日本経団連などが法人税の「繰越欠損金制度」の繰越期間を無期限にする提言をまとめたという記事。
さらに「欠損金繰り戻し還付制度」を大企業にも復活させることも求めています。
今回の不況で生じているような急激な業績悪化を緩和する効果は、繰り戻し還付の方が大きいでしょう。会計処理においては、繰越欠損金の場合は、将来の見通しが立たなければ、繰延税金資産を計上できない(したがって無期限になったとしても損益にプラスになるかどうかはわからない)のに対し、繰り戻し還付であれば、ほぼ確実に回収できるので、未収還付金を計上でき、すぐに損益改善効果が表れます。もちろん、キャッシュがすぐに手に入るという資金繰り面での効果もあります。(地方税にまで認めると豊田市などは税収がマイナスになるかもしれませんが)
欠損金の繰越期間延長および繰戻還付の復活・延長の早急な実行を求める共同提言(日本経団連のサイトより)
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