」である!
ってことで
kissh参謀長には是非「玉ひで」にて先制攻撃をお願いしたい。
http://kissh.jugem.cc/?search=%B6%CC%A4%D2%A4%C7
っつーか、記事読みたい(爆)

ダメっすか?

父と息子

2006年08月03日 | 家族
父は息子に期待をし
尋常ではない方法で息子を鍛えた。

その結果
一人は19歳で世界チャンピオンとなり
もう一人は16歳で放火殺人犯となった。

亀田興毅は天才ボクサーではない。
努力して練習を積み重ねて強くなるタイプだ。
世界戦はまだ早すぎた。
TBSとジムの思惑で祭り上げられた19歳。
彼とその一家の言動やパフォーマンスに疑問を持ち
避難する人は結局マスコミの戦略にまんまとハマっている(笑)
その証拠に言動や態度とは裏腹に彼はリング上では素直だ。

自らの肉体と精神でどんな相手とも向き合うしかない。
どんなに打たれてもたとえ負けても戦うしかない。
だからこそ昨夜の判定はやっちゃいけないことだった。
彼が押しつぶされない事を祈るしかない。

世界王者になった19歳とその家族は
もっとはしゃぐかと思っていたのだけれど
テレビのインタビューでも
今までとは打って変わって控えめな発言が
今回の判定の全てを物語っている。

判定は別にして
試合後彼はこう語った
「オヤジのボクシングが世界に通用する事が証明できた」と。

ボクシング未経験の父親は
息子を世界チャンピオンにしようと
独自の方法で息子達を鍛え上げた。
科学的でもなければ理にかなっているかもわからないが
根性と気合だけでひたすらにハードなトレーニングを繰り返す。
ただ世界チャンピオンだけを目指して。

きっかけは
小学生時代の息子が弱かったからだったという。
空手からボクシングに移行して
父は息子のためにボクシングのトレーナーの資格を取り
家にリングを作り徹底的に鍛え上げた。

どう考えたって美談ではないし
思い込みと暴走による危険な方法だと思うのだが
何とそれを実現させてしまった。

さて、
奈良の放火殺人事件を犯した少年の父親が手記を発表した。

少年の犯した罪を考えると胸が痛む。
何の罪も無い弟や妹の事を考えるとやりきれない。
どんなに後悔しようとももう取り返しはつかない。

父親の暴力はきっかけかもしれないが
罪を犯した責任は少年本人にある。

手記を読んで僕は愕然として呆れた。

息子を医師にするために暴力と監禁を繰り返した男が
今さら何を言うかだ。
ちゃんちゃらオカシイ。

その意識の根底にあるのは
「医師」はエライんだという薄汚い職業差別意識でしかない。
自分の息子に容赦なく暴力を振るい
部屋に閉じ込め勉強漬けにし
キムタクの存在も知らない16歳を作り上げた
ただ、息子を医師にするためだけに。

こんな人間に病気を診てもらわなければならないなんて…
おぞましいの一言に尽きる。
今さら出してきた手記を読んでも
息子の更生よりも自己の保身のための文章に思えてならない。

ヤンキーのボクシング素人の父ちゃんとエリート医師
どちらも息子に期待をかけ厳しく接した。
その鍛え方も世間一般とはかけ離れたものだ。
なのに一方は世界チャンピオンになり
もう一方は取り返しのつかない罪を犯した。
その違いは何だったのだろうか?

あくまでも推測でしかないが
父親の志の差だったのではないだろうか?

