日没がだいぶん早くなってきましたの! 家路につく頃 家の電気が点いていると 温かみを感じてしまう
今となりゃぁ 灯りはスイッチ押せば点くちゅ~なんでもない行為ぢゃが 150年前なんかは行燈に
火を灯すとか ろうそくに火を灯すなんて作業をせんにゃぁならんかった きょうは明かりの日ぢゃ
この日はエジソンが日本・京都産の竹を使い白熱電球を完成させた日 そんでもって当たり前と思うちょる
明かりに感謝せんといけんのぢゃ
エジソンは電球を発明したことで有名になっちょりますが 電球の仕組み自体は エジソンが考案した
ものではない エジソンが行ったのは 電球に改良を加え耐久時間を延ばし 電球を日常生活で使える
ように実用化したことなんぢゃ 1879年の10月21日のこと
日本でも藤岡市助が立ち上がった 白熱電球を開発するにあたり 大きな問題となっていたのは 電流を
通して発光させるためのフィラメント 試作開始当初は輸入した製造機械の方式に従って 木綿糸の
炭化物を使っていのだが それでは非常にもろいものしか作れなかった そこで市助は エジソンの
白熱電球に倣い フィラメントの素材を京都産の真竹に切り替える さらに試行錯誤を重ねていくと
故郷である山口県岩国の千石原(せんごくげん)に生える真竹の方が より適した素材であることを発見
そして1890(明治23)年8月日12 ついに日本初の白熱電球が完成
作り上げた白熱電球は12個 当初はわずか2時間足らずの寿命だったが 電球国産化の糸口をつかみ
その後は実用に耐える製品を相次いで生み出す 2年後の1892(明治25)年には 月の生産高が
2500個を突破 そして明治30年代を迎えるころには その品質を外国製電球と同等のところまで
向上させていく
この白熱舎がのちの東芝の前身である ものづくりにおける市助のDNAは後進に受け継がれ その後の東芝
におけるさまざまな発明につながった
これは東芝のマツダランプ
1955(昭和30)年には日本初の自動式電気釜を 1959(昭和34)年には世界初のヘリカルスキャン
方式VTRを完成させる また1978(昭和53)年には 日本初の日本語ワードプロセッサを製品化させる
など 人々のライフスタイルを劇的に変化させた