激ヤバの訓練生が無断欠席をした。
先生が電話をしても繋がらなかった。
色々と大変そうなのだが、大丈夫だろうか。
昨日、彼は「学生時代、仲良し学級の子供らが自分を慕って集まってきていた。障害者の施設で働きたい。」と言っていた。
明日からまた受講して、その目指している職業に就いてほしい。
今日の授業は午前中「就職支援」だった。
3~4人のグループになって自分のことを話したり、聴いてもらったりする内容だった。
その授業が終わって、ちょいヤバの人と昼ごはんを食べたが元気はなかった。
過去を振り返ったらつらいと言った。
ひなたの人生を歩んで定年退職してきた訓練生は、人生をグラフにした時、上がったり下がったりはしていたがゼロを下回ってマイナスに落ち込んでいるところはなかった。おそらく、教室で言えないことは無いのであろう。
逆にほとんどマイナス部のグラフを笑顔で語るご婦人もいた。
ちょいヤバさんは嘘を言ったり隠したりするのがつらいと言っていた。
しかし、たとえマイナスがあっても、過去を語る時に笑顔で人に話した人の方が幸せに見えた。
本人が幸せな人生だったとしても
ゼロを下回る苦しさを経験しないで一生を終えるとして、それは正直、不幸な気がした。
この授業の終わりに先生が「次の授業は今日の内容を掘り下げる。」締めくくった。
ちょいヤバの訓練生と掃除当番で残った時に、彼は先生に「耐えられない」というようなことを言っていた。
激ヤバの訓練生が今日の授業に参加していたらどんな展開になっていたか想像できない。
私は大雑把に言って、人生は波乱万丈がいい、と今日の今、思った。