メトロポリタン美術館 古代エジプト展-女王と女神
2014年7月19日~9月23日
東京都美術館
本展で、気になったキャプション。
1:メトロポリタン美術館のエジプト・コレクション
今回の展示品の多くは、メトロポリタン美術館が、1906-1936年にかけて発掘調査を行った際に、エジプト政府の寛大なる分配プログラムに参加することを許され、当館の所蔵品となったもの。
2:ハトシェプスト女王
古代エジプト王朝史上、女王は6人存在したが、うち5人は王朝末期に男の継承者不在のままファラオが亡くなったため、王位につき、結果的に終焉を迎える役目を担ったもの。クレオパトラ7世もその一人。
ハトシェプスト女王は、夫トトメス2世の死後、王位継承権を持つ第二王妃の子・トトメス3世の摂政となり、次第に実権を手にして王となった。約20年間の在位中、戦争をせず、交易に力を入れるなど、国に繁栄をもたらせた唯一の女王といえる。
3:トトメス3世の三人の外国人の妻の墓
1916年夏の終わり、近隣の村人が未盗掘の墓を発見、墓内のほとんどを持ち去った。
数年後、メトロポリタン美術館が、合法的に獲得した様々な副葬品に残された銘文から、墓の持ち主はトトメス3世が外国から娶った三人の妻であることが判明した。
マヌワイ、マンハタ、マルタという名前から、地中海沿岸のカナン地方あるいはレヴァント地方の出身者の可能性が大きい。関係強化のための政略結婚だった。
(以上、正確さは保証しない。)
エジプトと言えば、ピラミッド。
一度見てみたいという思いがあるので、古代エジプト美術展が開催されると、訪問する。
直近だと、
2012年の上野の森美術館の「エジプト考古学博物館所蔵 ツタンカーメン展」こそ、気乗りせず敬遠したが、
2012年の「大英博物館古代エジプト展」(森アーツセンターギャラリー)
2009年の「トリノ・エジプト展」(東京都美術館)
は訪問した。
が、ただ漠然と見るだけで終わっている。
少し本を読めば、見方が違ってくるのかなあと思うが、例えば宗教についての展覧会キャプションを読むと、
「古代エジプトは現代日本から遠い」
と感じるためか、なんなのか、依然その気にならない。
会場内には、1925年当時の発掘の様子を映したビデオが流れている。
古代エジプト発掘を通じて一旗あげようとする人たちが映る。
ハトシェプスト女王葬祭殿の模型もある。