八重山遠征 (2015/05/01~05/07)。
5/5は西表島の川探索です。
5/5はとても楽しい1日となりました。
ただ、当ブログでは生息地公開に繋がらないように、行った川の名前や、様子が解りそうな記述は避けています。
この日のことは、旅行記風の記事にすれば、とても面白い内容になると思います。
なので、しばらく思案しましたが、本来のスタンス通りとすることにします。
さて、宿を出発すると川探索です。
マスクをつけ、水に顔を突っ込んだところ、目の前にこいつがおりました。
ヨロイボウズハゼです。
直後にいるのは、ボウズハゼですかね。
こちらはヒラヨシノボリです。
同じ場所に、ヨロイボウズハゼとヒラヨシノボリが一緒に生息しているところは初めて見ました。
急流を好むという共通点はあるのですが、僕的には珍しい組み合わせです。
逃げるヨロイくんを追跡していて、僕の方が最も急な流れのところに入り込んでしまいました。
水深は浅く、地形的に流されてしまう心配は無い場所ですが、自分の態勢を維持するのがやっとです。
俺は誘いこまれたのか・・・(笑)
前日撮影した場所とはかなり異なる環境です。
ヨロイボウズハゼとヒラヨシノボリの連合艦隊です。
少なくとも、このブログではお初な組み合わせですね。
→ ヨロイボウズハゼ Lentipes armatus 西表島(2015/05/05) 1
こちらは、さきほどとは違う場所のヒラヨシノボリです。
この場所では、ヨロイボウズハゼとは別の種が一緒に居るのです。
それは、キバラヨシノボリです。
正確に言いますと、むしろキバラヨシノボリが居ることは想定できていました。
こんなところにまでヒラヨシノボリが居る方が、ちょっとした驚きなのです。
キバラヨシノボリは純淡水魚ですが、ヒラヨシノボリは降海型で仔魚はいったん海へ降ります。
そして再び川を遡ってくるのですが、この場所で見つけたヒラヨシノボリは、相当な苦難の旅をしてきたと思われます。
まさにフロンティア・スピリッツなヤツらです。
→ ヒラヨシノボリ Rhinogobius sp. DL 西表島(2015/05/05) 1
なぜヨシノボリが川を遡上してくるのか?
突き詰めれば、ヨシノボリに聞いてくれという事になるのでしょう。
一般的に考えると、生き物にとって重要なことといえば食糧と繁殖です。
生き残り、種として存在し続けるうえで、何か理に適っていることがあるはずなのです。
それから、地図を持たない彼らは川の上流の様子を知るよしはありません。
結果的にこの場所に生き残っているものの、この場所の何が良かったのかを知ることは困難です。
彼らの基本的な生態と、行きついた環境という関係は関数のように作用し、そこに偶然という要素が入って結果という解が導き出されます。
事前に遡る川を選択しているかどうかは解りませんが、行った先の環境に適応できなければ生き残れません。
このように複雑な経緯を経た結果として、彼らはこの場所に生息しているのです。
川の環境・地形に同じものは2つとありません。
この川では当てはまりそうなことが、他の川では全く違ってしまったりで、ケースバイケースとしか言えなくなります。
無数と言ってよいくらい多くのケースを総括整理する事はとても大変なことですし、川の数だけドラマがあると言っても良いのかもしれません。
小さな川のハゼといえども、真理を究めんと欲するならば、途方もない話になってしまうのです。
もっとも、川に潜って水の中でこいつらの顔を見ていると、そんなことはどーでもいいんかな?という気もしてきます。
人間のあさはかな思考などどこ吹く風、彼らは今日もエサを突っつき、求愛に励んでいるのです。
オレたちは、それでもここで生きているんだゼ・・・とでも言っているかのように感じるのです。
→ キバラヨシノボリ Rhinogobius sp.YB 西表島(2015/05/05) 1
ハードな1日を終え、宿へと向かいます。
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さて、宿を出発すると川探索です。
マスクをつけ、水に顔を突っ込んだところ、目の前にこいつがおりました。
ヨロイボウズハゼです。
直後にいるのは、ボウズハゼですかね。
こちらはヒラヨシノボリです。
同じ場所に、ヨロイボウズハゼとヒラヨシノボリが一緒に生息しているところは初めて見ました。
急流を好むという共通点はあるのですが、僕的には珍しい組み合わせです。
逃げるヨロイくんを追跡していて、僕の方が最も急な流れのところに入り込んでしまいました。
水深は浅く、地形的に流されてしまう心配は無い場所ですが、自分の態勢を維持するのがやっとです。
俺は誘いこまれたのか・・・(笑)
前日撮影した場所とはかなり異なる環境です。
ヨロイボウズハゼとヒラヨシノボリの連合艦隊です。
少なくとも、このブログではお初な組み合わせですね。
→ ヨロイボウズハゼ Lentipes armatus 西表島(2015/05/05) 1
こちらは、さきほどとは違う場所のヒラヨシノボリです。
この場所では、ヨロイボウズハゼとは別の種が一緒に居るのです。
それは、キバラヨシノボリです。
正確に言いますと、むしろキバラヨシノボリが居ることは想定できていました。
こんなところにまでヒラヨシノボリが居る方が、ちょっとした驚きなのです。
キバラヨシノボリは純淡水魚ですが、ヒラヨシノボリは降海型で仔魚はいったん海へ降ります。
そして再び川を遡ってくるのですが、この場所で見つけたヒラヨシノボリは、相当な苦難の旅をしてきたと思われます。
まさにフロンティア・スピリッツなヤツらです。
→ ヒラヨシノボリ Rhinogobius sp. DL 西表島(2015/05/05) 1
なぜヨシノボリが川を遡上してくるのか?
突き詰めれば、ヨシノボリに聞いてくれという事になるのでしょう。
一般的に考えると、生き物にとって重要なことといえば食糧と繁殖です。
生き残り、種として存在し続けるうえで、何か理に適っていることがあるはずなのです。
それから、地図を持たない彼らは川の上流の様子を知るよしはありません。
結果的にこの場所に生き残っているものの、この場所の何が良かったのかを知ることは困難です。
彼らの基本的な生態と、行きついた環境という関係は関数のように作用し、そこに偶然という要素が入って結果という解が導き出されます。
事前に遡る川を選択しているかどうかは解りませんが、行った先の環境に適応できなければ生き残れません。
このように複雑な経緯を経た結果として、彼らはこの場所に生息しているのです。
川の環境・地形に同じものは2つとありません。
この川では当てはまりそうなことが、他の川では全く違ってしまったりで、ケースバイケースとしか言えなくなります。
無数と言ってよいくらい多くのケースを総括整理する事はとても大変なことですし、川の数だけドラマがあると言っても良いのかもしれません。
小さな川のハゼといえども、真理を究めんと欲するならば、途方もない話になってしまうのです。
もっとも、川に潜って水の中でこいつらの顔を見ていると、そんなことはどーでもいいんかな?という気もしてきます。
人間のあさはかな思考などどこ吹く風、彼らは今日もエサを突っつき、求愛に励んでいるのです。
オレたちは、それでもここで生きているんだゼ・・・とでも言っているかのように感じるのです。
→ キバラヨシノボリ Rhinogobius sp.YB 西表島(2015/05/05) 1
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青い色合いのヒラヨシノボリがいいですね。
その下のキバラの写真の石に付いている水泡?がきれいだなと思いました。
水泡ですか?
恥ずかしながら気にしていなかったです。(笑)