一遍と歩く 一遍聖絵にみる聖地と信仰
2015年11月3日~12月13日
東京国立博物館本館特別1・2室
本館1階のインフォメーションにて、スタンプラリー台紙を入手。
国宝《一遍聖絵》第7巻の全4場面公開。特別1室にある。
遊行寺所蔵の第7巻と東博所蔵の第7巻、どちらが本物の第7巻なのか?
→どちらも「本物」。
もとは1巻だったが、いつしか分断され、模写で補われつつ、2巻に仕立てられた。
東博本は、第1~4段の絵と第4段の詞書が原本で、第1段の詞書だけが写し(第2・3段の詞書はない)。
遊行寺本は、第1~3段の詞書が原本で、第4段の詞書と第1~4段の絵が江戸時代の写し。この写しもたいへんよく描かれていて、一見原本のようにみえる(←確かにそのとおり)。
以上、東博1089ブロクより。
以下、部分図を掲載。
第一段 1283年、関寺での踊り念仏(滋賀県大津市)
第二段 1284年閏4月16日、四条京極釈迦堂での踊り念仏と賦算、七日後因幡堂へ(京都市中京区)
第三段 雲居寺・六波羅蜜寺参詣後、空也上人の遺跡市場に道場を作り踊り念仏厳修(京都市下京区)
第四段 1284年5月22日洛西桂に移る(京都市西京区)
その他にも、江戸時代の狩野派による模本(全12巻分)や、一遍が巡った聖地所縁の絵画等、思いのほか盛りだくさんの展示。
東博1089ブロクお勧め。
(左)陶製外筒 和歌山県田辺市本宮町備崎 熊野本宮経塚出土 平安時代・1121年
(右)銅製経筒 平安時代・12世紀