かっちゃんのお魚ブログ

ヨシノボリ類、小型ボウズハゼ類など淡水ハゼの採集・飼育・撮影。 (※スマホの方は一番下からPC版へどうぞ)

紀伊半島のナンヨウボウズハゼ(2011/10/23)

2011-10-23 23:40:45 | お魚
10/22(土)・23日(日)で、紀伊半島へ遠征してきました。

目標はただひとつ。
ナンヨウボウズハゼ、これあるのみ!

あっ、コンテリに、こんにちは・・・って言われても歓迎しますけどねっ。(笑)

土曜日の天候は不順で・・・成果も無し。(笑)
もちろん、ヨシノボリ類や、(本家)ボウズハゼの姿は見かけますが・・・今回はスルーします。

雨がひどくなったので、宿に撤収します。

日曜日は、雲はありましたが、晴れです。
天候が回復し、やる気もアップ!やはり魚捕りは晴れに限りますね。



http://photozou.jp/photo/show/278614/105294549


出ました!ナンヨウボウズハゼです。
♀です。
逃げられるかもしれないので、先にチャッチャと撮影しておきます。



http://photozou.jp/photo/show/278614/105295128


こちらは♂です。
目標の1つだった♂を見つけることが出来ました。

小躍りしたい気分なのであります。(笑)



http://photozou.jp/photo/show/278614/105295492


もう1枚♀の画像です。

いちおう証拠は残したので・・・
捕獲する事にします。
そして、案の定逃げられます・・・(笑)

ナンヨウくらいとナメていたんですが、これがかなり手こずりました。
心の中で、何度か「へたくそ!」と叫んでいました。(笑)

なんか、採集のウデが落ちたかも・・・(笑)

それでも、なんとか捕獲に成功します。

♂♀が揃ったので、採集を終了、装備の片付けににかかります・・・が、その前に観察ケースで撮影でしたね。
忘れてはいけません。(笑)
水温は23℃でした、まだまだ暖かいですね。



http://photozou.jp/photo/show/278614/105295845


まずは♂から撮っておきます。
♂が見つかったとしても、地味な個体かと思っていましたか、なかなか綺麗な個体です。



http://photozou.jp/photo/show/278614/105296196


続いて♀です。

♀は複数個体捕獲し、比較することができました。

ちょっと変な感じの個体が居ましたが、まぁナンヨウボウズハゼだと思います。

→ その後、1個体がコンテリボウズハゼである事が判明しました。
訂正と報告 紀伊半島のナンヨウボウズハゼ属(2011/11/16) 

面白いのは、かなりサイズの異なる個体が揃って採集できた事です。
大型の♀は、♂よりも大きいのです。

なかなか興味深いところです。

今度こそ装備を格納すると、ドライブです。
海南市の和歌山県立自然博物館へと向かいます。

お世話になっている平嶋さんに、成果を報告し実物を見ていただきます。
某所でウワサになっていた「超絶中二学生」(魚に詳しいスーパー中学生と聞きいてます)も来館されていて、お話をさせていただきました。
ちょっとした会話に、おっ!と思うような言葉が普通に出てきます。
将来有望な若者ですね。

ナンヨウボウズハゼは綺麗な魚ですが、沖縄の川では普通種です。
今回採集したナンヨウボウズハゼたちは、紀伊半島に居た事に意味があります。
なので相応しい役目を果たしてもらえればと願っています。

近いうちに、和歌山県立自然博物館で、見る事ができますよ。

参りました~ - ハゼつれづれ:http://wmnh01.blog113.fc2.com/blog-entry-209.html

またそのうち、紀伊半島にやってきたいものです。(間違いなくまた行きますね・笑)
名残惜しいですが、特急くろしおに乗って、新大阪へと向かいます。

10/29 残りの画像をアップしたので、リンクを載せておきます。
http://blog.goo.ne.jp/kacchan_1963/e/64305e8a5865ce7b98024c5ff206fb5b


