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フライフィッシャーの独り言

ITで読んだ怖い話 コワ────((;゚Д゚ ))────!!!!

 

前に友達から聞いた話

その友達は心霊スポット巡りが好きで 彼女を引き連れて2人で色んな心霊スポットを徘徊していた これは とあるダムに行った時の話

仮に友達をA 彼女をMとします

そのダムは山奥にあって 周りには民家もないし 灯りひとつない真っ暗な場所 ダムの前まで車で行き二人とも下車 車のライトを消すと 下車するのを戸惑うくらい

真っ暗 しかも物音ひとつなかった あまりの静寂に耳が痛くなったらしい

ダム自体の上面は 橋みたいな造りで向こう岸まで続いている 向こう岸までの距離は50メートル以上 とりあえずその橋を渡って 向こう岸まで行って

みようって事になった AとMは寄り添いながら ゆっくりその橋を渡る

やがで橋の真ん中辺りまで来た時に見てしまったらしい

Aの視界の右隅に人が立っている 橋の手すりの上に立っているようだ 距離にして3メートルくらい先 恐ろしくて直視できないし表情も分からないけど 

髪の長い女だと分かった 驚いてピタッと立ち止まる

「どうしたの?」

とM 聞かれた瞬間彼女には見えていない事が分かった 自分にしか見えていない

「もう戻ろうか?」

とMに言って引き返す事になった 引き返す途中も後ろに気配を感じた あの女は手すりの上を歩いて Aたちの後を付いて来ているのが分かった 

Aは走って逃げてしまいたいくらい怖かったが 気付かない振り 何も見えていない振りを通したかった それは熊と対峙した人間が 死んだ振りをする心理に

似てるんだと思う まぁ死んだ振りしても食われちゃうんだけど しばらく震えながら歩くと 後ろから女の声が聞こえる

「見えてるの?」

Aは悲鳴をあげそうになるが 何も聞こえなかった振りをした Mには実際に何も聞こえなかったようだ

「ねぇ」

また女の声 後ろからの呼びかけを完全に無視して歩く いつしかその女は Aの真横の手すりまで迫っていた しばらく歩くと 女は立ち止まりもう付いて

来なくなった

Aは少しホッとしながら歩き続ける 見て見ぬ振りをして正解だったと思った しかし予想もしない事が起きる 静寂の中背後で大きな音が響いた 

ドボーンって音 プールに飛び込むような音だった Aは一瞬にして思った あの女が橋の上から 水面に飛び降り込んだのではないか?と

「今の音 何?」

とM Mは手すりから下を覗き込んでいる Mにも聞こえた?って事は あの女じゃない?? そんな事をぼんやり考えつつAも恐る恐る下を覗き込む

あの女がいた 水面から上半身を出した状態で 目を見開きこっちを見上げている そして目が合った その瞬間女はニヤリと微笑んだ気がした 

その時Aは思ったらしい 騙された 罠にはまったと きっとあの女は認識したに違いない

見えていると やはりMにはあの女が見えないようで 水面を見回しながら さっきの音の主を探し続けている

Aは

「Mは本当に見えないのか?」

と半切れ気味に問いかける Aの剣幕に何も見えないMも怯え始めた 水面に目線を戻すと あの女はまだこっちを見上げていた 女の体が少しだけ浮いた気がした 

ふわっと その瞬間AはMの手首を握って 死に物狂いで車まで走った

女がふわっと浮いた瞬間 来ると思ったらしい それからドリフト族の如し山を下り 少しでも人の多い場所を求めて車を飛ばした Aはそれ以来心霊スポット巡りを

していないみたいだが 夜の海やプールはトラウマになり 気配を感じる時は風呂にも入れないらしい

 

 

http://www.genesis-ot.jp/


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