亀田家の世界チャンピオンはあくまでもわかりやすい目標であって
根底に流れていたのは息子に強くなって欲しいという願いだったのではないだろうか。
その志を感じたからこそ3兄弟は父を信頼し
ハードな日々にも耐えられたのではないか。

医師という職業は目標であると同時に
根底あるのは自分が医師だから息子も医師にというエゴではなかったか。
父は何故医師にこだわったのだろう
多くの人を苦痛から解放してあげたい
一つでも多くの命を救いたい
そういう志があるからこそ医師という職業は尊いのであって
医師そのものは単なる職業の一つでしかない。
その志を解くことなく
自分と同じ医師というラベルを貼ってもらうだけのために息子に勉強を強いた。
16歳の多感な少年は父親のエゴに気付いてしまったのではないだろうか。

父として息子を思う気持ちに変わりはなかっただろうが
その志の差は決定的な差となって
少年の心に表現されてしまったような気がしてならない。

今年の夏はココから始まる~2~

2006年07月13日 | BLOG FRIENDS
とうとう完成までこぎつけました。
BLOG仲間で作る同人誌「BLOGFRIENDS #4」



と昨日と同じ書き出しで始めてみました(笑)

さて
前回「BLOG FRIENDS #3」で衝撃のデビューを果たした
スペシャルユニット「梅星」。
僕のストーリーとsatoSugarさんの写真のコラボレーション作品は
少なからず他の参加者にインパクトを与えただろうし
表現の幅を広げるという部分においても大きな意味があった。

もちろん「BLOG FRIENDS #4」でも「梅星」での参加となったわけですが
今回は前回とは状況も違っていたし
ちょっとしたスランプに陥ってしまったりと
気を抜いていたわけではないのですけれど随分遠回りをしてしまった。

ようやくあがったストーリーを送って
satoさんに写真を撮ってもらうのですが
なかなかスケジュールがタイトで上手くいかない。

最初に上がってきた写真はどれもsatoさんらしい作品で
もちろんそのまま載せても問題ないレベルではあったのだけれど
どうにも何かが足りない気がした。

そこで無理を言って締め切りを延ばしてもらい
satoさんにはもう一度撮影のし直しをして貰う事にした。

才能というのは恐ろしくて、才能は嘘をつかない。
深夜のメッセンジャーで写真を送って貰って僕は鳥肌が立った。
もちろんそれは写真としても素晴らしい出来だったのだけれど
それ以上に主人公の心理とか物語の世界感をしっかり捕らえていたからだ。

そう、写真の才能と同じように
文章を読みそれを分析し自分の解釈を加え表現する才能。
satoさんのこの才能の鋭さに改めて驚かされたのだった。

こうして完成した作品は
前回以上にバランスの良い「梅星」としてまとまった作品に仕上がったと思う。

そんな「梅星」の作品が読める「BLOG FRIENDS #4」は
BLOG FRIENDS WEBにて
本日より頒布受付を開始しました。

手に取っていただいて
感想など聞かせていただけると嬉しいっす!
上記サイト以外にも
直接僕までご注文いただいてもOKです。

今年の夏はココから始まる!

2006年07月12日 | BLOG FRIENDS
とうとう完成までこぎつけました。
BLOG仲間で作る同人誌「BLOGFRIENDS #4」



いやまぁ、いろいろありましたけども
出来ちゃえばこっちのもんですわ(それでいいのか? 笑)

時間がかかろうが
トラブル抱えようが
とにかく形にして発行する。
このことがどれほどのエネルギーを必要としていて
どれほどの情熱が傾けられているか。
今回は本当にそれを実感した。

そして「本」という形にした。
その事実こそがBLOGFRIENDSの本質なのだと感じた。

今回も参加者としてスタッフとして関わらせていただいた。

ビジュアル面では最初から思うところがあって
とにかく全ての面に於いて好き勝手にやらせていただいた。
表紙周りや扉ページ、フライヤー、ロゴからWEB展開まで!
まぁ、BF#1~3も自由にやらせてもらってたんだけどね(笑)

ただ、今回は個人的な趣味の色合いを強く出したということもあって
今まで以上に思い入れたっぷりなのだ。

そんなBF#4はいよいよ明日7/13より頒布開始です!
詳細はBLOGFRIENDS WEBにて!