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14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (サワ)
2011-10-24 21:50:04
紀伊半島にナンヨウボウズハゼが
生息しているなんて想像すら
しませんでした。

ナンヨウボウズハゼは昔、購入固体を
飼育したことがありますが
綺麗ですよね。

ボクもフィールドで出会ってみたいです。
返信する
Unknown (かっちゃん)
2011-10-25 00:36:12
サワさん

こんにちは。

そうですね、想像されていないほうが一般的だと思いますよ。
えー、僕は自分がよほどの物好きであると認識はしております。(笑)

プロフィール画像に使っているくらいですので、かなり好きな魚ですよ。
しかし、この画像(人さまの撮影されたものです)ほどの写真は自分では撮れていないです。

この場をお借りして・・・・
取り急ぎ書いた記事でしたので、後で見直して、少し追記しました。
返信する
Unknown (西村)
2011-10-25 00:40:33
こんなに澄んでいましたか、というのが一番の印象です。
我々の採集時は、どこへ行っても酷く濁っていたので、
1週間くらいで澄むとは思っていませんでした。次はコンテリを寄贈して、平嶋さんと私を悔しがらせて下さい(笑)。
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Unknown (タロベエ)
2011-10-25 01:25:46
こんばんは。
もともとは、暖かい地方に住んでいるイメージのナンヨウボウズハゼ。
かっちゃんさんの成果と努力は、素晴らしいですし、これは、まぎれも無い事実。
地球規模で考えたら、温暖化が進んでいるのかなぁ???とちょっとは、思ったりします。
某掲示板で軽く紹介されていた「超絶中二学生」内容が掴めました。ありがとうございます(笑)。
返信する
無題 (丘端諸子)
2011-10-25 19:26:02
紀伊半島にナンヨウが生息しているのが、驚きです(^^)
返信する
Unknown (裏隊長)
2011-10-25 21:51:53
捕獲成功おめでとうございます。
四万十、紀伊と来れば、そろそろ伊豆にも出現しますかね。
海は確実に暖かくなっています。
本来は歓迎すべきことではありませんが・・・
返信する
Unknown (かっちゃん)
2011-10-25 23:36:15
西村さん

そうですね、思ったほど濁っていませんでした。
ナンヨウは出ませんでしたが、初日の川はもっと綺麗でしたよ。

紀伊半島でナンヨウを探すのは、綺麗な言い方をすれば「男のロマン」で、率直に言うなら「物好きの酔狂」かと。(笑)

さすがにコンテリはどうかと思いますが、他のナンヨウポイントを見つけるという目標なら現実感がありそうですね。

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Unknown (かっちゃん)
2011-10-25 23:43:27
タロベエさん

♂をみつけるというのは、昨年からの悲願でしたので、達成できて嬉しいですね。

キーワードは「黒潮」です。
南方系のボウズハゼは、海に降った仔魚が黒潮に乗り、日本近海までやってくるんです。

死滅回遊といわれている彼らが、冬を越していたなら、温暖化の影響も考えないといけないかもしれません。

ちなみに、日本列島は、本来もっと寒い位置にあるのに温暖な気候なのは黒潮の影響があります。
地球規模の温暖化が進み、もし黒潮の流れが変わってしまうような事になると、日本は逆に寒くなるのかもしれません。
返信する
Unknown (かっちゃん)
2011-10-25 23:45:35
丘端諸子さん

残念ながら、冬は越せないというのが通説のようです。

返信する
Unknown (かっちゃん)
2011-10-25 23:51:02
裏隊長さん

伊豆ではありませんが、ナンヨウボウズハゼは静岡県で記録があるそうです。

出現するかどうかは、地形や海流なども関係するのでしょうし、川である程度まで成長できるためには河川環境も関わります。

ご存知のように、彼らは仔魚が海に降り、海を伝わって拡散することが可能です。
南方から彼らを運んでくる黒潮の流れは、ナンヨウの仔魚にとって高速道路のようなものでしょうかね?
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