東京でカラヴァッジョ 日記

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消えたカラヴァッジョ《ホロフェルネスの首を斬るユディト》

2019年09月10日 | カラヴァッジョ
   気づく。
 
   カラヴァッジョ展の公式サイトの展示作品紹介から、カラヴァッジョ 《ホロフェルネスの首を斬るユディト》 が消えている。
   いつ頃から消えていたのだろう。
 
   あべのハルカス美術館サイトでも、カラヴァッジョ展紹介ページにその画像は見当たらない。
 
 
カラヴァッジョ
 《ホロフェルネスの首を斬るユディト》 
 1602年頃
バルベリーニ宮国立古典美術館蔵


 
   現在、北海道立近代美術館で開催中のカラヴァッジョ展。
   出品予定作品のうちカラヴァッジョ2点を含む計8点が、出品されないまま今日に至っている。
 
一部作品がイタリアから届かない状態は9月19日現在、解消できる見通しが立っていません。(中略)イタリア政府に対し、作品の日本搬出を認めるよう、現地の関係先などを通じて働きかけていますが、同国の政治混乱に伴い、依然許可が出ていません。会期の残り日数と受け入れにかかる日数などを考慮し、展示が可能か、近く最終判断します。)
 
 
 
 
   8点の一覧を見たとき、嫌な予感がした。
   この状況が続くようならば、カラヴァッジョ 《ホロフェルネスの首を斬るユディト》 も来日しないのではないか。
   残念ながらその可能性が高い状況であるようだ。
 
 
(後日追加)いただいたコメント
 
 
(後日追加)10/3発表、大阪展の前売券、販売延期。
   10月5日からを予定しておりました前売券の一般販売を、都合により延期致します。発売日が決まり次第、改めてご案内致します。
 
 
 
   関係者の皆さま、何とか打開していただきたく、よろしくお願いいたします。
 
 
(後日追加)
   11/7、ユディトは展示不可となった旨、正式発表がなされた。
 
 
 
【参考】札幌展の欠けた出品作品8点
 
カラヴァッジョ
《女占い師》
1596-97年頃
ローマ、カピトリーノ絵画館

カラヴァッジョ
《瞑想するアッシジの聖フランチェスコ》
1605-06年
カルピネート・ロマーノ、サン・ピエトロ聖堂(ローマ、バルベリーニ宮国立古典美術館に寄託)
 
バルトロメオ・マンフレーディ
《イサクの犠牲》
1610年頃
ローマ、ジェズ聖堂
 
ヘリット・ファン・ホントホルスト
《蝋燭の灯で本を読む聖ヨセフ》
1619-20年頃
ローマ、サン・フランチェスコ・ア・リーパ修道院
 
ヴァランタン・ド・ブーローニュ
《洗礼者聖ヨハネ》
1628-29年
カメリーノ、サンタ・マリア・イン・ヴィア聖堂
 
グイド・レーニ
《フォルトゥナ(運命の女神)》
1637年頃
ローマ、サン・ルカ・国立アカデミー
 
ジュゼペ・デ・リベーラ
《エジプトの聖マリア》
1651-52年頃
ナポリ、市立フィランジェリ美術館
 
グエルチーノ
《聖マタイと天使》
1621-22年頃
ローマ、カピトリーノ絵画館
 


1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
マタイ様 ()
2019-09-10 22:11:59
マタイ 様

コメントありがとうございます。
また、貴重な情報ありがとうございます。

9/2に公式サイトに「札幌展 作品到着遅延のお知らせ(続報)」が掲載されていますが、平行して公式サイトからの画像削除、大阪展チラシ撤去などが進められていたのですね。やっぱり、状況は厳しいと言わざるを得ないようですね。今後の事態打開を祈ります。

コメント欄については誤設定がありました。たいへん失礼いたしました。そんななかでもコメントしていただいたことに深く感謝いたします。今後ともよろしくお願いいたます。
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