昨日、美容院へ持っていって読んだ本がこれ。
妖怪アパートの幽雅な日常1 (講談社文庫) [文庫]
香月 日輪(著)
カバー絵につられて買った本。上の画像にはないけど、これに幽霊絵の帯が付いてて可愛かったんですよ!
ラフな文章なのであっという間に読了。わらわら出てくる登場人物(+妖怪)がとても楽しかったです。
茜さんが最高でした。そしてるり子さんの料理がやたら旨そうで読んでて困った(お腹空くよー!)。
……が、最後まで主人公が理解出来ずに終わりました。
悩みや葛藤は分かるけど。
一人の親友に対して以外、誰にも「地」を出せないのに、「現代の人は他人と深く関わろうとしない。人間関係が希薄」とか悩まれてもなあ。
アパートの住人は魅力的なんですけど、誰も彼も主人公に優しいし。
自分ではどうにもならない出来事で凹んでいるとき、他人の優しさが身に染みることもある。でもどこからともなく助けが入りアパートでたくさん優しくされて、現実に返ったら人間関係に行き詰まり、またアパートに戻ってめでたし……って、「え?」と思ってしまいました。
親類の女の子とラストで分かり合えて、ハッピーエンドぽかったけど。でも主人公はすっかり彼女のことは忘れてたよー?彼女が主人公のことを理解して勇気を出して会いに来てくれ、話してくれたからの結果だよね。
結局主人公、自分で解決したことゼロなんじゃ…。
4分の3は楽しく読めたし考えることもあったけど、最後は都合よくまとめて、なし崩しに納得させられた感じ。つまり最後がどうにも腑に落ちなかったです。なんか残念。
主人公が好きになれなくて。
同じ作者なら「大江戸妖怪かわら版」のが面白いです。同じようなキャラクターを江戸みたいな異世界に置き換えただけだけですけど。
主人公が可愛いので、萌があります(笑)。
妖怪は出てこないけど妖怪という存在を利用した仕事人みたいな話です。
読み切りが数話入ってるので一番最初の「小豆洗い」を立ち読みして、気に入りそうなら全部読んでみてv
ですよねー。主人公……(--:)
「大江戸妖怪かわら版」は気になってたのですが、文庫じゃないので本屋で見かけたときにレジに持っていけなかった過去が^^;)キャラは好きだったのでやっぱり興味がありますね~。萌は大切です(笑)。図書館で探してみようかな。
>かのさん
「巷説百物語」は結構いい評判聞きますね。
長編もいいけど連作っぽいの好きなので、アドバイス通り最初の話に目を通してみます♪…立ち読み、手が疲れそうですけど(笑)。