参加者としてのエントリは明日にでも(とネタ引っ張る 笑)

それはドイツの香りと共に

2006年07月10日 | サッカー
2006W杯ドイツ大会はイタリアの優勝という
予想だにしない展開で終了した。

我らが食う軍の試合は残念ながら1次リーグで終わってしまったが
それ以降も本当にレベルの高い濃密なサッカー漬けの日々を送る事となった。

そんなドイツに行った食う軍隊員niwaka南部方面分隊長より
戦利品の支給があるとの情報を入手しもちろん応募した。
そんな食う軍富くじの結果はkawakero司令のこちらの記事をご参照いただきたい。
そして見事当選を果たした!

スゴイぞ僕!

くじとか福引にはとことん縁の無い男が
ここ一番で引き当てた強運!(笑)

で、先日
niwaka分隊長殿から直接戦利品が我が家に届いた。
いぶかしがる嫁さんとうらやましがるチーちゃんを横目に
興奮気味に包みを開けた。


見よ!この袋からしてW杯そのものではないか!
袋の中にはドイツの空気と九州の空気で満ちているはずだ(笑)

そして袋の中は…

タオルマフラーとピンバッジである!
もちろん袋から取り出す手も震えるのである。


タオルマフラーは日本仕様となっている。
今後の観戦に大いに役立つ逸品である。

このホログラムの輝きもドイツっぽい(笑)

続いてピンバッジ

こちらも日本仕様ではないか!
素晴らしい仕事だ!

ジュール・リメ杯をセンターに左右に日の丸!
このカップを我が日本代表が手にする日はくるのだろうか?

そんなわけで興奮気味に写真を撮りつつ
戦利品を眺めながらコーヒーを飲みつつ
W杯決勝を観戦することになった。
感慨ひとしおである。

niwaka分隊長殿。
誠にありがとうございます!
やっぱサッカーって素晴らしいスポーツだ!

許せるわがままと許せないわがまま

2006年07月04日 | サッカー
「逃げるのか?」
ヒデ引退のニュースを聞いて真っ先に浮かんだ感想だった。

テレビのニュースやHPで発言を読んでも
その違和感はぬぐいきれないどころか
ますますその感を強く持つ事になってしまった。

「自分探しの旅」
ヒデの口からまさかこんなバカげた台詞が出てくるとは思わなかった。
彼もイマドキの迷える若者の一人だったということか?
まさか!
彼自身も語っているように
「サッカーを愛して止まない」男が一体何を探すというのだ?
初めてサッカーボールを蹴った時から何一つブレる事はなかったはずだし
これからもそれは変わらないはずだ。

6月22日
ドルトムントの空を見上げてこみ上げてきた感情。
それは最後と決めたW杯3試合を全力で走り戦ったからこそではなかったのか?
で、あるならば日本代表を、日本のサッカーを投げ捨てて後悔は無いのか?
同じように涙を流せるのか?

スタイルを変える事は恥ではない。
人はそれを進化とも呼ぶ。
ドルトムントの芝の上で、サポーターに対峙したときに
湧き上がり溢れた感情を表に出すサッカーをしてもいいじゃないか。
そうしてまた一つ脱皮した姿を見せることに抵抗があるのだろうか?

彼には彼なりの考えがあり
簡単に出した結論でない事は十分すぎるほどわかる。
しかし、与えられた才能には個人を超えた責任が伴う。
そのことを理解しているのだろうか?
自分を過小評価しすぎていないか?

日本のサッカーバブルを産んだ責任の一旦はあきらかにヒデにある
それをそのまま放置して負けたまま去っていいのか?
サッカーから与えられたものを
サッカーに返さないままピッチを離れていいのか?

