本作の根本的なテーマはFOXニュースやワインシュタインなど、近年のアメリカを騒がせたセクハラ問題にあるのは明らか。
それをスリリングなエンターテイメントにした事で、実話より強烈なショック描写が可能となり、例えばFOXニュースのセクハラを描いた「スキャンダル」より、よりテーマが鮮明になった。
主人公の友人を想う描写が弱いのがこの映画の欠点であるかもしれないが、主人公の行動、そしてラストに至るショッキングな展開は宗教的で、自らの死をもって友の魂を救う行動。そしてベッドの上で十字となって死ぬ姿は、イエス・キリストの磔の姿そのものである事が如実に表している。
日本は未だにセクハラをセクハラと感じてない行動やメディアが横行しており、キリスト教的な自己犠牲表現のこの映画を、日本人は果たして理解出来るのだろうか?
それをスリリングなエンターテイメントにした事で、実話より強烈なショック描写が可能となり、例えばFOXニュースのセクハラを描いた「スキャンダル」より、よりテーマが鮮明になった。
主人公の友人を想う描写が弱いのがこの映画の欠点であるかもしれないが、主人公の行動、そしてラストに至るショッキングな展開は宗教的で、自らの死をもって友の魂を救う行動。そしてベッドの上で十字となって死ぬ姿は、イエス・キリストの磔の姿そのものである事が如実に表している。
日本は未だにセクハラをセクハラと感じてない行動やメディアが横行しており、キリスト教的な自己犠牲表現のこの映画を、日本人は果たして理解出来るのだろうか?
2021.7.17 TOHOシネマズ日比谷