ジュリアン・オピー
2019年7月10日〜9月23日
東京オペラシティアートギャラリー
ジュリアン・オピーは、1958年生まれのイギリスの現役アーティスト。
日本の美術館では11年ぶりの個展だという本展は、2018-19年制作の作品27点が展示されている。
オピーといえば、「輪郭線のはっきりした、目を黒い点で表現しただけの実にシンプルな、それでいてモデルの個性や性格が的確に伝わってくる」ポートレイト作品をイメージするのだが、それは「1990年代後半から2000年代半ば」のことらしい。
近年は、「人物の全身を側面から表現した作品が多くなって」いるとのこと。「顔はただ丸く描かれ、単純化、簡略化の傾向が強くなって」おり、タイトルも簡素化される。また、人物のほか、本展出品作でいえば、都市のビル群、カラス、田園風景、羊、鯉といったような「幅広い作品を制作」しているとのこと。
本展は全作品写真撮影可。
で、画像を掲載させていただく。

《Sam Amelia Jeremy Teresa》
2019年、作家蔵

左
《Walking in New York 1》
2019年、作家蔵
右
《Walking in Boston 3》
2019年、作家蔵

《Tattoo》
2018年、作家蔵

《Phone》
2018年、作家蔵

展示風景:前
《Cardigan》
2018年、個人蔵

展示風景:前
《Telephone》
2018年、熊谷正寿氏蔵

展示風景:前
《Street 1》
2019年、作家蔵
個人的好みから、都会の雑踏の人物を表現した作品のみを掲載。
オピーは、「日本の浮世絵のコレクターでもあり、輪郭線を強調した彼の特徴的な作風も浮世絵から着想を得て」いるとのこと。なるほどねえ。