彼は「みんな」が理解してくれているから「安心」だと言う。
果たして本当にそうなのだろうか?
どうしても僕はそうは思えない。
もっともっと伝えなければならない事があるはずだ。
それを多くの日本人はドイツのピッチで走るヒデを見て悟ったのではなかったか?
だとすれば彼の本当の仕事はこれからのはずだ。

できる人間がやらねばならない事をせずに辞める事を
「逃げる」と言う。
使命を果たさず引退する事は才能を与えた神に失礼だ。

引退撤回は何も珍しい事でも恥ずかしい事でもない。
愛して止まないサッカーから少し離れてみて
やっぱりその溢れる感情を抑えきれないなら
いつでも戻ってくればいい。

僕らは路地裏でボールを蹴るヒデは見たくもなんともない。
街はそこでもいいグリーンの芝の上を背筋を伸ばして駆け回る姿が見たいのだ。
そうして走る姿こそがファンや子供たちにサッカーの夢を見させるのだし
何より理想とする彼の想いを伝える一番の方法なのだから。

僕は彼のピッチ上のわがままはいくらでも許せるが
こういうわがままは許せないと思った。

拝啓 ジーコ様

2006年06月23日 | サッカー
W杯を目標として戦ってきた以上
1次リーグ敗退という結果は残念で悔しくてたまらない。
結果が全てである大会で結果が出せなかった事について
僕らサポーターは「良くやった」「頑張った」「感動した」などと
甘っちょろい事を言ってはいけない。
親善試合ならともかく本番の戦いで敗れたのだ。
この4年間、代表として戦ってきた全ての選手達に失礼だ。
彼らはサポーターに感動してもらうためにサッカーをしているわけではない。

だから今回のような試合を見せられると
悔しくて悔しくてたまらなくなるのだ。

2点差以上の勝利が絶対条件だったブラジル戦
1-4の惨敗だった。
挑んで戦って攻めきっての敗戦ならまだ納得がいく
それが世界との差なのだと感じられるなら仕方ない。
フランス大会と今回では敗戦の種類が全く違う。

全力で戦ってぶつかって勝てなかった戦いと
勝つチャンスを自らの手で摘み取ってしまう戦いでは
同じ敗戦という結果でも悔しさが違うのだ。

今朝のブラジル戦、試合終了のホイッスルの瞬間
思わず口から出た言葉がある。
「またか…」
オーストラリア戦と全く同じ
攻めない走らない諦める。
戦わないのだから負けて当然だ。

後半の入りでマズイと思った。
1-1で前半を終えたブラジルの方が必死だったからだ。
後半は全くやる気の無い試合展開
攻める気持ち、勝つ気持ちが全く見えない。

それでも1-2になった時点では希望を持ったものだ
「さぁ!攻めるしかないぞ!」
しかしその瞬間戦う事を止めてしまった。

マイボールになっても攻めあがりもしないし
相手のボールを奪おうという意志もなく
立ち止まり、歩き、目の前に来たボールはただ蹴り出す
ブラジルのパスワークを見守り続け
世界最高のチームにフリーになる空間を与え
ゴールに入りませんようにと神と川口に祈った。

「倒れてもいいから死ぬ気で走る」んじゃなかったのか?
「勝つしかない」んじゃなかったのか?

世界の壁は厚い?
そんなことハナからわかってた事じゃないか
何故戦おうとしない。
何故1点でも多く奪おうとしない。
何故ヤラレルとわかってて一歩前に出ない。

正直10点でも20点取られてもいいから
もう1点を奪いに行って欲しかった。

泥臭く追いかけまわし
交わされ、遊ばれ、回されても諦めず
倒れても倒れても起き上がり
得点を奪いに行かなかったのか。

結局こういうことなんじゃないだろうか。
ジーコの考えは4年間かけても選手には届かなかった。

オフトで開花しトルシエで成熟させた「組織」で戦う集団は
アジアで一番になるところまでたどり着いた。
しかしその「戦う集団」は世界にかなわないとわかると
途端に「戦えない集団」になってしまう。

ジーコはその「戦う集団」に「個人」を融合させることで
世界で「戦える集団」にしようとしていた。
以前から言っているが
僕はその理想は間違っていないと思う。

組織力だけでもスーパースターが一人いても世界では戦えない。
強豪国と言われるチームは組織の上に個人の能力が上手く融合している。

ジーコが示した世界への扉はあまりにも重く
今の日本では開くことができなかった。
と言うか
その重さに開く事を諦めてしまったのではないだろうか。

「戦う集団」の一員として集まった選手たちと
「戦う個人」の集団を目指したジーコ
ジーコジャパンと名付けられ祭り上げられた集団は
すれ違ったまま4年間を過ごした。

その差が明確になったのが皮肉にも本番の初戦オーストラリア戦だったというわけだ。
そう、あのゲームでもう1点を奪いに行かなかったことに全てが集約されていた。

落胆するのと同時にそんな事を思い
ちょっとスッキリもした。



拝啓、ジーコ様

4年間お疲れ様でした。
日本という国のサッカーを強化するため
貴方の指し示した方向は決して間違っていないと思います。
個々の試合では疑問に残る部分はありましたが
貴方の掲げる理想は日本サッカーが世界のレベルに到達するためには
避けて通れない扉なのだと思います。

ただ、4年間という時間はあまりにも短すぎました。

クラマー氏によってこの国にサッカーという競技が齎され
メキシコ五輪で世界という夢を見て
アジアのライバルにとことん跳ね返されながらも
世界の檜舞台に立つことを諦めなかった。
何度となく挑戦しようやく世界の入り口に立つ事ができた。
その扉が4年間で開かれるはずは無いのです。

ドーハを見て育った世代がピッチに立っているように
ドイツを見た世代がピッチに立つようになる頃には
貴方の理想とするサッカーの原型が出来上がっているかもしれません。

これで終わりと言わず
どうかこのまま日本のサッカーを見守っていてください。
10年かかるか20年かかるのか
或いはもっとかかるのかもしれませんが
貴方の掲げた世界という重い重い扉を
必ずいつの日か開ける事ができるはずなのです。

おそらく多くのサポーターからは批判が相次ぐ事でしょう
僕も今大会の結果は非常に残念に思います。
しかし、貴方の掲げた理想は間違っていなかったという事を
何年かけてでも我が代表は証明してくれる事でしょう。

敬具

求められるのは「結果」のみ

2006年06月21日 | サッカー
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        【【 作戦発動 】】

   発:kawakero司令
   宛:食う軍各隊員
  
   場所:ドルトムント/ドイツ
   目標:ブラジル
   時間:2006/06/23 04:00(日本時間)
   作戦名:オブリガード・ジーコ
   地上波:NHK
   衛星波:BSHi
  -----------------------------------------

 地上波/解説:木村和司 実況:野地俊二
 衛星波/同上

この一戦が結果だけを求める試合になってしまったのは残念でならない。
せっかく王者ブラジルと本番で戦えるというのに…

例えば0-0で引き分けても日本のマスコミもサポーターもこう言うだろう
「残念だったけれど、王者相手に一歩も引かずよく戦った!」
だがそれは間違っている。
今回に限って言えばいい試合、中身の濃い試合に何の意味もない。

どんなに素晴らしいゲームをしても結果が残せなければ
一次リーグ敗退の記録が残るだけ。
つまり相手はブラジルでもアルゼンチンでも高校のサッカー部でも少年サッカーチームでも同じ。
それは全て勝てるゲームを勝ちに行かなかった
貪欲に1点を奪うことをしなかった結果なのだ。

いい加減目覚めろよ。
この2週間で失った4年間の蓄積を90分で取り戻せ。
奇跡は待つものでも祈るものでもない奪い取るものだ。


食う軍としては戦いやすい相手。
ブラジル産の食べ物や飲み物は比較的簡単に入手できる。
気合を入れて攻撃せねばならない。

何度裏切られようとも
僕らは代表を信じて食うのだ。